
歌舞伎俳優・松本幸四郎さんが20日、11月歌舞伎座「吉例顔見世大歌舞伎」(11月1日~25日)公演での通し狂言『仮名手本忠臣蔵』で大星由良之助を演じるにあたり、由良之助のモデルとなった赤穂藩筆頭家老・大石内蔵助はじめ義士四十七士らが眠るゆかりの地、泉岳寺にて墓参り法要と会見を行いました。
【写真を見る】【松本幸四郎】14年ぶり通し狂言『仮名手本忠臣蔵』リーダーの苦悩に共感。〝巨人優勝の祝杯は来年まで我慢〟監督就任にも色気をみせる
幸四郎さんが通し上演で大星由良之助を勤めるのは、平成24(2012)年4月の新橋演舞場(当時、七代目 染五郎)以来14年ぶりとなります。
法要を終えた幸四郎さんは〝なかなか通しで忠臣蔵をやるというチャンスは無いもので、それが2度目で、また歌舞伎座では初めて通しで勤めさせていただくということで本当に緊張でいっぱいの感じですが、今年最後の歌舞伎座出演ともなりますので最後に気持ちよく勝鬨(かちどき)をあげられるよう勤めあげたいと思ってます〟と意気込みを語りました。
見どころについて〝一つの目的に向かって四十七士が一丸となって突き進み(願いを)成就するお芝居なので、その生き様は今の時代にも例えられることかと思います。その生き様を皆様にも強く感じていただけるお芝居にしたい〟と語りました。
開始前に降っていた雨も上がり、墓参りの感想について聞かれた幸四郎さんは〝内蔵助さんに手を合わせた時には「よろしくお願いします」という言葉が浮かび、雨もちょうど上がったので何か見守っていただけるのではと感じました〟と語りました。
300年以上続く、忠臣蔵の物語の魅力について幸四郎さんは、〝当時も仇討ちが起きた事はとてつもなく珍しいことだそうで、武士が刀を抜いて刃を合わせることが無い時代に『仮名手本忠臣蔵』が出来たことによって、事を成し遂げる完全なヒーローが生まれたのではないかと思います〟と人気の秘密を考察しました。
大儀成就のためリーダーとして我慢や苦労を強いられた内蔵助に絡め、幸四郎さんに“最近、我慢していること”を尋ねると、〝ん-、おかわりしないっていうのは我慢している(笑)〟とおちゃめに語りつつ、〝今月末に俳優祭の演出もさせていただく中で、「あの人は来れるけど、この人は来れない」と稽古スケジュールの調整が大変〟とトップの大変さを語りました。
そこからなぜか〝あと次が決まっていない…僕のところに監督のオファーが…〟と巨人の監督人事に話題が逸れ〝選手じゃなきゃいけないっていう条件無いですもんね。その(監督就任)オファーが来ないのを我慢して待ってます〟と語り、会場を笑わせました。
続けて〝橋上さん(秀樹監督代行)になったら、絶対に勝ちを取りこぼすことは無いだろうとコーチになった時に思ってましたから、祝杯は来年まで我慢しなければいけないなぁ〟と苦笑いを浮かべていました。
最後に〝これぞ歌舞伎という歌舞伎の代表作。この年代で一丸となって勤める。そのエネルギーを感じてもらいたい。由良之助自身も動転してると思う中、判断決断をしていかなければいけない存在。的確な指示をしていく姿は、お芝居ですけどその瞬間に、その現場にいたようなドキュメントを感じていただけるはず。その現場に多くの人にお越しいただきたいと思います〟と呼びかけました。
【担当:芸能情報ステーション】
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