エンタメ
2026-09-12 09:00
俳優・堺雅人が主演を務める、TBS系日曜劇場『VIVANT』(毎週日曜 後9:00)。第17話は、自衛隊直轄の非公認組織「別班」と警視庁公安部が手を組み、別班員・乃木憂助(堺雅人)と公安部部長・佐野雄太郎(坂東彌十郎)が、公安内部に潜む裏切り者をあぶり出す。
【写真】実は裏切り者じゃない?ネット注目の重要キャスト
野崎の告白、第16話で登場した“AI乃木”からつながる新たな一手、そして別班員5人の運命を前に、丸菱商事専務で別班員でもある長野利彦(小日向文世)が乃木へ投げかけた言葉。怒涛の第17話を「アフターVIVANT」で振り返る。
■野崎がドラムの命を前に明かした真実
野崎の部下にして“中国の別班”こと民間情報機関「Xinxi(以下、シンシー)」のメンバーだったリュウ。第16話で見破った電光掲示板の表示に続いて、今度は野崎から警視庁サイバー犯罪対策課の東条翔太(濱田岳)へ2回に分けて振り込まれた、1億2600万円と1億6000万円の謎を解き明かす。
「あのスパイ映画の金字塔、ヒッチコック監督作品『引き裂かれたカーテン』に登場した重要な組織の名前。そう、π(パイ)!」…第16話で乃木が読み解いた「π」の暗号。その発想源が映画にあることまで、リュウは突き止めていた。
ついに野崎は、別班員が助かる可能性にかけて、乃木にシャキ城の場所を伝えたと認める。別班を評して「お前たちとは格が違う」と言い切る野崎に、リュウは再び怒りを募らせる。リュウが見極めたいのは、野崎が潜入捜査のためにシンシーへ来たのか、そして本当に日本を裏切ったのかということだった。
そこで連れてこられたのが、野崎を探してゴルバド共和国まで来たエージェント・ドラム(富栄ドラム)だった。やせ細ったドラムにリュウが拳銃を向けても、野崎は沈黙を守る。しかし、銃口がドラムの口の中へ押し込まれ、引き金に指がかかった瞬間…!
視聴者からは「野崎とドラムの関係性に泣く」と、2人の信頼に胸を打たれる声が。その一方で、「見張りの性格悪すぎ」「野崎さんに水とご飯を」と、その後も続く受難に悲鳴が上がった(見張り=髙﨑俊吾が演じる沈俊宇)。
■“奇跡の少女”ジャミーンが見抜いた公安の闇
乃木は、佐野を自宅へ招く。そこで、同居するバルカの少女・ジャミーン(本間さえ)が力を発揮する。亡き父・アディエル(Tsaschikher Khatanzorig)は、生前、彼女には人間の善悪を見抜く力があると語っていた。実際、100人以上の写真を見せた試験でも、ジャミーンは一度も間違えなかったという。別班の最高司令官・櫻井里美(キムラ緑子)は、彼女を“奇跡の少女”と呼んでいた。ちなみに、その写真の中には元プロ野球選手・杉谷拳士も!
また、今回、ジャミーンもドラムのようにスマートフォンで会話。日本語を理解できるようになったことがうかがえる。その声を担当するのは大谷育江。ドラム(声・林原めぐみ)、AIハヤト(声・高山みなみ)と、数々の国民的キャラクターを演じてきた声優陣が勢ぞろいした。
実は第15話で、乃木が施設で迎えを待つジャミーンを訪ね、かつて国際テロ組織「テント」のモニター(協力者)だった山本巧(迫田孝也)、野崎、佐野の写真を見せていた。山本にはこれ以上ないほど強い拒否反応を示し、乃木は慌てて写真を丸めて放り投げる。野崎には微妙な反応を示した一方、佐野には無反応だった。別班は、佐野を尋問する前に見極めを済ませていたのだ。山本の数秒の“再登場”には、「写真だけの出演で爪痕を残す山本」と沸く声が相次いだ。
そのうえで公安部の捜査員たちの写真を見せると、ジャミーンは和久井俊作(田中俊介)と鈴木祥(内野謙太)に反応する。別班に協力する天才ハッカー、“ブルーウォーカー”こと太田梨歩(花岡すみれ)が調査すると、和久井には別の意味でかなり問題があるものの、シンシーとのつながりはなかった。残る鈴木にも、自宅やスマートフォンから不審な点は見つからない。
しかし乃木は、鈴木がたびたびイヤホンを装着していたことに着目。その形状は、過去に中国の工作員から押収されたものと一致した! ここで乃木が仕掛けたのが、第16話で登場した“AI乃木”の技術を応用した一手。監視する側が、いつの間にか欺かれる側へ。その鮮やかな逆転の一部始終は、本編で。
そして本放送後に生放送・生配信されているTBSラジオ『VIVANT悪役会議室』。鈴木の登場確定かと思いきや、現れたのは悪役たちも悲鳴を上げる人物だった…。
■成功率37% 別班員5人に下された決定
残る問題は、黒須駿(松坂桃李)、高田明敏(市川笑三郎)、和田貢(平山祐介)、廣瀬瑞樹(珠城りょう)、熊谷一輝(西山潤)の救出だ。
衛星映像では、5人と約200人の兵士がシャキ城から別の収容所へ移動したように見えた。だが、現地エージェントが収容所へ潜入しても、5人の姿はない。そこで、現地別班員の田代久美子(レイヤマダ)が、シャキ城へ食事を納める食堂の店主・ガジモフ(Gurban Ahmadov)に接触。約200人分の注文がなくなった一方、トウモロコシと大麦だけは納品が続いていた。しかも、家畜用にしては不自然な塩味。別班司令部は、5人が今もシャキ城にいると断定する。
約230人の兵士を相手にした場合、乃木が算出した救出成功率はわずか6%。しかし、30人まで減った現在なら45%まで上がる。乃木は、兵士の移動も野崎が救出の可能性を高めるために講じた策ではないかと考える。だが、AIハヤトが算出した成功率は37%。失敗すれば、救出に向かった別班員まで拘束され、さらなる機密漏洩を招く。司令部の宇田川(金田明夫)は、その確率に賭けることはできないと告げた。
そして櫻井は、5人の奪還を断念。さらに、3日後の計画を告げる。視聴者からは「毒殺はダメ絶対」と、そのあまりに重い命令に悲鳴が上がった。乃木は受け入れようとするが、別人格・F(堺/三役)は、仲間を見殺しにするのかと問い続ける。「規律…規律…」と自らに言い聞かせる姿には、「乃木さんが闇落ちするぞ」と案じる声も寄せられた。
そんな乃木を呼び出したのは、長野だった。司令部の決定について問われた乃木が「極めて合理的、かつ最善…」と感情を押し殺して答えると、長野はその言葉を退ける。「そんな教官に教わったような答えをするな!」―命令には絶対服従。それでも、熊谷と任務をともにした長野は、助けたい思いを抑えられない。乃木も、黒須は天涯孤独だった自分にとって2人目の友人だと胸の内を明かす。
長野は、乃木が見落としていた「仲間」の存在を示し、櫻井のもとへ送り出す。乃木が頼ったのは、義弟・ノコル(二宮和也)! 「血の繋がりより濃い兄弟の絆に泣いた」と反響が広がり、テントが設立した民間軍事会社「PMSC Y2K」の最強部隊にも注目が集まった。
果たして、乃木の覚悟は、最高司令官の決断を覆せるのか!?
■「仲間、友への愛」が描かれた第17話 飯田Pが語る“人を思うからこそ強くなれる”物語
乃木に究極の選択が降りかかった第17話。飯田和孝プロデューサーに撮影の裏話や反響について尋ねてみた。
第17話は、VIVANTの真骨頂とも言える回だったと思います。VIVANTに流れる血液というか、第1シーズンから根底に据えているのは、人との繋がりであり、愛情の部分です。第1シーズンでは、乃木が「生き別れた父の愛」を探す物語と定義していたのですが、第17話で描いたのは「仲間、友への愛」でした。
別班は互いを知ることのない存在ではなりながらも、乃木が弟分である黒須を思う場面、長野が熊谷を思うシーン、そしてノコルが兄である乃木を叱咤するシーン、全てが心の奥底にある静かな愛からくる感情であり、「誰かを思うからこそ、人は強くなれること」を表現しています。
第17話はまさに、この様な感情の動きが大きな波となって押し寄せるシーンの連続でした。視聴者のみなさんの反応を見ていると、第16話までと比べて、感情面での感想がSNSでも多かった様に思います。同時にこの様なエピソードは、視聴するのもかなりの体力が必要だと思っていて、ご視聴いただいたみなさまには、心から感謝したいです!
今回ハヤトを中心としてAIが物語で多く登場しているのですが、AIを用いた理由として、どの企業やさらには学校でもAIが当たり前になっているという時代の必然性、情報整理役として試聴の助けになる、ということももちろんあるのですが、それ以上に大きな狙いがあるんです。
それは「人物の感情をより浮き上がらせる効果」にあります。超人的である種機械的な別班とAIの掛け合わせが、非人間っぽさを倍増させるからこそ、人が人に心を寄せるシーンや、感情を押し殺さずに爆発させるシーンが、より人間っぽく感じられる、世界観、枠組みとしてAIがあることで、そこに生きている人間の体温までも感じてもらえるのではと思っています。
ハリウッド映画の近未来ものや、SFものなど、設定が飛んでいるからこそ、シンプルに人物の感情を追えるのと似た効果を生み出していると感じています。この組み合わせに、今後も注目してみていただけると、よりシンプルに物語に入り込めると思いますので、引き続きよろしくお願いします!!!
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野崎の部下にして“中国の別班”こと民間情報機関「Xinxi(以下、シンシー)」のメンバーだったリュウ。第16話で見破った電光掲示板の表示に続いて、今度は野崎から警視庁サイバー犯罪対策課の東条翔太(濱田岳)へ2回に分けて振り込まれた、1億2600万円と1億6000万円の謎を解き明かす。
「あのスパイ映画の金字塔、ヒッチコック監督作品『引き裂かれたカーテン』に登場した重要な組織の名前。そう、π(パイ)!」…第16話で乃木が読み解いた「π」の暗号。その発想源が映画にあることまで、リュウは突き止めていた。
ついに野崎は、別班員が助かる可能性にかけて、乃木にシャキ城の場所を伝えたと認める。別班を評して「お前たちとは格が違う」と言い切る野崎に、リュウは再び怒りを募らせる。リュウが見極めたいのは、野崎が潜入捜査のためにシンシーへ来たのか、そして本当に日本を裏切ったのかということだった。
そこで連れてこられたのが、野崎を探してゴルバド共和国まで来たエージェント・ドラム(富栄ドラム)だった。やせ細ったドラムにリュウが拳銃を向けても、野崎は沈黙を守る。しかし、銃口がドラムの口の中へ押し込まれ、引き金に指がかかった瞬間…!
視聴者からは「野崎とドラムの関係性に泣く」と、2人の信頼に胸を打たれる声が。その一方で、「見張りの性格悪すぎ」「野崎さんに水とご飯を」と、その後も続く受難に悲鳴が上がった(見張り=髙﨑俊吾が演じる沈俊宇)。
■“奇跡の少女”ジャミーンが見抜いた公安の闇
乃木は、佐野を自宅へ招く。そこで、同居するバルカの少女・ジャミーン(本間さえ)が力を発揮する。亡き父・アディエル(Tsaschikher Khatanzorig)は、生前、彼女には人間の善悪を見抜く力があると語っていた。実際、100人以上の写真を見せた試験でも、ジャミーンは一度も間違えなかったという。別班の最高司令官・櫻井里美(キムラ緑子)は、彼女を“奇跡の少女”と呼んでいた。ちなみに、その写真の中には元プロ野球選手・杉谷拳士も!
また、今回、ジャミーンもドラムのようにスマートフォンで会話。日本語を理解できるようになったことがうかがえる。その声を担当するのは大谷育江。ドラム(声・林原めぐみ)、AIハヤト(声・高山みなみ)と、数々の国民的キャラクターを演じてきた声優陣が勢ぞろいした。
実は第15話で、乃木が施設で迎えを待つジャミーンを訪ね、かつて国際テロ組織「テント」のモニター(協力者)だった山本巧(迫田孝也)、野崎、佐野の写真を見せていた。山本にはこれ以上ないほど強い拒否反応を示し、乃木は慌てて写真を丸めて放り投げる。野崎には微妙な反応を示した一方、佐野には無反応だった。別班は、佐野を尋問する前に見極めを済ませていたのだ。山本の数秒の“再登場”には、「写真だけの出演で爪痕を残す山本」と沸く声が相次いだ。
そのうえで公安部の捜査員たちの写真を見せると、ジャミーンは和久井俊作(田中俊介)と鈴木祥(内野謙太)に反応する。別班に協力する天才ハッカー、“ブルーウォーカー”こと太田梨歩(花岡すみれ)が調査すると、和久井には別の意味でかなり問題があるものの、シンシーとのつながりはなかった。残る鈴木にも、自宅やスマートフォンから不審な点は見つからない。
しかし乃木は、鈴木がたびたびイヤホンを装着していたことに着目。その形状は、過去に中国の工作員から押収されたものと一致した! ここで乃木が仕掛けたのが、第16話で登場した“AI乃木”の技術を応用した一手。監視する側が、いつの間にか欺かれる側へ。その鮮やかな逆転の一部始終は、本編で。
そして本放送後に生放送・生配信されているTBSラジオ『VIVANT悪役会議室』。鈴木の登場確定かと思いきや、現れたのは悪役たちも悲鳴を上げる人物だった…。
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残る問題は、黒須駿(松坂桃李)、高田明敏(市川笑三郎)、和田貢(平山祐介)、廣瀬瑞樹(珠城りょう)、熊谷一輝(西山潤)の救出だ。
衛星映像では、5人と約200人の兵士がシャキ城から別の収容所へ移動したように見えた。だが、現地エージェントが収容所へ潜入しても、5人の姿はない。そこで、現地別班員の田代久美子(レイヤマダ)が、シャキ城へ食事を納める食堂の店主・ガジモフ(Gurban Ahmadov)に接触。約200人分の注文がなくなった一方、トウモロコシと大麦だけは納品が続いていた。しかも、家畜用にしては不自然な塩味。別班司令部は、5人が今もシャキ城にいると断定する。
約230人の兵士を相手にした場合、乃木が算出した救出成功率はわずか6%。しかし、30人まで減った現在なら45%まで上がる。乃木は、兵士の移動も野崎が救出の可能性を高めるために講じた策ではないかと考える。だが、AIハヤトが算出した成功率は37%。失敗すれば、救出に向かった別班員まで拘束され、さらなる機密漏洩を招く。司令部の宇田川(金田明夫)は、その確率に賭けることはできないと告げた。
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そんな乃木を呼び出したのは、長野だった。司令部の決定について問われた乃木が「極めて合理的、かつ最善…」と感情を押し殺して答えると、長野はその言葉を退ける。「そんな教官に教わったような答えをするな!」―命令には絶対服従。それでも、熊谷と任務をともにした長野は、助けたい思いを抑えられない。乃木も、黒須は天涯孤独だった自分にとって2人目の友人だと胸の内を明かす。
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第17話はまさに、この様な感情の動きが大きな波となって押し寄せるシーンの連続でした。視聴者のみなさんの反応を見ていると、第16話までと比べて、感情面での感想がSNSでも多かった様に思います。同時にこの様なエピソードは、視聴するのもかなりの体力が必要だと思っていて、ご視聴いただいたみなさまには、心から感謝したいです!
今回ハヤトを中心としてAIが物語で多く登場しているのですが、AIを用いた理由として、どの企業やさらには学校でもAIが当たり前になっているという時代の必然性、情報整理役として試聴の助けになる、ということももちろんあるのですが、それ以上に大きな狙いがあるんです。
それは「人物の感情をより浮き上がらせる効果」にあります。超人的である種機械的な別班とAIの掛け合わせが、非人間っぽさを倍増させるからこそ、人が人に心を寄せるシーンや、感情を押し殺さずに爆発させるシーンが、より人間っぽく感じられる、世界観、枠組みとしてAIがあることで、そこに生きている人間の体温までも感じてもらえるのではと思っています。
ハリウッド映画の近未来ものや、SFものなど、設定が飛んでいるからこそ、シンプルに人物の感情を追えるのと似た効果を生み出していると感じています。この組み合わせに、今後も注目してみていただけると、よりシンプルに物語に入り込めると思いますので、引き続きよろしくお願いします!!!
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