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5年ぶり新作『昔話法廷』、「天女の羽衣」モチーフに“家事裁判” 脚本は『べらぼう』森下佳子 出演は貫地谷しほり&桐谷健太&八木莉可子【コメントあり】

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2026-08-22 07:00
5年ぶり新作『昔話法廷』、「天女の羽衣」モチーフに“家事裁判” 脚本は『べらぼう』森下佳子 出演は貫地谷しほり&桐谷健太&八木莉可子【コメントあり】
22日放送『昔話法廷』=原告・天女(貫地谷しほり)と被告・夫の彦兵衛(桐谷健太)(C)NHK
 NHK Eテレは22日午後8時から、『昔話法廷』の5年ぶりとなる新作を放送する。このたび、脚本の森下佳子氏と、出演する貫地谷しほり、桐谷健太、八木莉可子のコメントが公開された。

【番組カット】「婚姻の取消し」を求めて訴えを起こす原告・天女(貫地谷しほり)

 『昔話法廷』は、なじみ深い昔話の登場人物を裁く異色法廷ドラマ。特徴は、番組の中で判決が出ないこと。番組を観た子どもたちに判決を考えてもらう中で、主体的・多角的に考えることの大切さを伝える教育番組となっている。

 これまでに、「桃太郎」や「三匹のこぶた」など11作を作ってきた。新作は、滋賀県北部にある小さな湖・余呉湖(よごこ)に伝わる「天女の羽衣」がモチーフ。これまで番組では、殺人や強盗致傷などの刑事事件を扱ってきたが、今回はシリーズ初となる“家事裁判”。天女が、「婚姻の取消し」を求めて夫を訴える。

 「婚姻の取消し」を求めて訴えを起こす原告・天女を貫地谷しほりが、被告である夫・彦兵衛(ひこべえ)を桐谷健太が、そして番組の目線となる裁判官を八木莉可子が演じる。

 脚本を担当するのは、大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』をはじめ、数々のヒット作を生み出してきた森下佳子氏。日本を代表するヒットメーカーは、「天女の羽衣」をもとにどんな話をつむぐのか。

【コメント】
■森下佳子さん(脚本)
法律監修の今井秀智弁護士がおっしゃった言葉が心に深く残っています。
「刑事裁判は、どれだけの刑罰にするかを争うもの。けれど家事裁判は、誰が良いか悪いかを決めることが本質ではない。お互いの希望や欲求がぶつかり合ってしまった時に、どこに落としどころを見つけ、みんながどうすれば幸せになれるかを探るのが家事裁判なんだ」と。
単に天女と夫の言い分を「正義だ」「正義じゃない」とジャッジするのではなく、2人の周りにいる人たちも含めて、みんなにとって何が幸せなのかを考えなければならない。裁判になっている以上、誰かの要望を優先すれば誰かの要望は犠牲になる構造です。それをみんなって……。私自身、本当に何が良いのかわからなくて、「他人様の幸せなんか私ごときに決められるか!」って心の中で逆ギレしましたね。
だからこそ、子どもたちにはこの問いについて、たくさん議論してほしいですね。「僕はこう思う」「私は天女の気持ちが分かる」はたまた「幸せって何?」とか、お互いの意見をたくさんぶつけ合ってほしいです。そのプロセスを経て、「自分はこういう価値観を大事にしているんだ」と知り、同時に「自分とは違う価値観を大切にしている人もいる」という相互理解に気づいてもらえればうれしいです。

■貫地谷しほり
実際に現場に入ると、改めて脚本のすばらしさに心が揺さぶられて、家で読んでいたときとはまた違う感情が込み上げてきました。目の前で彦兵衛の証言を聞いているうちに、天女の思いも私自身のこの裁判に対する考えも、刻々と変わっていったんです。彦兵衛に羽衣を隠されたせいで天女の人生は変わってしまったのに、キャラクターが魅力的に描かれているので、つい彦兵衛を許してしまいたくなる。どこまで見せるのか難しい部分ではありましたが、そういう一瞬一瞬の心の機微は、特に丁寧に表現した部分です。

■桐谷健太
森下さんならではの独特な世界観があるんです。一言で説明するのは難しいのですが、特にすばらしいのはキャラクターの描き方だと思います。情けないところがあっても、どこかいとおしくてあたたかさを感じられる。
最初脚本を読んだときは、彦兵衛は天然キャラのイメージが強かったので、ぽわ〜んとした感じで演じようかと考えていたんです。でも、セットに入って証言台に立ってみると、まっすぐに天女と向き合おうとする彦兵衛の感情がすごく伝わってきました。だから、「もう一度、家族の時間を取り戻したい」という彦兵衛の一途(いちず)さを大事にしました。

■八木莉可子
森下さんの作品をよく拝見していたので、今回出演させていただけて大変光栄です。人間の美しさだけではなく、天女と彦兵衛どちらの弱さも描かれているのが素晴らしいなと。
私は裁判官の役なので、感情移入したり表情を変えたりしてはいけない印象があったのですが、監督から「番組を見る子どもたちの感情の揺れをリードしていく役割であってほしいから、表情ゆたかに演じてほしい」と言われたんです。
でもやりすぎるとコメディみたいになってしまうし、シリアスすぎても怖くなってしまう。ちょうどいいバランスを探るのが難しかったですね。

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