
「平成中村座 十月大歌舞伎」製作発表記者会見が行われ、中村勘九郎さん、中村七之助さん、中村勘太郎さん、中村長三郎さんが登壇しました。
【写真を見る】【中村勘九郎】「父ができなかった想いをぶつける」勘三郎さんの夢だった「中村座で助六」への意気込み語る
平成中村座は、十八世中村勘三郎が、かつて江戸庶民を熱狂させた中村座の熱気と興奮を現代に復活させるべく作り上げたもので、江戸の芝居小屋を再現した期間限定の仮設劇場で公演が行われます。
勘九郎さんは、〝4年ぶりに平成中村座が浅草に帰って参ります。この物価高の中、いちから(仮設劇場を)建てるものなので、昔と違って本当に難しい。父が遺してくれた財産の一つでもありますし、私たちにとっても中村座で芝居をすると本当に楽しい。お客様もワクワクできるような芝居を、役者陣もワクワクしながら努めたいと思っております〟と、平成中村座にかける想いを告白。
七之助さんも〝4年ぶりに中村座が帰ってくるということ、本当に幸せに思っています〟と、しみじみ話しつつ〝演目も、とても楽しみ。発表があった時に、久しぶりに友達とか界隈がザワつきまして。期待してくださっているのを、ひしひしと感じております。その期待に応えられるように一生懸命進めていきます〟と、意気込んでいました。
演目「助六曲輪初花桜」で花川戸助六を初役で務める勘九郎さんは、〝ぶっちゃけ、やるとは思っていなかったです〟と、笑顔を見せると〝やっぱり華やかですし、芝居自体も面白い。不思議な感覚に誘ってくれる舞台。(片岡)仁左衛門のおじさまが父の追善の時にお出しになって、「あぁやっぱりカッコいいな」と思って、そこからやってみたいと思い始めた。あとは、父が中村座で助六をやるというのが夢の一つだったので、父の遺志を継いで、父ができなかった想いを、僕の肉体を通してぶつけることができたらと思って選びました〟と、役への思い入れを語りました。
この配役に、七之助さんは〝兄は絶対にやらないだろうなと思っていた〟と、コメント。続けて〝兄が手を挙げたので、最高の、盤石な助六がお見せできるんじゃないかと思っていたら、仁左衛門のおじさまが数日出ていただけるなんて、本当にスペシャルな助六になったのではないかな〟と、10月23日〜25日に白酒売新兵衛で出演する片岡仁左衛門さんにも触れつつ、助六をアピールしていました。
助六のビジュアル撮影には仁左衛門さんも立ち会ったそうで、勘九郎さんは〝撮影中は、どこら辺を見ろとか、あとはもう「いい男の気分だよ」っていうのを言ってくれたりとか。楽しく撮影することができました〟と、回想。〝撮影では、おじさまの帯を締めさせていただきまして、これ(完成品)はですね、CGでございます〟と、思わぬ暴露で笑いを誘っていました。
そんな勘九郎さんに、七之助さんは〝舞台で共演したら一番安心できる。私の芝居を引っ張ってくれる。兄の助六を目に焼き付けたい〟と、尊敬の眼差し。勘九郎さんも、七之助さんについて〝最近は誇らしいなと思っています。頼もしいですし、彼の場合は、もちろん古典もそうですけど新しい作品の読解力、人をまとめたり引っ張っていく力っていうのがすごい。その点は憧れでもあり誇らしい。意見を言い合わなくても意思疎通ができている中、2人で新しいものを作り上げられることは楽しいですし、嬉しい〟と、信頼を口にしていました。
また、今回は勘九郎さん、勘太郎さん、長三郎さんが、親子3人では初めての「連獅子」を披露予定。勘九郎さんは、〝連獅子自体は一番やっている演目と思っています。連獅子を通して、歌舞伎の踊りの中の礼儀というのも教わった。それは伝えていきたい〟と、息子たちへ受け継ぎたいことを話していました。
「平成中村座を人に例えるなら?」という質問には、七之助さんが最初に〝父です。もう楽屋の匂いが父になってますから、僕は〟と、しみじみ。勘九郎さんは〝これ言われちゃうとね〜〟と、苦笑しながらも〝ミッキーマウスじゃないですかね。あとはもう、大谷(翔平)さんですよ。みんなに夢を与える、スーパースターのような小屋です〟と、胸を張って答えていました。
同じ質問に、勘太郎さんは〝僕もミッキーです〟と答えると、〝この間ディズニーランドに行った時に、ミッキーと中村座というか、じじちゃま(十八世中村勘三郎)も全部似ているなと思いました〟と説明。長三郎さんも〝懐かしさを人にしたみたいな感じかな。〟と、深みのある回答で、会場を感心させていました。
【担当:芸能情報ステーション】
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