
歌舞伎座「八月納涼歌舞伎」上演記念 シネマ歌舞伎『らくだ』トーク付き上映に、「八月納涼歌舞伎」『眠駱駝物語 らくだ』に出演予定の片岡市蔵さん、笹野高史さんが登壇しました。市蔵さんは、去年11月に急逝した弟・四世片岡亀蔵さんの持ち役だった「駱駝の馬太郎」を演じます。
【写真を見る】【 笹野高史 】急逝の片岡亀蔵さん偲ぶ「日本一の俳優」 兄・市蔵も心境吐露「なんでいないのかな?という想い」
〝木村拓哉でございます〟と、ボケながら挨拶をした78歳の笹野さんは、〝この歳になりまして、歌舞伎座初めての出演。感謝というよりは「どうゆうこと?」と思って。民間の人間として出させていただきますので、非常にプレッシャーに打ちひしがれています。どうぞみなさん、温かく見守ってください〟と、歌舞伎座の舞台に立つ重圧を感じている様子。それでも〝舞台に立てることが楽しみです〟と、高まる気持ちを口にしていました。
四世片岡亀蔵さんと何度も共演してきた笹野さんは、〝思い出はたくさんあるんでございますが、初めてのコクーン歌舞伎の時に「むっつりして付き合いづらそうな男がいるな」「歌舞伎役者って只者じゃないな」と思っていたら、始まってみたらすごく面白いやつで、すっげぇいいやつだった。私が50歳の時でございました〟と、出会いを回想。続けて〝なんだか次の作品、次の作品とご一緒したら知らぬ間にお友達になっちゃって、50歳にしてこんな友達ってできるんだと自覚させてくれた男でございます。思い出は尽きない〟と、自身にとって亀蔵さんがどんな存在だったかを明かしました。
一方、市蔵さんは〝この5~6年は(公演の)ローテーションの都合で、年に1回くらいしか弟と一緒にならなかった。だから今でも、どこか他の小屋にいるような感覚がしてしょうがないです。65年間一緒だったので、役者としても兄弟としても、ダメだなと思うこともすごいなと思うこともあった。現実感がないです。『らくだ』やるのに、なんでいないのかな?という想いだけです。悲しいとかじゃなく、キョトンとした不思議な感覚が、今でもしています〟と、亀蔵さんに対する現在の心境を吐露。
その市蔵さんが〝(亀蔵さんは)僕より笹野さんといる時間の方が絶対に長かった〟と話すと、笹野さんは〝あの人は毎晩お酒を飲むんですよ。私はあんまり飲まない。あの人はササッと若者と飲みに行くので、「たまには付き合うよ」と言うと、「無理しなくていいっすよ」なんて言われて(笑)〟と、亀蔵さんとのやりとりを笑顔で振り返っていました。
さらに、笹野さんは〝俳優さんってすごいですね。「どこかにいるんじゃないか」って思わせてくれる感じがある。亀ちゃんは、歌舞伎の人でありながらアバンギャルドな俳優さん。ロボットやカエルが似合う、日本一の俳優。本当に、得難い俳優だった〟と、あらためて亀蔵さんを褒め称え、偲んでいました。
【担当:芸能情報ステーション】
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