エンタメ
2026-07-13 06:20
俳優の緒形敦が、仲野太賀主演の大河ドラマ『豊臣兄弟!』(NHK総合 毎週日曜 後8:00~他)で演じる織田信澄への思いや役作りの裏側を語った。俳優・緒形直人を父に、故・緒形拳さんを祖父に持つ“大河一家”の一員として、7年ぶりの大河ドラマ出演に特別な思いを抱いていたという。
【写真】本能寺の変での熱演が光った緒形敦
『豊臣兄弟!』は、豊臣秀吉の弟・豊臣秀長を主人公に、兄弟の絆と天下統一への道のりを描く戦国エンターテインメント。緒形が演じる織田信澄は、織田信長の弟・信勝の長男で、父を信長に討たれながらも織田家に仕える複雑な運命を背負った人物だ。
もともと歴史好きで、大河ドラマへの出演を目標のひとつに掲げていたという緒形は、オーディションで役をつかみ取った。「決まった時は素直にめちゃくちゃうれしかった」と振り返る。
信澄は資料が少ない人物だったため、役作りでは滋賀県の大溝城や安土城周辺など、ゆかりの地を実際に訪問。資料を読み込むだけでなく、その土地の空気を感じながら人物像を構築したという。また、信澄本人だけでなく周囲の人物についても徹底的に調べ、演出側のイメージも取り入れながら役を形作っていった。
大河ドラマ出演決定時には家族へ電話で報告した。祖父の緒形拳さんは『太閤記』で豊臣秀吉を演じ、父・緒形直人も『信長 KING OF ZIPANGU』で織田信長役を務めている。緒形は「今回の役は信長の甥ですし、祖父も父も戦国武将を演じているので、ご縁を感じた」と笑顔を見せた。
普段は役者業について意見を交わすことは少ないが、今作の役作りでは父から時代劇特有の所作について助言を受けたほか、『豊臣兄弟!』出演が決まった際には父が出演した作品や、祖父が残した映像も見返したという。「一年を通し、主演として走り切るのは本当にすごいこと。その存在は常に心の中にあった」と家族への敬意を語った。
万全の準備をして臨んだ撮影当初は緊張の連続だった。共演者について「子どもの頃から見ていた役者さんばかりだった」と明かし、大河ドラマならではの豪華セットに立つこと自体が不思議な感覚だったという。特に信長役の小栗旬については「本当に“覇王色”をまとっている」と表現。「小栗さんがいると現場の空気がキュッと締まる」と、その存在感に圧倒されたことを語った。
自身の見どころとして挙げたのは、本能寺の変を巡る場面だ。信澄が長年胸に秘めてきた思いを明智光秀に打ち明けるシーンについて、「25年近く誰にも話せなかった思いを初めて口にする場面。それは自分にとっても、信澄とっても重要なシーンだった」と説明。さまざまな資料や映像作品を見て感情を探りながら準備を重ねたといい、「できることはやったかな、という感じ」と振り返った。
今後については「とにかくいろんな作品に出たい」と意欲を見せ、海外作品への出演も目標に掲げる。戦争など後世に伝えるべき題材を描く作品や、人間臭さが色濃く描かれる作品への出演願望も明かし、「泥臭くて人間臭い役を演じたい」と俳優としての展望を語っていた。
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