エンタメ
2026-06-24 18:00
韓国発の大ヒットウェブトゥーンを実写化したNetflixシリーズ『喧嘩独学』が、6月11日に世界独占配信がスタート。「LINEマンガ」で国内累計5.4億回、世界累計22.8億回超えの閲覧数を記録した原作を、『翔んで埼玉』『はたらく細胞』などで知られる武内英樹監督と脚本家・徳永友一のタッグが実写化した。オリコンニュースでは、志村光太役で主演を務める鈴鹿央士、八潮秋役の見上愛、カネゴンこと金子亨役の菅生新樹、朝宮夏帆役の生見愛瑠にインタビュー。配信開始後だからこそ明かせる舞台裏エピソードなどを交え、作品の魅力を語ってもらった。(取材・文:遠藤政樹)
【動画】鈴鹿央士×見上愛×菅生新樹×生見愛瑠インタビュー
■鈴鹿央士が念願の主演に感無量 武内組というプロの現場にキャスト陣も心酔
――本作へ出演した感想を聞かせてください。
【鈴鹿】 原作を読んでいたので、お話をいただいたときはすごくうれしかったです。「自分が志村を演じられる!」と思ったのと同時に、アクションがかなりあるなって。アクションを本格的にやったことがなかったので、自分にとってチャレンジになる作品だなと思いました。実は最初にお話を聞いたのは4年前ぐらいなので、配信開始のうれしさはひとしおです。
【菅生】 キャストの方はもちろん、武内組に惹かれていました。チームとして完成されていて、僕たち(俳優陣)は演技に集中するだけで大丈夫な環境づくりをしてくださるプロフェッショナルな軍団。そんな武内組とご一緒できること、同世代の皆さんと共演できることが楽しみでした。撮影は日々楽しかったし刺激がある作品だったので、緊張や不安もありましたが、チームみんなのおかげで僕はやれたかなと感じています。
【見上】 アニメを観て面白いし続きが気になると思っていたところにお話をいただき、最初は「こんな黄色いジャージ似合うかな?」っていう不安がありました(笑)。秋ちゃんは学校に行けなくなってしまうなど繊細な一面もある中、志村の背中を押すという力強い面もある。みんなのアクションやメイクですけど血だらけの姿とかを見たりしたとき、台本を読んでいる段階では想像できなかった感情がいっぱい生まれる瞬間があり、いい経験をさせてもらいました。
【生見】 アニメも観て、原作も読んで、台本も読んで、こんな女神みたいな役をできるかなと思いましたが、やってみたらみんなが素敵って言ってくれたのが気持ちよかったです(笑)。気分もモチベも上がりまくるという、新たな経験をさせていただきました。
【見上】 ぴったりだった!
【菅生】 そういう役には慣れていそうなイメージがあるけどね。
【生見】 全然!どちらかというと陰の役をいただくことが多くて、こういう役は初めてでした。
■「実は正直で愛くるしい」カネゴンの素顔に菅生新樹も共感 生見愛瑠が憧れる“女神”夏帆の意外な行動力
――ご自身が演じたキャラの好きなところ、魅力を感じるところを教えてください。
【見上】 あの独特な言葉づかいですね。現実の生活にいたらそりゃ浮いてしまうなという言葉づかいですが、それがトレードマークにもなっているし、かわいらしいと思いながらアニメも観ていました。
【生見】 行動力が意外とあるところです。志村くんの家まで自分の足で行くなど、行動力に憧れます。
――雨の中、傘も差さずに志村の家まで行ったシーンですね。ただ、帰りは傘を貸してあげてと思いました(笑)。
【生見】 確かにそうですね(笑)。
【菅生】 カネゴンは卑怯なところもあるけど、実は正直で嘘をつけないのが愛くるしいなって。ある意味ダサいけど、あそこまで弱みのような部分をさらけ出すというか。人に対して真っ直ぐな人はあまりいないし、そこがいいなって思います。
【鈴鹿】 志村は優しいです。そこにつきますね。あとは想像力、工夫かな。トレーニングシーンをたくさん撮ったのですが、家で真似できるようなトレーニング風景だなと思いました。アクション部の方と監督と相談して作ったのですが、志村には羽が生える瞬間があって、そこは羽ばたけるだけ羽ばたこうと思ってやっていました。そういう幅がある役なところも好きです。
――志村の優しさは、そこかしこにあふれていますよね。靴を買わずに母親のためにカーディガンを購入するシーンも、その一つかと思います。
【鈴鹿】 あれいいですよね。自分だったら靴を買っちゃう(笑)。
――では演じたキャラ以外で魅力を感じた、うらやましいと思ったキャラクターは?
【見上】 すごく強かった新庄(前田拳太郎)。私が男だったら新庄になりたいです。あのぐらい強くなりたい。しかも信念があるところもまたいいですよね。
【菅生】 あれはモテる。
【鈴鹿】 余裕ある感じがいいけど、あれがモテるのは悔しいね。
――皆さん、満場一致ですか?
【菅生】 どうだろう…ハマケン(長田拓郎)は?
【見上】 よかった!
【生見】 どうしてかかわいく見えてくる。
――最終話での表情もいいですよね。
【見上】 憎めなかったです。
【鈴鹿】 ちゃんと試合を見てくれるんだなって(笑)。
――そういう意味では扇達也(濱尾ノリタカ)も。
【菅生】 達也と新庄はどっちが強いのか議論はあります。ちゃんと戦ったらどうなるのかなって。
【鈴鹿】 達也が本気で戦っているところ見たいね。
■「現場はみんな真面目」鈴鹿央士も驚いたオンオフの切り替え 相談なしで生まれた“黄金トリオ”の呼吸
――撮影していく中で感じたお互いの印象は?
【見上】 もっと皆さんマイワールドがあって、現場でも個々でいるタイプの方々かなと思っていましたが、現場に入ったらみんな仲良くお話されていて、楽しかったです。
【菅生】 僕は生見さんと共演シーンが少なく、会えるときはコミュニケーションをとりたいと思っていました。基本的に僕らの撮影シーンは男しかいなかったし、わちゃわちゃしていたので(笑)。だから逆に「しゃべってくれた」という感じで、むしろ嫌がられたらどうしようと思っていました(笑)。見上さんもそうでしたけど(鈴鹿も含めた)3人の撮影が多かったので、自然と会話できました。
【鈴鹿】 みんな真面目。現場をいいものにしよう、楽しめるものにしたいとビシッとやる方たちばかりで、スイッチが入ったときはすごかったです。雨降らしや戦うシーンでは、そのギャップに驚かされました。
【菅生】 監督もそうですけど、みんなオンオフをしっかり分けていたというか。やるときはやるし、空き時間はリフレッシュという切り替えや集中力がみんなすごかったです。
――「喧嘩独学」チャンネルの3人は共演シーンも多かったと思いますが、何か相談のようなものは?
【見上】 まったくしていないですね。監督が「このシーンはこうしてみる」といったお話をしてくれたことはありましたが、3人で何か相談は特にないです。
【菅生】 自然とあんな感じでした。
■鈴鹿央士が明かす限界突破の肉体改造 細部までこだわった志村の強さの変遷
――鈴鹿さんはアクションに向けて、何か体作りなどはされたのでしょうか。
【鈴鹿】 初めて作品のために体重を落としたり増やしたりしました。最初は弱い志村でいなければならないので、なるべく細くということで体重を落とし、そこから最後の戦いに向けてちょっとでも体を大きくしようと考えてやりました。
【見上】 撮影期間って5ヶ月ぐらいあったよね? その間ずっと体重管理し続けていたのはすごい!
――数字的にはどのぐらいの幅で変わったのでしょうか。
【菅生】 一番低いときすごかったよね!? 雨降らしの時とかカリッカリだったよね。
【鈴鹿】 カリカリだった(笑)。53キロくらいだったと思います。雨降らしでうわーってなるときは朝起きてから一口のお水とバナナ1本、前日もペットボトル1本で過ごして。大変だったけど、そこまではやったことがなかったし、いろんな新しい知見もできて楽しかったです。
――体作りに加えて、弱い少年から闘鶏の動画で段々とケンカを学んでいきますが、演じるうえで意識したことは?
【鈴鹿】 ファイティングポーズかな。最初の情報解禁ではまだ弱い志村なので、構え方的にちょっと肩の上がり具合とかの出幅をアクション部の人たちと相談して、そこは物語が進む中で変わっていっていると思います。背筋や歩き方なども意識して変えています。
――共演されている中で、皆さんは鈴鹿さんのそういった変化に気づかれましたか。
【菅生】 僕は役的にも近くで見ていて、撮影に入ってからもトレーニングを続けていたので、純粋に強くなっていっていたかなと思っていました。もしかしたら最初から強かったのかもしれないけど(笑)。見せ方がそう見せてくれていたから、段階を踏むごとに、最後の桑田(伊勢谷友介)戦とか新庄戦のときは普通に強い感じが出ていたと思います。桑田戦は普通に試合している雰囲気を感じました。
■「靴下が臭かった(笑)」ラーメンぶちまけシーン秘話 アドリブ応酬のケンカ
――鈴鹿さんと菅生さんはチャンネルを作るきっかけとなる、ラーメンをぶちまけるシーンがあります。撮影の裏側を教えてください。
【鈴鹿】 量は1玉じゃないよね。
【菅生】 確かに。しかもラーメンのくだりを含めたあのシーンは3日ぐらい使って撮ったよね。ラーメンをかけた後2日ぐらいの匂いがヤバかった(苦笑)。
【鈴鹿】 靴下が臭かった~。カネゴンにラーメンがかかった靴下のまま顔をバンと踏まれなきゃいけなくて。ラーメンと畳の匂いがすごかった(苦笑)。
【菅生】 乾ききっていると観ている人にわかっちゃうので、あえてそのまま置いていたよね。俺も次の日に現場に行ったとき、べちょべちょの衣装をもう一回着なきゃいけなくて(苦笑)。
【鈴鹿】 畳の間にも麺が練り込まれていたよね(笑)。
【菅生】 あのくだりの後半にあるアクションは、お互いちょっとアドリブがあって。鈴鹿が2日くらい机の上に置いているラーメンを僕にかけてきたんですよ。お互い何でもありだったからラーメンをかけられたのにも応戦するなど、後半は本当のケンカのようでした(笑)。
■最高の褒め言葉は「気持ち悪い」鈴鹿央士の怪演に監督も太鼓判 急きょ決まったカネゴンの“ボコられ顔”
――本作の中で印象に残っているシーンを教えてください。
【見上】 最後の戦いは3日間ぐらい、朝から晩までたくさんのエキストラさんに入っていただいて撮影しました。秋ちゃんはセコンド担当でしたが、本当に志村のことが心配になってきちゃって(笑)。疲労で倒れちゃうのではみたいな気持ちになり、リアルセコンドの気持ちでやっていました。完成したものを観ても感動したし、現場でもエキストラさんたちが感動して盛り上がってくださっていたので印象に残っています。
【生見】 私はハマケンに脅されたけど、カネゴンが志村に来るなと言ったシーンですね。「友達できたんだって」と聞いてからのカネゴンが、個人的には好きです。感動しました。原作でもあそこがすごく好きで、なんか人間っぽいなと思って。
【菅生】 うれしい! 頑張ってよかった。あのシーンを撮るとき、監督が「頼む…!」って俺に言ってきた。シーンの前にやめてよと思ったけど、監督の一言にやるしかないみたいな感じになりました。
――そんな菅生さんの印象的なシーンは?
【菅生】 志村、カネゴン、秋の3人がいて、新庄に一回ボコボコにされて入院した場面での志村とのやりとりは覚えています。僕もかなり気持ちが入りましたし、央士もいい反応してくれて。自分の中でも自然と気持ちが入ったので強く覚えていますね,
【鈴鹿】 ありすぎるけど、自分はよくキモいって言われていた(笑)。朝宮さんに名前を呼ばれたときの反応とか、その後ゴミ捨て場に行って鼻歌を歌っているときなどに「気持ち悪い」って言われました(笑)。誰かにとって普通のことでも、志村からしたら当たり前ではなくドキドキするので、そのドキドキをどれくらいまで出していいのだろうって。原作の表情に寄せようかなとか思ってやっていたら、気持ち悪いと言われました(笑)。
【見上】 最高の褒め言葉だね(笑)。
【菅生】 褒め言葉だね。あと僕、監督にボコられ顔が好きと言われました(笑)。
――そう言われてみるとクライマックスの試合にやって来たシーンでもボコボコ顔でしたね。
【菅生】 そうなんです。監督が「カネゴン、ちょっと俺ボコボコ顔が好きだからいい?」って言われて急きょ決まりました(笑)。セリフでの説明も一言だけでしたけど、あれは監督の好みです。
■前田拳太郎の“キレキレ”アクションに鈴鹿央士も必死で応戦
――志村と新庄のケンカは手に汗握るものがありました。撮影前に前田さんとお話されたことや、印象に残っていることがあれば教えてください。
【鈴鹿】 あのシーンにいた男3人(鈴鹿、菅生、前田)は同い年で、頑張ろうねっていう話はしました。テコンドーの蹴りとは違うそうですが、前田くんは空手経験があるので蹴りがとてもきれいで、そのキレに追いつくのに必死でしたね。
【見上】 ブレないよね、動きが。ピタッと止まるのがすごかった。
【鈴鹿】 トイレでの新庄戦も大変でした。
【菅生】 水浸しだったしね。
――水浸しの中での撮影はどうでしたか?
【鈴鹿】 マリンシューズのおかげでそんなに大変でもなかったですね(笑)。
■「寝顔を配信したい」生見愛瑠の提案にツッコミさく裂 4人が考えたもしもの配信チャンネル
――皆さんがもし配信するとしたらどんな内容で挑戦してみたいですか?
【見上】 陶芸の楽しさを発信していきたいです。とても好きだし、私も陶芸をしている人の動画を観るのも好きなので、陶芸に関する配信はやってみたいです。
【菅生】 ゲームをよくするので、まあ上手くはないですけど、いわゆるエンジョイ勢、楽しんでいる勢とは同じ目線になれると思う。顔出しせず、みんなとわちゃわちゃできるみたいなゲームだったら、自分も楽しめるかなって思います。
【生見】 私は移動時間とかどこでも寝られるので、寝ている姿を配信したいかなって。
【見上】 強気!(笑)
【菅生】 ちょっと見たいけどね。でも大丈夫? 寝ながら騒いでいる可能性もあるよ(笑)。
【生見】 寝相がすごくいいんです! だからそれを配信して観てもらえたらありがたいです(笑)。
――気になりますね(笑)。鈴鹿さんはどうでしょうか?
【鈴鹿】 何だろう?
【見上】 クローゼットを見てみたい。お洋服がおしゃれだから、クローゼット体験みたいな感じで、その場でコーディネートとか組んでくれたらいいかも。
【菅生】 いろんな服屋とか巡ったらいいんじゃない? 央士がどうやって服を選んでいるか気になる人は多いと思う。
【鈴鹿】 お買い物している様子とかってことか。それありかも。じゃあお買い物かクローゼットかにしたいと思います。
■「合格発表で鼻血が」菅生新樹の告白に一同驚がく 鈴鹿央士&見上愛&生見愛瑠が語る“脳汁”の瞬間
――4話の志村のセリフに「怖くて死にそうなのに、胸がドキドキする」「怖いのに怖くない」というものありますが、皆さんはそんな境地というかテンションが爆上がりした経験はありますか?
【菅生】 大学は東京だったのですが、大阪出身で受験に受からなかったら大阪で働こうと決めていたので、合格発表を見たときはマジで鼻血が出ました。人生で初めて興奮したら鼻血が出る経験をしました。嘘だろと思っていたけど、マジで出るのかと。あれ以降もあれ以前もないですね。
【鈴鹿】 音楽を聴くのが好きで、7~8年前くらいにプリンスの「パープル・レイン」のライブ映像が流れてきて、それを初めて聴いたときに脳汁が出ました。脳みそに何かエキスみたいなのがグワーッと出ている感覚があって震えましたね。
【菅生】 おしゃれな話だなあ。俺のエピソードしょうもないし、カネゴンみたいだわ(笑)。
【生見】 撮影がまいたときですね。大好き。飯押しとか大好きです。もうどう考えても皆さんの力じゃないですか。協力したという。まいた時間は自分の時間にするぞって、空白の3時間ぐらいが大好き。帰って何しようか考えているときに脳汁が出ます。
【見上】 私は初めて有馬記念を生で観戦したとき、ボロ泣きして。人と馬が一緒に走っている光景が感動的すぎちゃって。その音が聞こえたり歓声とかがすごすぎて、それは脳汁が出ました。
■「遊園地のような感情の波」を体感してほしい 2周目は“朝宮”の表情の伏線に注目
――作品の見どころを教えてください。
【見上】 いろんなキャラクターが次々と志村の敵として現れ、それぞれの個性が際立っているし、それぞれに戦う理由もしっかりあって、それが観ていて面白いなと思いました。
【菅生】 テンポ感よく自然と次のエピソードという感覚で観られたのは、今作の魅力の一つだと思います。上がるところは上がるので引き込まれるし、だからこそ2回3回と観ても視点を変えられるから面白いなと思いました。
【生見】 観ていて感じたのは、遊園地を見ているみたいな感覚です。ジェットコースターのように感情の波が激しく、もうドキドキしながら観られる作品だなって思いました。
【鈴鹿】 みんなのことを応援したくなって、自分も出演者の一人ですが、観ていて「頑張れ」という気持ちになりました。その人それぞれの視点で物語の見え方も変わってくるし、この人ってこう思っていたのかなと後からわかる部分もあるので、何回観ても楽しめる作品だと思います。
――2周目以降で観る場合、特に注目しておくともっと楽しめるポイントは何かありますか。
【鈴鹿】 朝宮さんかな。
【見上】 そうだね。朝宮さんのギャップだね。
【鈴鹿】 あと朝宮さんの行動の意味が最初からすべてつながっているので、知った上で観るとまた感じ方も変わりそう。
【菅生】 キャラクターの視点によって全然違うことを感じているから、それは自分の好きなキャラクターでもいいし、違う人の目線から見たら面白いのかなと思います。
【生見】 みんな表に出していないことがいっぱいあって、後に明らかになっていくみたいな構造で、私たち演じている側はそれをわかった上で演じているので気持ち的にはつながっています。そういったことを踏まえ、あの表情の意味は実はここにつながっていたのかということを感じ取ってもらえたら楽しいかもしれません。
【画像】Netflixシリーズ『喧嘩独学』キャラクター相関図
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■鈴鹿央士が念願の主演に感無量 武内組というプロの現場にキャスト陣も心酔
――本作へ出演した感想を聞かせてください。
【鈴鹿】 原作を読んでいたので、お話をいただいたときはすごくうれしかったです。「自分が志村を演じられる!」と思ったのと同時に、アクションがかなりあるなって。アクションを本格的にやったことがなかったので、自分にとってチャレンジになる作品だなと思いました。実は最初にお話を聞いたのは4年前ぐらいなので、配信開始のうれしさはひとしおです。
【菅生】 キャストの方はもちろん、武内組に惹かれていました。チームとして完成されていて、僕たち(俳優陣)は演技に集中するだけで大丈夫な環境づくりをしてくださるプロフェッショナルな軍団。そんな武内組とご一緒できること、同世代の皆さんと共演できることが楽しみでした。撮影は日々楽しかったし刺激がある作品だったので、緊張や不安もありましたが、チームみんなのおかげで僕はやれたかなと感じています。
【見上】 アニメを観て面白いし続きが気になると思っていたところにお話をいただき、最初は「こんな黄色いジャージ似合うかな?」っていう不安がありました(笑)。秋ちゃんは学校に行けなくなってしまうなど繊細な一面もある中、志村の背中を押すという力強い面もある。みんなのアクションやメイクですけど血だらけの姿とかを見たりしたとき、台本を読んでいる段階では想像できなかった感情がいっぱい生まれる瞬間があり、いい経験をさせてもらいました。
【生見】 アニメも観て、原作も読んで、台本も読んで、こんな女神みたいな役をできるかなと思いましたが、やってみたらみんなが素敵って言ってくれたのが気持ちよかったです(笑)。気分もモチベも上がりまくるという、新たな経験をさせていただきました。
【見上】 ぴったりだった!
【菅生】 そういう役には慣れていそうなイメージがあるけどね。
【生見】 全然!どちらかというと陰の役をいただくことが多くて、こういう役は初めてでした。
■「実は正直で愛くるしい」カネゴンの素顔に菅生新樹も共感 生見愛瑠が憧れる“女神”夏帆の意外な行動力
――ご自身が演じたキャラの好きなところ、魅力を感じるところを教えてください。
【見上】 あの独特な言葉づかいですね。現実の生活にいたらそりゃ浮いてしまうなという言葉づかいですが、それがトレードマークにもなっているし、かわいらしいと思いながらアニメも観ていました。
【生見】 行動力が意外とあるところです。志村くんの家まで自分の足で行くなど、行動力に憧れます。
――雨の中、傘も差さずに志村の家まで行ったシーンですね。ただ、帰りは傘を貸してあげてと思いました(笑)。
【生見】 確かにそうですね(笑)。
【菅生】 カネゴンは卑怯なところもあるけど、実は正直で嘘をつけないのが愛くるしいなって。ある意味ダサいけど、あそこまで弱みのような部分をさらけ出すというか。人に対して真っ直ぐな人はあまりいないし、そこがいいなって思います。
【鈴鹿】 志村は優しいです。そこにつきますね。あとは想像力、工夫かな。トレーニングシーンをたくさん撮ったのですが、家で真似できるようなトレーニング風景だなと思いました。アクション部の方と監督と相談して作ったのですが、志村には羽が生える瞬間があって、そこは羽ばたけるだけ羽ばたこうと思ってやっていました。そういう幅がある役なところも好きです。
――志村の優しさは、そこかしこにあふれていますよね。靴を買わずに母親のためにカーディガンを購入するシーンも、その一つかと思います。
【鈴鹿】 あれいいですよね。自分だったら靴を買っちゃう(笑)。
――では演じたキャラ以外で魅力を感じた、うらやましいと思ったキャラクターは?
【見上】 すごく強かった新庄(前田拳太郎)。私が男だったら新庄になりたいです。あのぐらい強くなりたい。しかも信念があるところもまたいいですよね。
【菅生】 あれはモテる。
【鈴鹿】 余裕ある感じがいいけど、あれがモテるのは悔しいね。
――皆さん、満場一致ですか?
【菅生】 どうだろう…ハマケン(長田拓郎)は?
【見上】 よかった!
【生見】 どうしてかかわいく見えてくる。
――最終話での表情もいいですよね。
【見上】 憎めなかったです。
【鈴鹿】 ちゃんと試合を見てくれるんだなって(笑)。
――そういう意味では扇達也(濱尾ノリタカ)も。
【菅生】 達也と新庄はどっちが強いのか議論はあります。ちゃんと戦ったらどうなるのかなって。
【鈴鹿】 達也が本気で戦っているところ見たいね。
■「現場はみんな真面目」鈴鹿央士も驚いたオンオフの切り替え 相談なしで生まれた“黄金トリオ”の呼吸
――撮影していく中で感じたお互いの印象は?
【見上】 もっと皆さんマイワールドがあって、現場でも個々でいるタイプの方々かなと思っていましたが、現場に入ったらみんな仲良くお話されていて、楽しかったです。
【菅生】 僕は生見さんと共演シーンが少なく、会えるときはコミュニケーションをとりたいと思っていました。基本的に僕らの撮影シーンは男しかいなかったし、わちゃわちゃしていたので(笑)。だから逆に「しゃべってくれた」という感じで、むしろ嫌がられたらどうしようと思っていました(笑)。見上さんもそうでしたけど(鈴鹿も含めた)3人の撮影が多かったので、自然と会話できました。
【鈴鹿】 みんな真面目。現場をいいものにしよう、楽しめるものにしたいとビシッとやる方たちばかりで、スイッチが入ったときはすごかったです。雨降らしや戦うシーンでは、そのギャップに驚かされました。
【菅生】 監督もそうですけど、みんなオンオフをしっかり分けていたというか。やるときはやるし、空き時間はリフレッシュという切り替えや集中力がみんなすごかったです。
――「喧嘩独学」チャンネルの3人は共演シーンも多かったと思いますが、何か相談のようなものは?
【見上】 まったくしていないですね。監督が「このシーンはこうしてみる」といったお話をしてくれたことはありましたが、3人で何か相談は特にないです。
【菅生】 自然とあんな感じでした。
■鈴鹿央士が明かす限界突破の肉体改造 細部までこだわった志村の強さの変遷
――鈴鹿さんはアクションに向けて、何か体作りなどはされたのでしょうか。
【鈴鹿】 初めて作品のために体重を落としたり増やしたりしました。最初は弱い志村でいなければならないので、なるべく細くということで体重を落とし、そこから最後の戦いに向けてちょっとでも体を大きくしようと考えてやりました。
【見上】 撮影期間って5ヶ月ぐらいあったよね? その間ずっと体重管理し続けていたのはすごい!
――数字的にはどのぐらいの幅で変わったのでしょうか。
【菅生】 一番低いときすごかったよね!? 雨降らしの時とかカリッカリだったよね。
【鈴鹿】 カリカリだった(笑)。53キロくらいだったと思います。雨降らしでうわーってなるときは朝起きてから一口のお水とバナナ1本、前日もペットボトル1本で過ごして。大変だったけど、そこまではやったことがなかったし、いろんな新しい知見もできて楽しかったです。
――体作りに加えて、弱い少年から闘鶏の動画で段々とケンカを学んでいきますが、演じるうえで意識したことは?
【鈴鹿】 ファイティングポーズかな。最初の情報解禁ではまだ弱い志村なので、構え方的にちょっと肩の上がり具合とかの出幅をアクション部の人たちと相談して、そこは物語が進む中で変わっていっていると思います。背筋や歩き方なども意識して変えています。
――共演されている中で、皆さんは鈴鹿さんのそういった変化に気づかれましたか。
【菅生】 僕は役的にも近くで見ていて、撮影に入ってからもトレーニングを続けていたので、純粋に強くなっていっていたかなと思っていました。もしかしたら最初から強かったのかもしれないけど(笑)。見せ方がそう見せてくれていたから、段階を踏むごとに、最後の桑田(伊勢谷友介)戦とか新庄戦のときは普通に強い感じが出ていたと思います。桑田戦は普通に試合している雰囲気を感じました。
■「靴下が臭かった(笑)」ラーメンぶちまけシーン秘話 アドリブ応酬のケンカ
――鈴鹿さんと菅生さんはチャンネルを作るきっかけとなる、ラーメンをぶちまけるシーンがあります。撮影の裏側を教えてください。
【鈴鹿】 量は1玉じゃないよね。
【菅生】 確かに。しかもラーメンのくだりを含めたあのシーンは3日ぐらい使って撮ったよね。ラーメンをかけた後2日ぐらいの匂いがヤバかった(苦笑)。
【鈴鹿】 靴下が臭かった~。カネゴンにラーメンがかかった靴下のまま顔をバンと踏まれなきゃいけなくて。ラーメンと畳の匂いがすごかった(苦笑)。
【菅生】 乾ききっていると観ている人にわかっちゃうので、あえてそのまま置いていたよね。俺も次の日に現場に行ったとき、べちょべちょの衣装をもう一回着なきゃいけなくて(苦笑)。
【鈴鹿】 畳の間にも麺が練り込まれていたよね(笑)。
【菅生】 あのくだりの後半にあるアクションは、お互いちょっとアドリブがあって。鈴鹿が2日くらい机の上に置いているラーメンを僕にかけてきたんですよ。お互い何でもありだったからラーメンをかけられたのにも応戦するなど、後半は本当のケンカのようでした(笑)。
■最高の褒め言葉は「気持ち悪い」鈴鹿央士の怪演に監督も太鼓判 急きょ決まったカネゴンの“ボコられ顔”
――本作の中で印象に残っているシーンを教えてください。
【見上】 最後の戦いは3日間ぐらい、朝から晩までたくさんのエキストラさんに入っていただいて撮影しました。秋ちゃんはセコンド担当でしたが、本当に志村のことが心配になってきちゃって(笑)。疲労で倒れちゃうのではみたいな気持ちになり、リアルセコンドの気持ちでやっていました。完成したものを観ても感動したし、現場でもエキストラさんたちが感動して盛り上がってくださっていたので印象に残っています。
【生見】 私はハマケンに脅されたけど、カネゴンが志村に来るなと言ったシーンですね。「友達できたんだって」と聞いてからのカネゴンが、個人的には好きです。感動しました。原作でもあそこがすごく好きで、なんか人間っぽいなと思って。
【菅生】 うれしい! 頑張ってよかった。あのシーンを撮るとき、監督が「頼む…!」って俺に言ってきた。シーンの前にやめてよと思ったけど、監督の一言にやるしかないみたいな感じになりました。
――そんな菅生さんの印象的なシーンは?
【菅生】 志村、カネゴン、秋の3人がいて、新庄に一回ボコボコにされて入院した場面での志村とのやりとりは覚えています。僕もかなり気持ちが入りましたし、央士もいい反応してくれて。自分の中でも自然と気持ちが入ったので強く覚えていますね,
【鈴鹿】 ありすぎるけど、自分はよくキモいって言われていた(笑)。朝宮さんに名前を呼ばれたときの反応とか、その後ゴミ捨て場に行って鼻歌を歌っているときなどに「気持ち悪い」って言われました(笑)。誰かにとって普通のことでも、志村からしたら当たり前ではなくドキドキするので、そのドキドキをどれくらいまで出していいのだろうって。原作の表情に寄せようかなとか思ってやっていたら、気持ち悪いと言われました(笑)。
【見上】 最高の褒め言葉だね(笑)。
【菅生】 褒め言葉だね。あと僕、監督にボコられ顔が好きと言われました(笑)。
――そう言われてみるとクライマックスの試合にやって来たシーンでもボコボコ顔でしたね。
【菅生】 そうなんです。監督が「カネゴン、ちょっと俺ボコボコ顔が好きだからいい?」って言われて急きょ決まりました(笑)。セリフでの説明も一言だけでしたけど、あれは監督の好みです。
■前田拳太郎の“キレキレ”アクションに鈴鹿央士も必死で応戦
――志村と新庄のケンカは手に汗握るものがありました。撮影前に前田さんとお話されたことや、印象に残っていることがあれば教えてください。
【鈴鹿】 あのシーンにいた男3人(鈴鹿、菅生、前田)は同い年で、頑張ろうねっていう話はしました。テコンドーの蹴りとは違うそうですが、前田くんは空手経験があるので蹴りがとてもきれいで、そのキレに追いつくのに必死でしたね。
【見上】 ブレないよね、動きが。ピタッと止まるのがすごかった。
【鈴鹿】 トイレでの新庄戦も大変でした。
【菅生】 水浸しだったしね。
――水浸しの中での撮影はどうでしたか?
【鈴鹿】 マリンシューズのおかげでそんなに大変でもなかったですね(笑)。
■「寝顔を配信したい」生見愛瑠の提案にツッコミさく裂 4人が考えたもしもの配信チャンネル
――皆さんがもし配信するとしたらどんな内容で挑戦してみたいですか?
【見上】 陶芸の楽しさを発信していきたいです。とても好きだし、私も陶芸をしている人の動画を観るのも好きなので、陶芸に関する配信はやってみたいです。
【菅生】 ゲームをよくするので、まあ上手くはないですけど、いわゆるエンジョイ勢、楽しんでいる勢とは同じ目線になれると思う。顔出しせず、みんなとわちゃわちゃできるみたいなゲームだったら、自分も楽しめるかなって思います。
【生見】 私は移動時間とかどこでも寝られるので、寝ている姿を配信したいかなって。
【見上】 強気!(笑)
【菅生】 ちょっと見たいけどね。でも大丈夫? 寝ながら騒いでいる可能性もあるよ(笑)。
【生見】 寝相がすごくいいんです! だからそれを配信して観てもらえたらありがたいです(笑)。
――気になりますね(笑)。鈴鹿さんはどうでしょうか?
【鈴鹿】 何だろう?
【見上】 クローゼットを見てみたい。お洋服がおしゃれだから、クローゼット体験みたいな感じで、その場でコーディネートとか組んでくれたらいいかも。
【菅生】 いろんな服屋とか巡ったらいいんじゃない? 央士がどうやって服を選んでいるか気になる人は多いと思う。
【鈴鹿】 お買い物している様子とかってことか。それありかも。じゃあお買い物かクローゼットかにしたいと思います。
■「合格発表で鼻血が」菅生新樹の告白に一同驚がく 鈴鹿央士&見上愛&生見愛瑠が語る“脳汁”の瞬間
――4話の志村のセリフに「怖くて死にそうなのに、胸がドキドキする」「怖いのに怖くない」というものありますが、皆さんはそんな境地というかテンションが爆上がりした経験はありますか?
【菅生】 大学は東京だったのですが、大阪出身で受験に受からなかったら大阪で働こうと決めていたので、合格発表を見たときはマジで鼻血が出ました。人生で初めて興奮したら鼻血が出る経験をしました。嘘だろと思っていたけど、マジで出るのかと。あれ以降もあれ以前もないですね。
【鈴鹿】 音楽を聴くのが好きで、7~8年前くらいにプリンスの「パープル・レイン」のライブ映像が流れてきて、それを初めて聴いたときに脳汁が出ました。脳みそに何かエキスみたいなのがグワーッと出ている感覚があって震えましたね。
【菅生】 おしゃれな話だなあ。俺のエピソードしょうもないし、カネゴンみたいだわ(笑)。
【生見】 撮影がまいたときですね。大好き。飯押しとか大好きです。もうどう考えても皆さんの力じゃないですか。協力したという。まいた時間は自分の時間にするぞって、空白の3時間ぐらいが大好き。帰って何しようか考えているときに脳汁が出ます。
【見上】 私は初めて有馬記念を生で観戦したとき、ボロ泣きして。人と馬が一緒に走っている光景が感動的すぎちゃって。その音が聞こえたり歓声とかがすごすぎて、それは脳汁が出ました。
■「遊園地のような感情の波」を体感してほしい 2周目は“朝宮”の表情の伏線に注目
――作品の見どころを教えてください。
【見上】 いろんなキャラクターが次々と志村の敵として現れ、それぞれの個性が際立っているし、それぞれに戦う理由もしっかりあって、それが観ていて面白いなと思いました。
【菅生】 テンポ感よく自然と次のエピソードという感覚で観られたのは、今作の魅力の一つだと思います。上がるところは上がるので引き込まれるし、だからこそ2回3回と観ても視点を変えられるから面白いなと思いました。
【生見】 観ていて感じたのは、遊園地を見ているみたいな感覚です。ジェットコースターのように感情の波が激しく、もうドキドキしながら観られる作品だなって思いました。
【鈴鹿】 みんなのことを応援したくなって、自分も出演者の一人ですが、観ていて「頑張れ」という気持ちになりました。その人それぞれの視点で物語の見え方も変わってくるし、この人ってこう思っていたのかなと後からわかる部分もあるので、何回観ても楽しめる作品だと思います。
――2周目以降で観る場合、特に注目しておくともっと楽しめるポイントは何かありますか。
【鈴鹿】 朝宮さんかな。
【見上】 そうだね。朝宮さんのギャップだね。
【鈴鹿】 あと朝宮さんの行動の意味が最初からすべてつながっているので、知った上で観るとまた感じ方も変わりそう。
【菅生】 キャラクターの視点によって全然違うことを感じているから、それは自分の好きなキャラクターでもいいし、違う人の目線から見たら面白いのかなと思います。
【生見】 みんな表に出していないことがいっぱいあって、後に明らかになっていくみたいな構造で、私たち演じている側はそれをわかった上で演じているので気持ち的にはつながっています。そういったことを踏まえ、あの表情の意味は実はここにつながっていたのかということを感じ取ってもらえたら楽しいかもしれません。
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