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『GIFT』山田裕貴、車いすラグビーに全力投球「お芝居じゃなかった」 熱すぎる現場の裏側

エンタメ
2026-04-19 12:00
『GIFT』山田裕貴、車いすラグビーに全力投球「お芝居じゃなかった」 熱すぎる現場の裏側
日曜劇場『GIFT』の場面カット (C)TBS
 俳優の堤真一が主演を務める、TBS系日曜劇場『GIFT』(毎週日曜 後9:00)。山田裕貴が演じる宮下涼は、車いすラグビーチーム「ブレイズブルズ」(以下、ブルズ)の“輝きを失った”孤高のエース。第1話では、かつての栄光を失ったチームの中でもがく涼が、時に痛烈な分析もしながら「生まれ変わることはできる」と言い切る伍鉄の言葉を胸に、新たな一歩を踏み出す。一般社団法人日本車いすラグビー連盟(JWRF)が協力し、撮影現場では現役の車いすラグビー選手である峰島靖選手も、指導・監修を務める本作。チームのエース役として、峰島選手とも密に関わりながら熱いプレーを見せる山田が、現場での裏話や、本作にかける思いを語る。

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■「ありがとう」 監修・峰島選手から受け取った“ギフト”

――監修を担当された峰島靖選手(車いすラグビーチーム「AXE」キャプテン)とは、撮影にあたりどのようなやりとりをされたのでしょうか?

車いすラグビーの練習はもちろんなのですが、まずは自分たちの役がどの程度の障がいがあるのか、というところからでした。選手の中でも、例えば体幹の強さや、どこの筋肉が使えるか、など皆違うので、どこをどのぐらい動かせるかなど、細かく決めていきました。

僕が演じる涼は、立てないけれど体幹はあって、右手の握力は20キロぐらいです。これは峰島さんの右手の握力と同じぐらいで、実際に峰島さんにギュッと(手を)握ってもらった時に、決して痛くはなくて、その力であれだけのプレーをしているんだという驚きもありました。

――実際に練習に入られてからはいかがでしたか?

もう、練習する時点で混乱しますよね。涼は、左手の指3本はほぼ動かず、人差し指もギリギリ動くぐらいなので、車輪を手のひらで押すことはできても、掴めない。そうした動きの細かいところから、例えば日常の動きでも指がどういうふうに動くか、というようなことを全部動画で撮らせていただいたんです。それを踏まえた上で、練習に入りました。

峰島さんは本当に冷静に、とにかく熱く教えてくださいました。僕たちが今練習でしていることは、実際にプロの方たちがしている練習と同じなんです。峰島さんは「付いてこられないかもしれないけど、今日は10個あるうちの1個でも持って帰ってください」と言ってくださって、最後の練習の日には、「練習に来てくれてありがとう」とおっしゃったんです。

その「ありがとう」で頑張ろうと思いました。峰島さんから“ギフト”をいただきました。

――峰島さんの思いの詰まった素敵な“ギフト”ですね。

選手役の中には去年の夏ごろから練習している方もいたのですが、僕は1か月前から合流しました。役柄上、僕が一番うまくなければいけないということもあって、すごくプレッシャーでしたが、その「ありがとう」という言葉を原動力に、頑張ろうと思いました。

役者として当たり前にしなければいけない練習に対して、「ありがとう」を、そんなふうに置いていけること――アスリートの方々には“心のある”方たちがたくさんいるんだなと思いました。

■役者人生で“初”の体験――毎日声をかけ合う熱い現場

――“チームメイト”役の皆さんとは、どのようにチームワークを高めていきましたか?

ある試合のシーンで、まず僕たちだけが段取りを固めるお芝居をして、その後、ベンチの皆もエキストラの方々も、フィールドにいる全員がいる状態でお芝居をした時に、みんなの顔が違ったんです。撮影のスケジュール上、試合のプレーだけを撮る日と、ベンチのリアクションを撮る日が別々になってしまう時があり、どうしてもその一瞬一瞬を画で切り取ることができないことも時として起きます。であれば、と思い次の撮影のために、「忘れないで!その涙!」と言ったり、「涼!その顔、めっちゃよかったから、絶対明日まで忘れないで」と言われたり、みんなで声をかけ合っていました。


――第1話の「ブルズvsシャーク」の試合は、撮影に5日間を費やしたそうですね。

そうですね。ベンチ側を撮っている時でも、代役ではなく僕たちが実際に動いたほうが絶対に良くて、ベンチ側の顔も全然違うんです。だから僕たちは5日間でも何日間でもいいので、作品のために漕ぎまくるんです。腕がもげそうになろうが、もう上がらないとなろうが、“誰かのお芝居のため”に動きたいと思いました。

撮影していて「今日はここまでもう少し頑張りましょう」となった時も、みんなで、“プロだからできる、絶対に”と信じ合って撮りました。

――そうした現場はこれまでにもありましたか?

こんなにも声をかけ合うことは、初めてでした。普段は人のお芝居に対してこんなふうに言うことはないです。どうしても撮影の合間に一度リセットされてしまうので、今回はそうやってみんなでテンションを高めておく必要がある現場だと思いました。

スタッフの方にももう一度熱を上げてもらうために、僕たちが全力で芝居する。本当に、全力です。芝居というより、“本気”ですね。もうお芝居じゃなかったと思います。

――まさにスポーツのようですね。

僕たちが“本気”の熱さを届けることで、「あの顔を別の角度からもう一度撮りたい」というカメラマンさんや、「ちょっと待って、照明をもう一つ足したい」という照明さんもいて、本気で“チームスポーツ”でした。

体育館の空調設備など、環境一つでプレーも変わる中で、みんながずっと明るく笑顔でやれるチームだったんです。厳しい状況もあったと思いますが、誰一人、文句の一つも言いませんでした。そこが、『GIFT』のキャストの素晴らしさで、僕は一生「この方たちともう一度仕事がしたい」と言っていると思います。

■堤真一、有村架純との再共演。細田佳央太とは『ちるらん』からの“兄弟弟子”

――映画「木の上の軍隊」(2025年)でW主演された堤真一さんや、雑誌記者・霧山人香役の有村架純さんとの共演はいかがですか?

堤さんとは、またがっつりご一緒できるのがうれしかったですね。有村さんも、共演は4度目。その中で、さらに新たな仲間たちがいて、皆さんが素晴らしい人間性の持ち主だったので、この方たちのためにも頑張ろうと思いました。

堤さん、有村さんをはじめ、キャストの皆さんが報われるドラマにするためには、「宮下涼」が魅力的なキャラクターでなければいけない、とすごく思っています。

――ドラマ『ちるらん 新撰組鎮魂歌』(2026年)でも共演した細田佳央太さんは、今回、涼のライバルとなる「シャークヘッド」のエース・谷口聡一を演じています。今後の2人の展開や関係性で注目してほしい点はありますか?

佳央太からは、土方歳三と沖田総司という関係で刀を振っている時に、「裕貴さん、次も一緒です」と聞きました。佳央太はひと足先に車いすラグビーの練習に入ったのですが、その頃から1年間、僕のことを見てくれているんですよね。兄弟弟子ではないですが、同じ“俳優”という道場の門下生の先輩と後輩のような感じでいてくれています。

撮影現場で監督にも話して、涼と谷口のシーンで、台本にはなかった“ある言葉”を増やしたのですが、それを佳央太にも伝えた時に、すぐに「やりましょう」と応じてくれたんです。その日は、佳央太のクランクインの日で不安もあったと思うのですが、その“一言”だけで全てを理解してくれたのは、彼の才能だなと思いました。

■「『GIFT』は“奇跡のチーム”」 第2話の見どころも

――お話を伺っていて、とても熱い“チームワーク”が伝わってきます。

今回、峰島さんや、他の代表選手の方々も来てくださって、教えていただきました。日本代表で金メダル(2024年パリパラリンピック)を取った方々です。代表合宿を終えた次の日に試合のシーンがあったのですが、そんな中来てくださり、出演もしていただいています。

峰島さんは、1カット1カット、細かいところまで見てくださいました。撮影シーンを見て、実際にそういう動きになるのかというところまで細かく見てくださって。ご自身の練習もある中で、本当にすごいことだなと思いましたし、選手の方々のためにも、僕たちは最高の瞬間を、最高の想いで届けられる仕事をしなければいけないなと思いました。

――選手の方々からのそうした“ギフト”を受けての選手役のキャストの皆さんはいかがでしたか?

峰島さんたちのためにも、“最高の仕事を”となった時に、皆でどこまで高め合えるかと考えて、「和気あいあい、笑っていこう」となり、その中でも特に八村倫太郎くん(中山好太郎役)や、ノボせもんなべさん(久保田一信役)が盛り上げてくれました。

また、細田善彦さん(立川夏彦役)と「ここはどういう声をかけ合おうか」となって、峰島さんに「この状況だとどうですか?」と二人で聞きに行くこともありました。(円井)わんさん(君島キャサリン秋子役)は、他複数の現場をこなしながら『GIFT』に参加していたのですが、文句一つ言うことなく笑顔でみんなの輪に入ってくれていて…。本当に“奇跡のチーム”だと思います。峰島さんから始まり、そういう「ギフトの輪」をもらいました。

――最後に、19日(日)放送の第2話の注目ポイントや見どころをお聞かせください。

「オレンジ」。それがヒントです。果物のオレンジではなく、色のオレンジですね。よく見ないと気づかないと思うので、ぜひ注目して見ていただきたいです。

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