エンタメ
2026-04-08 11:50
1981年のソロデビューから今月4月21日で45周年を迎える原 由子が、その節目を祝うアニバーサリーライブ『伊右衛門 presents 原由子 45th Anniversary Live「京都・鎌倉物語 2026」』を開催。3月31日、4月1日の京都・ロームシアター京都 メインホール、4月6日、7日の神奈川・鎌倉芸術館 大ホールと、桜舞う2つの古都で4公演を実施した。ライブビューイングも実施され全国約1万5000席が完売した最終公演(鎌倉芸術館公演)のオフィシャルライブレポートが到着した。
【写真】ハンドマイクで歌唱する原 由子
4月7日、春の訪れを告げる心地よい風が古都・鎌倉の木々を揺らす中、ツアー最終公演の開演を待つ観客の期待は最高潮に達していた。18時30分、照明が落ちるとバンドメンバーが静かにステージへ。斎藤 誠(Gt)、中シゲヲ(Gt)、山内 薫(Ba)、片山敦夫(Key)、山本拓夫(Sax)、TIGER(Cho)、金原千恵子(Vn)――サザンオールスターズや桑田佳祐ソロのステージでもおなじみの名うてのミュージシャンたちに加え、ドラムの椅子にはサザンオールスターズから松田 弘が座る。その豪華な顔ぶれに会場が沸き立つなか、SEが鳴り始めると歓声がひと際大きくなり、原がゆっくりとステージに姿を現した。割れんばかりの拍手に包まれながら、つつましく穏やかな笑顔で一礼し、スッとキーボードの前に座る。その佇まいそのものが、すでに原という音楽家の器を物語っている。
キャッチーなシンセサイザーの音色とともに幕を開けた1曲目は「あじさいのうた」(1987年)。雨降る季節にも心を明るく照らしてくれるソロの代表曲だ。ステージ上部から紫陽花に見立てて吊り下げられたカラフルな和傘たちが、この曲の世界観を鮮やかに体現する。観客の手拍子が雨音のように弾け、甘酸っぱい恋の記憶が一気に蘇る。松田が刻む太く芯のあるドラムに自然と笑みがこぼれ、初夏の予感とともに45年の旅への扉が軽やかに開いた。続く「春待ちロマン」(1988年)ではスクリーンに青空が広がり、爽やかな歌声とともに春の情景がホール全体を満たした。
MCを挟み、原は足を運んでくれた観客への感謝とともに、45年もの間活動を続けてこられたことに触れ、「今日は年齢のことは忘れて、恋の歌をたくさん唄いたいと思います」と宣言。金原の伸びやかなバイオリンの音色からスタートしたのは「恋の歌を唄いましょう」(サザンオールスターズ/1996年)だ。瑞々しい恋心を軽やかに描いたこの一曲で、会場の空気は一変する。原のボーカルが艶を増し、バンドのグルーヴが一体となって客席を包み込んだ。続く「シャボン」(サザンオールスターズ/1984年)では歌い出すやいなや歓声が起き、夜の湘南の空気が漂う大人の恋の翳りを照明が静かに演出した。続くMCでは「サザンが6月で48周年になりますが、ここまで続けられるなんて自分でも思っていなかった。本当にみなさんのおかげです、ありがとうございます。」と深々と頭を下げると、自身が今年60代最後の歳であることに触れ、2月に古希を迎えた桑田が発した「コキまくって」という言葉を引き合いに出して笑いを誘いつつ、温かくユーモア混じりに語った。
「Anneの街」「少女時代」(ともに1991年)とティーンの揺れ動く感情を丁寧(ていねい)に紡いだのち、最新アルバム『婦人の肖像(Portrait of a Lady)』(2022年)から「鎌倉 On The Beach」(2022年)を披露。“鎌倉”という土地と呼応し生まれる特別な感慨が会場全体に広がる。MCを挟んで届けられた「うさぎの唄」(1981年)は、宇崎竜童が作曲し、サザンオールスターズの関口和之が詞を書いた一曲だ。演奏が始まると、スクリーンには「まんが日本昔ばなし」を彷彿(ほうふつ)とさせる温かみあるアニメーション映像と鳥獣戯画を模したイラストが映し出され、農夫の衣装を纏ったダンサー、そして着ぐるみのうさぎも登場し、視覚的にも楽しい演出で会場が笑顔に包まれる。
続く「夕方Friend」(1983年)では打って変わってトロピカルなスチールパンの音色が響き、会場にカリブの風を運んだ。演奏の中盤ではメンバーによる高度なソロ回しに合わせてメンバー紹介をする一幕も。この楽曲はリリースされて以来初のライブ披露となった。つづくメンバー紹介を兼ねたMCでは、青山学院大学の後輩であり45年以上の付き合いを持つ斎藤がマイクを引き継ぎ、原との学生時代の思い出を披露。その温かい笑いの余韻のなか、原がアコースティックギターを抱えて届けたのが「いちょう並木のセレナーデ」(1983年)。松田がシェイカーを手に取り、バンドはアンプラグドな響きへと移行する。照明によってステージ上に大きな木が現れ、青々しい学生時代を想起させる情景が広がる中、各楽器との伴奏によって様々な表情を見せる原の歌声に、会場はうっとりと静まり返った。
照明が幻想的な色彩へと切り替わり、ギターのアルペジオが静かに空気を揺らし始まったのは「唐人物語(ラシャメンのうた)」(サザンオールスターズ/1998年)。幕末の下田を舞台にした切ない物語を歌ったこの曲のように、原のソロ曲には、知らない街や時代の情景が目に浮かぶものが多い。「国内外を旅する機会は少ないけれど、歌の中の情景が浮かぶと、その場所に行ったような気持ちになれる」――そうMCで語り、京都と鎌倉という2つの古都での開催と絡めて届けたのが「旅情」(2022年)。最新アルバムに収録されたこの楽曲を経て、鳶の鳴き声と江ノ電の走行音が耳に届くと、「鎌倉物語」(サザンオールスターズ/1985年)が静かに姿を現した。きらきらと光る水面を見つめながら昔の恋を思い返すような、美しくも切ないメロディが鎌倉の夜気と重なり、胸の奥をそっと締めつける。そして祇園囃子の音色が空気を切ると、「京都物語」(2010年)へ。さまざまな京都の地名が織り込まれたこの楽曲は京都公演でも演奏され、地名ひとつひとつに観客の記憶と感情を呼び覚ます力を持っていた。鎌倉のステージでも、スクリーンに映し出される京都の風景と相まって、バンドの演奏は現地の空気を吸い込んだかのように熱を帯びる。「鎌倉物語」から「京都物語」へと続くこの旅のコーナーは、場所は違えど、いつかの恋心や夢を懐かしく辿る――そんな原の楽曲世界の核心が静かに浮かび上がる今回のアニバーサリーライブのハイライトのひとつだった。
「この曲がなかったら、45周年のライブなんてできなかったと思います」と語り、原が届けたのは「私はピアノ」(サザンオールスターズ/1980年)。ソロデビューよりも前、46年前にサザンオールスターズとして初めてリードボーカルをとったこの楽曲は、原の音楽人生の原点そのものだ。ダンサーが舞台に登場し、妖艶なメロディに観客の身体が自然と揺れる。松田が紡ぐコーラスラインと原の歌声が交差するたびに、長年ともに音楽を作り上げてきた盟友との絆が静かに輝き、エモーショナルな感情が波のように押し寄せた。
「そろそろ盛り上がっていきましょうか!」のかけ声とともにモータウンビートが炸裂した「恋は、ご多忙申し上げます」(1983年)では、観客が一斉に総立ちとなりステージには煌(きら)めくガーランドが現れ、客席はたちまちダンスホールに変貌。フレンチポップのようにレトロでキッチュな魅力が横溢(おういつ)する「ハートせつなく」(1991年)へと続き、次から次にアップテンポな曲を繰り出していく。
1960年代のダンスクラブを思わせるネオンの世界に舞台が染まり、「スローハンドに抱かれて(Oh Love!!)」(2022年)が始まった。スクリーンにはエリック・クラプトンをはじめ、ビートルズなどをイメージしたイラストが次々と現れ、60年代洋楽ロックへの深いリスペクトと愛が溢れた熱気あふれるパフォーマンスに会場のボルテージが上がっていく。さらに会場を熱狂と興奮の渦に巻き込んだのは銀テープが飛び出しダンサーたちが一斉に登場した、「じんじん」(1991年)だ。ハンドマイクを手にした原が歌い始めると、観客は大きく体を揺らし大盛り上がり。大歓声と拍手の中、本編が終了した。
アンコールのメドレーコーナーでは、ザ・ベンチャーズ「Walk Don't Run」からザ・ピーナッツ「恋のフーガ」へと賑やかにつなぎ、お馴染みのギターリフが響くなか「そんなヒロシに騙されて」(サザンオールスターズ/1983年)が始まると拍手喝采。ツイストダンスで観客の手拍子を煽りながら、歌の途中の「そんなヒロシが」の部分で松田がドラムブレイクを複数回炸裂させるユーモアたっぷりの演出に、会場は笑いと熱狂の渦に包まれた。
そして改めて来場した観客一人ひとりへ感謝を述べ、ラストソング「花咲く旅路」(1991年)へ。人生を一つの旅路に例え、日本の原風景を彷彿とさせる言葉が連なるこの楽曲。この季節ならではの満開の桜を背に歌う原。ツアーファイナルの締めくくりとして、これ以上ふさわしい一曲はなかった。「おだやかに ああおだやかに」と歌われる言葉は、これから訪れる初夏の風景を目の前に浮かび上がらせながら、45年の歩みを温かく、誇らしく肯定してくれるようでもあった。演奏が終わり、会場に広がったのは万感の拍手。原のソロ45周年を祝う4日間の旅は、鎌倉の地で静かに、そして力強く幕を閉じた。
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4月7日、春の訪れを告げる心地よい風が古都・鎌倉の木々を揺らす中、ツアー最終公演の開演を待つ観客の期待は最高潮に達していた。18時30分、照明が落ちるとバンドメンバーが静かにステージへ。斎藤 誠(Gt)、中シゲヲ(Gt)、山内 薫(Ba)、片山敦夫(Key)、山本拓夫(Sax)、TIGER(Cho)、金原千恵子(Vn)――サザンオールスターズや桑田佳祐ソロのステージでもおなじみの名うてのミュージシャンたちに加え、ドラムの椅子にはサザンオールスターズから松田 弘が座る。その豪華な顔ぶれに会場が沸き立つなか、SEが鳴り始めると歓声がひと際大きくなり、原がゆっくりとステージに姿を現した。割れんばかりの拍手に包まれながら、つつましく穏やかな笑顔で一礼し、スッとキーボードの前に座る。その佇まいそのものが、すでに原という音楽家の器を物語っている。
キャッチーなシンセサイザーの音色とともに幕を開けた1曲目は「あじさいのうた」(1987年)。雨降る季節にも心を明るく照らしてくれるソロの代表曲だ。ステージ上部から紫陽花に見立てて吊り下げられたカラフルな和傘たちが、この曲の世界観を鮮やかに体現する。観客の手拍子が雨音のように弾け、甘酸っぱい恋の記憶が一気に蘇る。松田が刻む太く芯のあるドラムに自然と笑みがこぼれ、初夏の予感とともに45年の旅への扉が軽やかに開いた。続く「春待ちロマン」(1988年)ではスクリーンに青空が広がり、爽やかな歌声とともに春の情景がホール全体を満たした。
MCを挟み、原は足を運んでくれた観客への感謝とともに、45年もの間活動を続けてこられたことに触れ、「今日は年齢のことは忘れて、恋の歌をたくさん唄いたいと思います」と宣言。金原の伸びやかなバイオリンの音色からスタートしたのは「恋の歌を唄いましょう」(サザンオールスターズ/1996年)だ。瑞々しい恋心を軽やかに描いたこの一曲で、会場の空気は一変する。原のボーカルが艶を増し、バンドのグルーヴが一体となって客席を包み込んだ。続く「シャボン」(サザンオールスターズ/1984年)では歌い出すやいなや歓声が起き、夜の湘南の空気が漂う大人の恋の翳りを照明が静かに演出した。続くMCでは「サザンが6月で48周年になりますが、ここまで続けられるなんて自分でも思っていなかった。本当にみなさんのおかげです、ありがとうございます。」と深々と頭を下げると、自身が今年60代最後の歳であることに触れ、2月に古希を迎えた桑田が発した「コキまくって」という言葉を引き合いに出して笑いを誘いつつ、温かくユーモア混じりに語った。
「Anneの街」「少女時代」(ともに1991年)とティーンの揺れ動く感情を丁寧(ていねい)に紡いだのち、最新アルバム『婦人の肖像(Portrait of a Lady)』(2022年)から「鎌倉 On The Beach」(2022年)を披露。“鎌倉”という土地と呼応し生まれる特別な感慨が会場全体に広がる。MCを挟んで届けられた「うさぎの唄」(1981年)は、宇崎竜童が作曲し、サザンオールスターズの関口和之が詞を書いた一曲だ。演奏が始まると、スクリーンには「まんが日本昔ばなし」を彷彿(ほうふつ)とさせる温かみあるアニメーション映像と鳥獣戯画を模したイラストが映し出され、農夫の衣装を纏ったダンサー、そして着ぐるみのうさぎも登場し、視覚的にも楽しい演出で会場が笑顔に包まれる。
続く「夕方Friend」(1983年)では打って変わってトロピカルなスチールパンの音色が響き、会場にカリブの風を運んだ。演奏の中盤ではメンバーによる高度なソロ回しに合わせてメンバー紹介をする一幕も。この楽曲はリリースされて以来初のライブ披露となった。つづくメンバー紹介を兼ねたMCでは、青山学院大学の後輩であり45年以上の付き合いを持つ斎藤がマイクを引き継ぎ、原との学生時代の思い出を披露。その温かい笑いの余韻のなか、原がアコースティックギターを抱えて届けたのが「いちょう並木のセレナーデ」(1983年)。松田がシェイカーを手に取り、バンドはアンプラグドな響きへと移行する。照明によってステージ上に大きな木が現れ、青々しい学生時代を想起させる情景が広がる中、各楽器との伴奏によって様々な表情を見せる原の歌声に、会場はうっとりと静まり返った。
照明が幻想的な色彩へと切り替わり、ギターのアルペジオが静かに空気を揺らし始まったのは「唐人物語(ラシャメンのうた)」(サザンオールスターズ/1998年)。幕末の下田を舞台にした切ない物語を歌ったこの曲のように、原のソロ曲には、知らない街や時代の情景が目に浮かぶものが多い。「国内外を旅する機会は少ないけれど、歌の中の情景が浮かぶと、その場所に行ったような気持ちになれる」――そうMCで語り、京都と鎌倉という2つの古都での開催と絡めて届けたのが「旅情」(2022年)。最新アルバムに収録されたこの楽曲を経て、鳶の鳴き声と江ノ電の走行音が耳に届くと、「鎌倉物語」(サザンオールスターズ/1985年)が静かに姿を現した。きらきらと光る水面を見つめながら昔の恋を思い返すような、美しくも切ないメロディが鎌倉の夜気と重なり、胸の奥をそっと締めつける。そして祇園囃子の音色が空気を切ると、「京都物語」(2010年)へ。さまざまな京都の地名が織り込まれたこの楽曲は京都公演でも演奏され、地名ひとつひとつに観客の記憶と感情を呼び覚ます力を持っていた。鎌倉のステージでも、スクリーンに映し出される京都の風景と相まって、バンドの演奏は現地の空気を吸い込んだかのように熱を帯びる。「鎌倉物語」から「京都物語」へと続くこの旅のコーナーは、場所は違えど、いつかの恋心や夢を懐かしく辿る――そんな原の楽曲世界の核心が静かに浮かび上がる今回のアニバーサリーライブのハイライトのひとつだった。
「この曲がなかったら、45周年のライブなんてできなかったと思います」と語り、原が届けたのは「私はピアノ」(サザンオールスターズ/1980年)。ソロデビューよりも前、46年前にサザンオールスターズとして初めてリードボーカルをとったこの楽曲は、原の音楽人生の原点そのものだ。ダンサーが舞台に登場し、妖艶なメロディに観客の身体が自然と揺れる。松田が紡ぐコーラスラインと原の歌声が交差するたびに、長年ともに音楽を作り上げてきた盟友との絆が静かに輝き、エモーショナルな感情が波のように押し寄せた。
「そろそろ盛り上がっていきましょうか!」のかけ声とともにモータウンビートが炸裂した「恋は、ご多忙申し上げます」(1983年)では、観客が一斉に総立ちとなりステージには煌(きら)めくガーランドが現れ、客席はたちまちダンスホールに変貌。フレンチポップのようにレトロでキッチュな魅力が横溢(おういつ)する「ハートせつなく」(1991年)へと続き、次から次にアップテンポな曲を繰り出していく。
1960年代のダンスクラブを思わせるネオンの世界に舞台が染まり、「スローハンドに抱かれて(Oh Love!!)」(2022年)が始まった。スクリーンにはエリック・クラプトンをはじめ、ビートルズなどをイメージしたイラストが次々と現れ、60年代洋楽ロックへの深いリスペクトと愛が溢れた熱気あふれるパフォーマンスに会場のボルテージが上がっていく。さらに会場を熱狂と興奮の渦に巻き込んだのは銀テープが飛び出しダンサーたちが一斉に登場した、「じんじん」(1991年)だ。ハンドマイクを手にした原が歌い始めると、観客は大きく体を揺らし大盛り上がり。大歓声と拍手の中、本編が終了した。
アンコールのメドレーコーナーでは、ザ・ベンチャーズ「Walk Don't Run」からザ・ピーナッツ「恋のフーガ」へと賑やかにつなぎ、お馴染みのギターリフが響くなか「そんなヒロシに騙されて」(サザンオールスターズ/1983年)が始まると拍手喝采。ツイストダンスで観客の手拍子を煽りながら、歌の途中の「そんなヒロシが」の部分で松田がドラムブレイクを複数回炸裂させるユーモアたっぷりの演出に、会場は笑いと熱狂の渦に包まれた。
そして改めて来場した観客一人ひとりへ感謝を述べ、ラストソング「花咲く旅路」(1991年)へ。人生を一つの旅路に例え、日本の原風景を彷彿とさせる言葉が連なるこの楽曲。この季節ならではの満開の桜を背に歌う原。ツアーファイナルの締めくくりとして、これ以上ふさわしい一曲はなかった。「おだやかに ああおだやかに」と歌われる言葉は、これから訪れる初夏の風景を目の前に浮かび上がらせながら、45年の歩みを温かく、誇らしく肯定してくれるようでもあった。演奏が終わり、会場に広がったのは万感の拍手。原のソロ45周年を祝う4日間の旅は、鎌倉の地で静かに、そして力強く幕を閉じた。
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