
中村獅童さん、寺島しのぶさん、市川中車さんらが、あす4日に開幕する松竹創業130周年「12月歌舞伎」第2部で上演される『芝浜革財布』の稽古公開を行い、その後囲み取材に応じました。
【写真を見る】【 寺島しのぶ 】 役作りで参考にしたのは高市首相 中村獅童からの無茶ぶりで 首相モノマネを披露
本作は、酒好きな江戸っ子気質の魚屋政五郎(中村獅童さん)と、しっかり者の女房おたつ(寺島しのぶ)の情愛が描かれる、笑いあり涙ありの人気演目です。
公開を前日に控え、獅童さんは“いつもやっている『芝浜革財布』とちょっと違うんです。今回は(歌舞伎俳優ではない)寺島しのぶさんと梶原善さんにご出演いただいて。我々は歌舞伎でいつも見ているので「こうやらなきゃ」というのがあるが、(2人は)新鮮な意見を言ってくださるので。皆で相談して、しのぶさんのお父さんの七代目・尾上菊五郎さんにもたびたび稽古を見ていただいて。あとはやるだけです”と公開を前日に控え、意気込みを語りました。
獅童さんと寺島さんは、2年前の舞台での共演以来の夫婦役。寺島さんは歌舞伎座への出演は今回が2回目です。
寺島さんは“私の普段の職場ではございませんので、本当にこれが最初で最後だと思って、千秋楽まで有難い気持ちと謙虚な気持ちを忘れずに、すごく楽しい皆さんと毎日を、生のセッションをお客様とさせていただければいいなと思います。”と話すと、獅童さんから“最後じゃないけどね、また引っ張り出すよ(笑)”と突っ込みが入る場面も。
歌舞伎界では珍しく、女性である寺島さんが舞台に立つ本作。
寺島さんは演じ方について“昨日から劇場に立って(稽古を)しているんですけど、やっぱり歌舞伎座は大きいんですよね。(私以外)全員男性なので、ちょっと男勝りな感じの、腹から声を出さないと。高市総理もそうやってるよね。答弁の時とかわざと低い声でね…”と、演技のヒントに高市首相の国会答弁を参考にしたと明かしました。
獅童さんから“どういうふうに?ちょっとやってみてよ”と無茶ぶりされると、寺島さんはためらうことなくドスの効いた高市首相の「返事モノマネ」を披露。
“(首相が返事するとき)「おい!」とかやられたことあったじゃん。「高市総理!」と呼ばれるときに「おい!」とかっ仰ったときがあって。(首相答弁を見て)あ、これだ!となったんですよね”と笑顔を見せました。
獅童さんが“(首相に)観に来ていただいたら?”と言うと、寺島さんが“来ていただきたい!来ていただきたい!”と、高市首相の観劇に期待を寄せました。
先日、発表された新語・流行語大賞では「国宝(観た)」がトップ10入りを果たし、歌舞伎界にも注目が集まる昨今。
獅童さんは“いま若い方たちでも歌舞伎を見ようってなってくださっているのが本当に有難くて。『芝浜革財布』は元々落語ですので誰がみても分かる、言葉も歌舞伎初心者でも分かる内容なので、若い方たちとか歌舞伎をまだ見たことのない方にも是非「歌舞伎の入り口」としてこういうのもあるんだと。ぜひ楽しんでいただければと思います”と、呼びかけました。
そのほか本イベントには、梶原善さん、市川猿弥さん、澤村精四郎さんが登壇しました。
【担当:芸能情報ステーション】
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