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2025-11-28 09:00
太平洋戦争下の「ペリリュー島の戦い」を題材としたアニメーション映画『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』(12月5日公開)のチャリティ上映会が27日、都内のホールで行われ、天皇皇后両陛下の長女の愛子さまがご臨席された。
【画像】愛子さまと話しをする板垣李光人、ほか当日の様子
愛子さまは、太平洋戦争末期のパラオのペリリュー島での過酷な戦闘を描いた作品を鑑賞。会場では、原作者の武田一義や、俳優の板垣李光人、中村倫也、久慈悟郎監督らの出迎えを受けた。
上映後、板垣と原作者の武田が囲み取材に応じ、愛子さまと対面した感想などを語った。板垣は「席に着いた際に愛子さまから『同い年ですよね?』と声をかけていただき、上映後も『同世代として刺激を受けました』と言っていただけました。恐縮ながらもまさか愛子さまと同級生トークができるとは思ってもいなかったので、非常に光栄でした」と感激の面持ち。また、「この映画がたくさんの方に広がって、戦争の歴史も沢山の方に広がるように心から願っています」と激励されたという。
2015年に当時の天皇・皇后両陛下(現・上皇・上皇后両陛下)がペリリュー島を訪れて慰霊された事が原作執筆のきっかけになったという武田は、「上皇上皇后両陛下が慰霊に行かれたからこそ、この作品が生まれた事に関して愛子さまも感慨深いものがあるように伺いました。戦後80年で孫の愛子さまが本作を観たというのは、愛子さまご自身も感じるところがあったようで、そのことについてもお話をさせていただきました。そして心に残った作品、この物語は残していくべきだとの感想をいただきました」と報告すると、板垣も「愛子さまは『運命的』というお言葉で仰っていましたね」と愛子さまの言葉を伝えた。
愛子さまとの交流に当初は緊張したという板垣だが「本作に関して畏まってお話をするのかなと思っていましたが、愛子さまも凄くフランクにお優しくて、お話をしてくださったので全体的に和やかな空気でした」とその人柄に触れると、武田は「板垣さんが過去に出ていたドラマですとか、今出ているドラマをご家族で観ているという話をしていただきました」と明かし、板垣は「…まさかでした」と驚いていた。
また愛子さまの横で本編を鑑賞した板垣は、愛子さまの上映中の様子について「真剣に映画と向き合ってくださっている気配が伝わって来ました」と回想し「我々が戦争に関わる機会が年々減っていく中で、映画として、一つのエンターテインメントとして戦争を伝える意義を愛子様にも感じていただけたと思うと、本作に携わって良かったなと心から思います」としみじみしていた。
上映前には、板垣、中村、久慈監督、原作・共同脚本の武田、来賓として上野賢一郎厚生労働大臣、ピーター・アデルバイ駐日パラオ共和国大使が登壇し、舞台あいさつを行った。また、主演の板垣が本作品のアフレコ収録前の今年4月にペリリュー島を訪れた際の特別映像も上映された。あわせて、この日の上映会の売上の一部が、戦没者遺骨収集推進事業への支援と現在でも続く国内外の紛争や災害への人道支援を目的として「一般社団法人 日本戦没者遺骨収集推進協会」「日本赤十字社」に寄付されることも発表された。
『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』は、日本の戦局が悪化していた昭和19年(1944年)9月15日に始まった「ペリリュー島の戦い」の史実に基づき、終戦を知らずに洞窟で2年以上も戦い続け、最後まで生き残った34人の兵士たちの戦火の友情を描いたアニメーション作品。上映会が行われた2025年11月27日は、81年前にペリリュー島での戦いにおいてアメリカ軍が「作戦終了」を宣言した終戦の日でもあった。
【動画】アニメ映画『ペリリュー ー楽園のゲルニカー』本予告
【写真】パラオ・ペリリュー島を訪れた板垣李光人
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愛子さまは、太平洋戦争末期のパラオのペリリュー島での過酷な戦闘を描いた作品を鑑賞。会場では、原作者の武田一義や、俳優の板垣李光人、中村倫也、久慈悟郎監督らの出迎えを受けた。
上映後、板垣と原作者の武田が囲み取材に応じ、愛子さまと対面した感想などを語った。板垣は「席に着いた際に愛子さまから『同い年ですよね?』と声をかけていただき、上映後も『同世代として刺激を受けました』と言っていただけました。恐縮ながらもまさか愛子さまと同級生トークができるとは思ってもいなかったので、非常に光栄でした」と感激の面持ち。また、「この映画がたくさんの方に広がって、戦争の歴史も沢山の方に広がるように心から願っています」と激励されたという。
2015年に当時の天皇・皇后両陛下(現・上皇・上皇后両陛下)がペリリュー島を訪れて慰霊された事が原作執筆のきっかけになったという武田は、「上皇上皇后両陛下が慰霊に行かれたからこそ、この作品が生まれた事に関して愛子さまも感慨深いものがあるように伺いました。戦後80年で孫の愛子さまが本作を観たというのは、愛子さまご自身も感じるところがあったようで、そのことについてもお話をさせていただきました。そして心に残った作品、この物語は残していくべきだとの感想をいただきました」と報告すると、板垣も「愛子さまは『運命的』というお言葉で仰っていましたね」と愛子さまの言葉を伝えた。
愛子さまとの交流に当初は緊張したという板垣だが「本作に関して畏まってお話をするのかなと思っていましたが、愛子さまも凄くフランクにお優しくて、お話をしてくださったので全体的に和やかな空気でした」とその人柄に触れると、武田は「板垣さんが過去に出ていたドラマですとか、今出ているドラマをご家族で観ているという話をしていただきました」と明かし、板垣は「…まさかでした」と驚いていた。
また愛子さまの横で本編を鑑賞した板垣は、愛子さまの上映中の様子について「真剣に映画と向き合ってくださっている気配が伝わって来ました」と回想し「我々が戦争に関わる機会が年々減っていく中で、映画として、一つのエンターテインメントとして戦争を伝える意義を愛子様にも感じていただけたと思うと、本作に携わって良かったなと心から思います」としみじみしていた。
上映前には、板垣、中村、久慈監督、原作・共同脚本の武田、来賓として上野賢一郎厚生労働大臣、ピーター・アデルバイ駐日パラオ共和国大使が登壇し、舞台あいさつを行った。また、主演の板垣が本作品のアフレコ収録前の今年4月にペリリュー島を訪れた際の特別映像も上映された。あわせて、この日の上映会の売上の一部が、戦没者遺骨収集推進事業への支援と現在でも続く国内外の紛争や災害への人道支援を目的として「一般社団法人 日本戦没者遺骨収集推進協会」「日本赤十字社」に寄付されることも発表された。
『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』は、日本の戦局が悪化していた昭和19年(1944年)9月15日に始まった「ペリリュー島の戦い」の史実に基づき、終戦を知らずに洞窟で2年以上も戦い続け、最後まで生き残った34人の兵士たちの戦火の友情を描いたアニメーション作品。上映会が行われた2025年11月27日は、81年前にペリリュー島での戦いにおいてアメリカ軍が「作戦終了」を宣言した終戦の日でもあった。
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