法政大学多摩キャンパスで男女8人が同じ大学の学生の女にハンマーで襲われ、けがをしました。逮捕された22歳の女は「グループから無視され、うっぷんがたまっていた」と供述しているということです。
【写真を見る】「笑いながら…前の席にも血が飛んでいるのが見えた」法政大学多摩キャンパスで同じ教室にいた学生が語る犯行時の様子
法政大教室でハンマー殴打 8人けが 22歳女子学生逮捕
10日午後4時前、東京・町田市の法政大学の多摩キャンパスで大学の職員から「学生がハンマーを振り回してけが人が出た」と通報がありました。
犯行当時の映像には 画面中央にいる人物が何かを床に叩きつけながら、前方に進んでいき、周りの学生はその様子を確認しながら教室の後方へと避難していく様子がうつっていました。
喜入智浩キャスター
「法政大学の多摩キャンパスです。敷地内に多くの緊急車両が止まっています。赤色灯も灯っています。現場となった教室に鑑識が向かっていきます。教室に向かう動線には規制線が敷かれています」
目撃した学生によると、現場は、社会学部がある建物の2階にある教室。当時約100人の学生が授業を受けていたといいます。
現場にいた男子学生は当時の生々しい様子を話します。
同じ教室にいた学生
「私のほぼ後ろの席に犯人が座っていたみたい。誰かが立った気配で気づいて、その後一番後ろに座ってた生徒を殴りはじめた。その瞬間に生徒も 教室自体が混乱につつまれた」
女の服装は黒のパーカーに黒のズボン。金づちほどの大きさのハンマーを右手に持っていました。そして教室の後ろの席に座っていた学生5人を走りながら次々と殴っていったといいます。
同じ教室にいた学生
「上からだったり、横からだったり、座ってる生徒に対しては横から振っていた」
別の学生は、女の表情について…
同じ教室にいた学生
「(犯行時の)表情は笑いながら ちょっと不気味な感じ。けがした人たちが座っていた前の席にも血が飛んでいるのが見えた。けがした人も首のあたりまで血がたれていた。出血は結構あったと思う」
授業を受けていたうち男子学生5人、女子学生3人のあわせて8人がケガをしましたが、いずれも命に別状はないということです。
同じ教室にいた学生
「悲鳴がというよりか、本当にとにかく『やばい やばい やばい』『逃げろ 逃げろ 逃げろ』と、みんなが教室の女性のいない方に逃げていく形だった。その後 犯人の手からハンマーがすっぽ抜けて、はじめて犯人がパタパタ殴るくらいな感じになったあと、ちょっとおとなしくなった」
その後、教授が女に「一回外に出よう」と声をかけると、外に出て行ったということです。
事件直後、教室入り口には警備員とみられる人物がいて『さすまた』も用意されていました。
警視庁は、ハンマーを振り回していた法政大学に通う22歳の韓国籍 ユ・ジュヒョン容疑者を傷害の疑いで現行犯逮捕しました。
現場からは凶器とみられるハンマーが見つかっているということです。
「グループから無視されて鬱憤がたまっていた」
ユ容疑者は以前、こんな姿も目撃されていました。
法政大生
「大学3年生の男子生徒が『後ろから叩かれた』って言ってました。いきなり殴られて、みんなその時に顔を知って、社会学部の方々。それで『今回やったのその子じゃない?』ってなって、顔が見えたときに『やっぱこの子だ』みたいな感じです」
「その子が人に向かって、暴言とか、暴力的な表現をしているというのを見たことがあった」
ユ容疑者は取り調べに対しこんな供述をしているといいます。
「いじめられてもやもやしていた」
「グループから無視されて鬱憤(うっぷん)がたまっていた」
「学校にあったハンマーで殴った」
学びの場で起きた今回の事件。学生からは不安の声が上がっています。
法政大学生
「自分たちテストを受けていたんですけど、テスト終わったら救急車や警察が多かった。すごく怖くて、次の登校から怖いかな、やっぱ物騒だなって思います」
「山奥なんでキャンパスで(事件が)起きないかなって思ってたんですけど、どこでも起きるときは起きちゃうんだなって感じでした」
そして先ほど、法政大学がコメントを発表しました。
「負傷された8名の学生は、病院で治療を受け、全員入院の必要がない と診断されています。被害にあわれた方々や、今回のことで不安を感じておられる学生や教職員のケアに取り組むとともにキャンパスの安全を図ってまいります」
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