中国のチベット自治区で大規模な地震が起きたことを受け、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世が犠牲者を追悼する法要を行いました。
中国のチベット自治区では7日午前にマグニチュード6.8の地震が発生し、126人が死亡しました。
チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世は9日、亡命先のインドで犠牲者を追悼する法要を行い、僧侶などおよそ1万2000人が参加しました。ダライ・ラマ14世は地震発生を受けて「チベットを襲った壊滅的な地震を知り、深く悲しんでいる」とする声明を発表しました。
これについて、中国外務省の郭嘉昆報道官は「ダライ・ラマが国家分裂主義者だという本質や政治的企みははっきりしており、高度に警戒している」と反発しています。
現在89歳のダライ・ラマ14世をめぐっては、後継者をどうするかで注目を集めています。
チベット亡命政府は今年7月にダライ・ラマ14世が90歳を迎えた時に何らかの判断を下すとしていますが、中国政府はこれを認めない考えを示しており、今後、チベット亡命政府側と中国政府側の対立が激しさを増すことが予想されます。
ダライ・ラマ14世は、1959年にチベットに進駐してきた中国共産党の統治に反発して起きた抵抗運動「チベット動乱」を機にインドに亡命。「チベット亡命政府」を樹立し、現在もインドのダラムサラで暮らしています。
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