APEC=アジア太平洋経済協力会議に出席するためペルーを訪問している中国の習近平国家主席はペルーのボルアルテ大統領と会談し、保護主義に反対する方針で一致しました。
習近平国家主席はペルーのボルアルテ大統領と会談し「WTO=世界貿易機関を中心とする開放的で透明性があり、差別のない多国間貿易体制を支持し、保護主義に反対する」などとする声明をまとめました。
保護主義的な政策をとる可能性のあるアメリカの次期トランプ政権を念頭においたものとみられます。また、習氏は中国が進める「一帯一路」の事業として建設が進められてきたペルーの「チャンカイ港」の開港を祝うイベントにリモートで出席し、「私たちは、アジアとラテンアメリカを結ぶ新ルートの誕生を目撃している」などと挨拶しました。
チャンカイ港は中国の国有企業が権益の60パーセントを握り運営の決定権を持っていて、アメリカ軍の元幹部が「中国海軍に利用される可能性がある」と警告するなど、軍事利用への懸念も広がっています。
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