能登半島地震の発生からきょうで10か月。被災地・石川県では徐々に冬支度の時期になりました。震災で大きな被害を受けた輪島市の港では、ズワイガニ漁への準備が進んでいます。
きょうから11月。日本三名園の1つ、金沢市の兼六園で雪吊りが始まりました。冬の訪れを告げる、金沢の風物詩です。
北陸の湿った雪の重みから園内の樹木を守るため、庭師らが柱にのぼって枝に縄をくくりつけていきました。
見物客
「高さと迫力と、こんなに職人がたくさんいて感動しました」
こちらは能登半島地震のあと、大規模な火災に見舞われた輪島朝市周辺。元日に発生した地震からきょうで10か月となりました。公費による解体が少しずつ進んでいます。
石川県ではきのう、新たに19人が災害関連死に認定され、地震による死者は445人に上る見通しです。
日本海側を代表する冬の味覚・ズワイガニ。石川県では濃厚なみそが特徴のメスを「香箱ガニ」、オスは「加能ガニ」の名前で売り出しています。
海底が2メートルほど隆起し、いまも200隻近い漁船が操業できない輪島港。今年は32隻の船がズワイガニ漁に出ることが決まりました。
海底を掘り下げ、仮の桟橋を設ける工事は完了しましたが、漁船の燃料を補給する施設や受け入れ態勢が十分でないため、漁獲高は例年の半分以下に制限されます。
漁師
「たぶんまともに揚げられないし、いつもの倍以上かかる。これだけの船数、全部時間内に揚げられるか」
海底の地形も変化し、カニの居場所もつかめないままの操業再開。ズワイガニ漁は例年通り、来週水曜日の11月6日に解禁されます。
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