脳死による臓器移植をめぐり移植を実施する医療機関側が辞退したことにより、去年1年間で合わせて192の臓器の移植が見送られていたことが厚生労働省の初めての調査で明らかになりました。
厚生労働省は、去年1年間に日本臓器移植ネットワークから移植が打診されたものの、移植を実施する医療機関側によって見送られた事例について、初めての調査結果を公表しました。
その結果、脳死の状態で131人から心臓や肺などの臓器が提供され、639人に移植が行われたものの、192の臓器については移植が見送られたことがわかりました。
移植が見送られた理由で最も多かったのは、▼「ドナーの医学的理由」で、次いで▼「体格差と年齢差」、▼人員不足や集中治療室が満床だったなどの「院内体制」となりました。
厚労省は「移植の辞退を減らしていけるよう、移植を受ける施設を複数登録できるようにするなどの議論をしていきたい」としています。
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