最強寒波が去り、寒さが和らいだ東京都内。26日(水)は最高気温が17℃まであがる予報です。暖かくなり過ごしやすい季節になると、多くの人を悩ませるのが…花粉。「部屋に花粉を持ち込ませない」ことを売りにしたマンションまで登場しました。
気温上昇 大雪の影響か 遭難相次ぐ
春の足音が近づいてきました。25日夜、都内の神社では…
喜入友浩キャスター
「日中に比べると空気がひんやりと感じますが、湯島天神の梅は見ごろを迎え、香りもほのかに漂っています」
境内に植えられた梅の木はおよそ20種300本。こちらの神社では、今月から「梅まつり」が開かれています。24日からの暖かさで、一段と開花が進んだそうです。
来場者
「急に暖かくなって過ごしやすいな。梅を見ると春の訪れを感じる」
来場者
「これから暖かくなるのかな」
東京都心の25日の最高気温は12.7度。26日は17度にまで上がる見込みで、今年1番の暖かさとなりそうです。都心では週末にかけて、さらに気温が上昇。日曜日には最高気温が22度となる見込みで、GW並みの暖かさとなりそうです。ただ、週明けには、再び厳しい寒さとなる見込みです。
一方、24日まで降り続いた大雪の影響で事故も相次いでいます。
三重県松阪市では、50代の男性警視が登山に出かけたまま行方がわからなくなっています。妻によると男性警視は、24日に1人で登山に出かけたということで、警察や消防は、男性警視が遭難したとみて捜索しています。
また、鳥取県大山町では24日、1人で登山をしていた50代の女性が滑落し遭難。25日朝、女性は救助されましたが、病院で死亡が確認されたということです。
気象庁は25日、来月から半年間(3月~8月)の天気の見通しを発表。来月から5月の気温は、北日本で高く、東日本で平年並みか高くなるとし、6月から8月は全国的に気温が高くなる見込みだということです。
記録的な暑さとなった去年ほどの高温にはならない見通しだとしていますが、「5月ごろから、かなり暑くなる可能性がある。早めから十分に熱中症対策をしてほしい」と呼びかけています。
“花粉持ち込ませない”マンション 週末は非常に多い飛散も
暖かくなると、多くの人を悩ませるのが…
Q.春が近付くとどんなことが心配?
「花粉症です、重症です。きょうはちょっとひどいですね。きのうまでと違うのが分かります」
「ひどい時は本当につらいので、風邪を引いたみたいな感じ。微熱が出たりとか」
「物心ついた頃には、ずっと花粉症がひどいみたいな感じです」
1998年には20%に満たなかった花粉症の人の割合は、2019年に42.5%に倍増。スギ花粉症も増加の一途を辿っていて「ほぼ3人に1人はスギ花粉症」という計算です。さらに、花粉症による労働力の低下で1日あたり2320億円もの経済損失が出るという試算もあります。
その花粉症に新たな対策が…
こちらは来年3月引き渡し予定のマンションのモデルルーム。一見、普通のマンションに見えますが…
中央住宅 西牟田奈津子さん
「他のマンションと違うのは大きく1つ。花粉をストレスなく除去するということに特化したマンションになります」
重視するのは「部屋に花粉を持ち込ませないこと」です。
部屋に持ち込んだ花粉の厄介さが分かる映像があります。室内の花粉は踏まれることで粉々になり、舞い上がっているのが分かります。そして、その「粉砕花粉」は通常の花粉より長時間空間を漂い続けるため、身体に取り込まれるリスクが高くなるというのです。
そこで、このマンションが取り入れた装置がこちら。エントランスの壁についたボタンを押してみると…
喜入キャスター
「おー結構強い風が」
外出先で付着した花粉を吹き飛ばすエアシャワーです。
西牟田奈津子さん
「上から均一的に(風を)浴びることで、自分では落としきれない花粉を家に持ち込まない」
花粉を持ち込ませない工夫は部屋の中にも…
喜入キャスター
「網を感じないと言いますか、かなり細かくてなめらか」
こちらの目の細かい特殊な網戸は、普通の網戸に比べて花粉を80%カットするという優れものです。
西牟田奈津子さん
「国民病と言われる花粉症がお客様の共通する悩み。大きいビジネスチャンスだと思っています」
一方、こんなアイデアも…
愛媛の会社が開発した「鼻マスク」です。外からの花粉などを防ぐとともに、中からの鼻水も吸収。水洗いして繰り返し使うこともできます。
バイオインターナショナル・東原松秀社長
「売り上げで言うと去年の1.5~2倍、それを上回るくらいのペース」
去年は、およそ50万パックを販売。アメリカや韓国などでも人気だということです。
気になる今後の花粉の飛散量ですが、関東や四国では週末「非常に多い」予想となっています。
気象予報士・鈴木悠さん
「昨年が猛暑だったので、全国的に花粉の量が多くなりそう。今年は2月に入ってから強烈な寒波が何度も来ています。そのため、花粉が飛ぶことができず、蓄えられている状態だと考えられます。26日以降、いきなり急激なピークになる恐れがあります」
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