トランプ大統領が出席していた夕食会の会場近くで発生した銃撃事件。
【写真で見る】トランプ大統領のSNSに投稿されたコール・アレン容疑者(31)の写真
逮捕された容疑者は、政権幹部の殺害予告を家族に送るなど、事件に至る経緯が少しずつ明らかになってきました。
トランプ大統領が初参加の夕食会で銃撃 SNSで「銃撃犯が拘束」と投稿
井上貴博キャスター:
ホワイトハウスの記者会が主催する夕食会に、トランプ大統領が出席していました。
【ホワイトハウス記者会主催 夕食会】
▼参加者
大統領・政府官僚・所属ジャーナリストら 約2600人
▼年1回開催
現職大統領がジョークを交えてスピーチするのが慣例
トランプ大統領は、既存メディアを“フェイクニュース”などと敵視していますので、第1次政権も含めて今回が初参加です。そういう意味でも注目度が高い夕食会でした。
【夕食会事件・時系列】※25日(現地時間)
午後8時:夕食会がスタート
午後8時半すぎ:会場付近で数発の銃声
午後9時17分:トランプ大統領がSNSで「銃撃犯が拘束された」と投稿
午後10時半すぎに会見:「銃撃犯は複数の武器で武装」「職員1人が銃撃を受けたが無事」
事件後の会見でトランプ大統領は、「最初はトレーが落ちた音かと思った。遠くからだったがかなり大きな音だった。それが銃だった」としています。
最初に音を聞いたときは、何が起きたのかよくわからない状況だったと推測できます。
容疑者は前日に列車で移動 会場のホテルに宿泊し…
拘束された男・コール・アレン容疑者(31)は、ロサンゼルス郊外在住で、教師やゲーム開発者として働いていたということです。
また、男の身柄が拘束された直後、トランプ大統領がSNS上に、容疑者とみられる男の写真を投稿していますが、こうしたことも、これまでにないことだと思います。ある意味、トランプ大統領らしさでもあるのかもしれません。
アメリカメディア・アメリカ捜査当局によると、容疑者は事件数日前に列車でワシントンに移動し、事件前日に夕食会の会場があるホテルに宿泊。散弾銃・拳銃・複数のナイフなどを所持していたということです。
また、犯行声明文から、標的はトランプ政権の関係者だと発表されています。
「役職の高い順に狙う」トランプ政権に批判的なスタンス “警備甘さ”に波紋
JNNワシントン支局 大橋純 記者:
当日の容疑者の動きや現場の状況など様々なことがわかってきています。
特に注目されているのが、容疑者が事件の10分前に家族に対して送った犯行を予告するメッセージです。
意味がよくわからない部分もありますが、エプスタイン問題や麻薬の取り締まりなど、トランプ政権の対応について、批判的なスタンスであったことは間違いなさそうです。
そして銃撃の標的は「FBI長官を除く政権幹部」で、「役職の高い順に狙う」と書いてありました。ただ、目標達成のために必要であれば、「幹部以外も撃つ」としています。
また、アメリカで波紋を広げているのがホテル内の警備が甘かったという指摘です。
「前日に誰かがチェックインすることを想定していなかったようだ」と記し、ホテルに武器を簡単に持ち込めたことに驚きを感じているような記述がありました。
この点については、アメリカメディアでも問題を指摘する声が上がっています。
ただ、政権側は会場の手前で容疑者を取り押さえ、大きなけが人を出さなかったことを肯定的に評価する声も上がっています。
警備が適切であったかどうかは今後、検証作業が進められるとみられます。
一般市民が過激化 「過去の事件」やSNS発信にはらむ危うさ
井上キャスター:
トランプ大統領を含め、幹部が一堂に会する場にしては警備が甘く、大統領の自作自演なのではないかという陰謀論も聞こえています。
これまでの暗殺未遂事件についても、動機などの情報が公表されていないことで、陰謀論などに繋がってしまう危うさを感じています。
元外資系投資銀行トレーダー 池澤摩耶さん:
今回の容疑者は、非常にエリートコースを歩んできた人です。
犯罪歴もない、いわゆる一般市民がなぜ1人で過激化してしまったのか。マインドをきちんと調べないと、容疑者に憧れて同じような行動をする人が出てしまう可能性もあります。
出水麻衣キャスター:
トランプ大統領はSNSで自分の行動をオープンにしていますが、トランプ大統領自身も注意した方がいいのかなと思います。
元外資系投資銀行トレーダー 池澤摩耶さん:
拘束された容疑者の男の写真を投稿することで、“煽っている”のではないかとも感じます。
トランプ大統領 “暴力に負けない強い指導者”をアピール 野党への挑発も
井上キャスター:
トランプ大統領は、この事件をどう捉えているのでしょうか。
JNNワシントン支局 大橋純 記者:
事件直後にトランプ大統領は自ら記者会見を行い、翌日も複数のテレビインタビューに応じるなど積極的に情報発信をしています。これには“暴力に負けない強い指導者”だとアピールする狙いがあるとみられます。
事件直後の会見では、「すべてのアメリカ人が違いを乗り越えて、心を一つにすることを求める」と団結を訴えました。
ただ、翌日のテレビインタビューでは「襲撃が相次ぐ現状を変えるために大統領としてできることはあるか」という質問に対し、「暗殺事件などは以前からあった。それが増えているのかどうかは分からない。むしろ野党・民主党によるヘイトスピーチの方がずっと危険だ」と挑発的な発言もありました。
政治的な対立を背景とした事件が相次ぐ中、今後トランプ大統領がどういった発信をするのかについても注目されています。
【これまでの事件】
▼2024年7月
大統領選の演説中 銃撃され右耳けが
▼2024年9月
ゴルフ中にコース付近で男が銃を構える
▼2026年2月
ショットガンなど所持した男が私邸に侵入しようとする
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<プロフィール>
大橋純
JNNワシントン支局
ポッドキャスト番組「週刊ワシントン」配信中
池澤摩耶さん
会社経営者・投資家
元外資系投資銀行のトレーダー 2児の母
著書に「子どもを人生ゲームの勝者にする最強マネー教育」など
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