イランへの攻撃を続けるイスラエル。イスラエルで世論調査が実施され、今回のイランへの攻撃を支持すると答えた人は8割以上いたということです。なぜ市民は、こんなにも支持するのでしょうか?
「いったい何なんだよ」
イランへの攻撃は、とどまる気配がありません。
軍事作戦は、いつまで続くのか。アメリカとイスラエルは「次の段階」を考えているようです。
アメリカ中央軍 クーパー司令官
「我々は作戦を次の段階に移行し、イランの将来のミサイル生産能力を組織的に解体する」
イスラエル軍の参謀総長は「体制基盤と軍事力への打撃をさらに強める」としています。
イラン情勢の悪化を受けて、日本政府は、早ければ7日以降、民間のチャーター機などを使い、中東4か国に滞在する日本人の輸送を行う予定です。
また、イランで拘束されている日本人について、去年6月と今年1月に拘束された2人と発表。2人とも連絡が取れていて、現時点で安全を確認しているということです。
今回のイランへの攻撃について、イスラエルで実施された世論調査では8割以上が支持すると答えたということです。
なぜ、こんなにも支持の声が多いのか。
世論調査を実施したシンクタンクの研究員は、「イランを打倒しなければ戦いを繰り返すことになる」という考えが、市民の間にあると分析しています。
国家安全保障研究所 研究員 アビエル・ギートリン氏
「イスラエル人はイランを脅威と受け止めています。(2023年の)10月7日の攻撃はイランの代理勢力、ハマスで、北部ではヒズボラとの戦闘もあります」
ハマスによる奇襲攻撃以降、イスラエルが戦闘を続けてきた勢力は、いずれもイランから支援を受ける組織。
「問題の根源であるイランに対処すれば、この地に平和への真の転換が訪れるかもしれない」という思いが高い支持を生み出すのではないかといいます。
こうした空気は、政治の世界にも。
ネタニヤフ首相と長く対立してきた最大野党の党首ラピド氏。JNNの単独取材に応じました。
イスラエル最大野党党首 ヤイル・ラピド氏
「私は野党のリーダーで、ネタニヤフの最大のライバルです。それでも今回の作戦は政府が正しい。イランとその代理勢力に対し、行動を取るべきでした」
別の野党党首も「今回の戦争は正義の戦争だ」と足並みを揃え、政治の側からは疑問を呈す声は聞こえてきません。
しかし、市民の中からは異議を唱える声も。
イスラエル市民 ヒラ・ドヴさん
「私たちの命に関わることも、政府の要人たちは話題にしない。全ては私たちの犠牲の上に成り立っている」
これはイスラエルの地元メディアの街頭インタビューの映像。私たちは、この女性に話を聞きました。
女性はフリージャーナリストでもあり、世論の声に反して今回のイスラエルによる攻撃や政府の姿勢を痛烈に批判しています。
しかし、放送したテレビ局には抗議の声が殺到したといいます。
彼女がいま抱えている危機感は「反対の声をあげづらい社会の空気」です。
彼女は、メディアが「政府や市民感情に反する報道を控えている」と主張。異なる意見を持つ人の声は、かき消されてしまうと懸念しています。
イスラエル市民 ヒラ・ドヴさん
「戦争というのは本来、国家が政策を進めるための最後の手段。でも今はそれが最初の手段になってしまった」
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