
中国で12月の製造業の景況感を示す指数が、判断の節目となる「50」を9か月ぶりに上回りました。
国家統計局によりますと、12月の製造業の景況感を示す指数である「製造業PMI」は50.1でした。前の月から0.9ポイント改善し、9か月ぶりに景気の良し悪しを判断する基準である「50」を上回りました。
理由について、国家統計局は「製造業の新規受注が増えるなど需要と生産活動が増えているため」としています。
ただ、増えているのは大企業が中心で、中小企業の活動は停滞しています。
また、雇用についても前の月に比べ0.2ポイント悪化するなど、状況が本格的には改善していないことが伺えます。一方、先月3年ぶりに節目の「50」を下回ったサービス業などの「非製造業PMI」は50.2となりました。
アメリカとの貿易摩擦が緩和したことで、製造業に回復の兆しが見えているものの国内需要の低迷は変わらず深刻化しており、内需の拡大が引き続き課題となっています。
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