ウクライナのゼレンスキー大統領は、アメリカ側とまとめたとするロシアとの20項目の和平計画の内容を初めて明らかにしました。一方、ロシア側は大幅な修正を求める方針だと報じられています。
ウクライナメディアによりますと、ゼレンスキー大統領が23日に明らかにした「20項目の和平計画」には、欧米がNATO=北大西洋条約機構加盟国の集団防衛に準ずる「安全の保証」を提供することなどが盛り込まれています。
また、焦点の領土問題については、東部・南部の4州において現在の前線で凍結することを提案した一方、ロシア側が受け入れない場合、このうちドネツク州に非武装地帯を設定し、ロシア軍とともにウクライナ軍も撤退する用意があるとしています。
一方、アメリカのブルームバーグ通信はロシア政府関係者の話として、ロシア側は20項目の和平計画について「典型的なウクライナ側の案だ」との認識を示し、大幅な修正を求める方針だと報じました。
具体的には、▼戦闘終結後のウクライナ軍の人員や保有兵器の制限や、▼凍結されているロシア資産の取り扱いなどについて明記するよう求めているということです。
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