アメリカ軍がベネズエラ周辺の海域で「麻薬運搬船」だとする船を攻撃した際、ヘグセス国防長官が戦闘能力を失った乗組員も含めて全員の殺害を指示したと報道された問題をめぐり、作戦を指揮した司令官が議会で証言し、そうした指示はなかったと述べました。
アメリカ軍が9月2日に「麻薬運搬船」だとする船を攻撃した際、現場で指揮していたブラッドリー海軍大将は4日、非公開の形で連邦議会で証言しました。
出席した議員らによりますと、ブラッドリー氏はヘグセス国防長官による「全員を殺害しろ」などといった指示はなかったと話したということです。
ワシントン・ポストは、アメリカ軍が9月2日の攻撃の際、生き残って船の残骸にしがみつく乗組員2人に追加の攻撃をして殺害したと伝えていて、ヘグセス国防長官が攻撃を指示していたとすれば、国際人道法違反にあたると指摘されていました。
また、この日は、攻撃の際に撮影された別の動画も議員に対して公開されました。
動画を見た民主党の議員は「公職についてから目にしたものの中で、最も心を痛めるものの1つだ」と述べ、2人の乗組員が無抵抗に見えたとの認識を示しました。
一方、共和党の議員は「乗組員は戦いを続けるために転覆した麻薬運搬船をひっくり返そうとしていた」などと話していて、党派によって見方が分かれる状況となっています。
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