
今年3月の選挙で当選した栃木県那須町の町長が、その後の審査で当選を無効と裁決されたことは不当だとして、県の選挙管理委員会に裁決の取り消しを求めた裁判で、東京高裁は先ほど、町長側の訴えを認め、裁決の取り消しを命じました。
3月22日に投開票が行われた那須町長選挙は、3人の候補者によって争われ、現職の平山幸宏氏が5099票を獲得し、次点の小山田典之氏をわずか1票、上回って当選しました。
しかし、小山田氏側の申し立てを受けて県の選挙管理委員会が全票を再点検した結果、次点の小山田氏の得票が平山氏を2票上回ったとして、平山氏の当選を「無効」と裁決しました。
平山氏はこれを不服として、県の選管に裁決の取消を求める訴えを起こしました。
主な争点は、2人の名字と名前が混在した「平山のりゆき」「小山田ゆきひろ」などと書かれた16票についてです。
再点検した県の選管は、いずれの票についても名字が一致する候補者への投票として「有効」とみなしたため、得票が逆転することになりました。
平山氏側はこれまでの裁判で「一方への投票と決めてしまうことは、判断者の評価によって選挙人の意思を切り捨てる結果を招く」として、名字と名前が混在した票は「無効」と扱うべきだなどと主張。
一方の県選管側は、訴えを退けるよう求めていましたが、きょう(8日)の判決で、東京高裁は、平山氏の訴えを認め、平山氏の当選を無効とした県選管の裁決の取り消しを命じました。
今後、県選管側は上告し、最高裁まで争うことができます。
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