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【熊本地震】猛暑でも水なく傷口洗えず…エアコンなく外に避難 「ガソリンないと今夜が心配」車中泊いつまで【news23】

国内
2026-07-30 12:58

最大震度7を観測した熊本県では、多くの家屋が倒壊し、機能を失った病院もあります。熊本県全体でこれまでに12人が死亡し、6人が心肺停止の状態だということです。


【写真を見る】地面が大きく隆起・傾く住宅


死者12人・安否不明者も 猛暑の中つづく救助活動

7月28日に熊本県で起きた最大震度7の地震。これまでに12人の死亡が確認されているほか、安否がわからない人もいるということです。各地で建物の倒壊や、車道に深い亀裂が走るなどの被害が出ています。


少しずつ見えてきた被害の大きさ。建物は倒壊し、橋の歩道も途中で崩れ落ちました。


熊本県の各地で35℃の猛暑日が続出する中、被災地では懸命な救助活動が続けられています。


カメラマン
「倒壊した建物の中から住民が救助されています」


氷川町のこちらの住宅では夫婦2人が見つかり、家族によりますと、高齢の夫が亡くなったということです。


JNN取材団
「八代市の煙突が倒れた現場です。上を見て見ますと、先端部分が折れ、崩落しているのが分かります」


11人が閉じ込められた日本製紙八代工場。7人が救助されましたが、5人が死亡、2人がけがをしています。残りの4人の安否についてはわかっていません。


熊本県を襲った地震。宇城市と氷川町で震度7、宇土市や八代市などで震度6強を観測しました。


喜入友浩キャスター
「氷川町です。この辺りは木造家屋が多いのですが、このように塀が倒れたり、奥の方は家が完全に崩れているような状況です。屋根が地面につくような形で崩れているのが分かります」


地殻変動で「87センチ」移動 病院は機能停止状態に

震度6強を観測した八代市。自宅兼学習塾だったというこちらの建物に、男性は妻と一緒に閉じ込められたといいます。


一時閉じ込められた男性
「全然身動きが取れないような状態で、少しずつ壁などが落ちてきて、こうやって支えてたら、あとはもう『ドーンッ』『ガラガラガラッ』と」


逃げることもできないほどの揺れ。一気に壁が押し寄せ、身動きが取れなくなってしまったと話します。


一時閉じ込められた男性
「もう何がなんだか全然分からないような状態で、『このままダメかな』と一瞬思って。何とか(揺れが)収まったときに、ちょっと外の明かりが見えたので、そこから出られるんじゃないかと」


外の光を頼りに隙間からなんとか脱出することができました。


これまでに地震による死者は12人にのぼり、6人が心肺停止となっています。


震度7を観測した宇城市では…


JNN取材団
「車道のあちこちに深い亀裂が走っています。通過する車両は最大限スピードを緩めて走行しています」


中には地面が隆起し、傾いてしまった家も。


国土地理院は今回の地震で、熊本県八代市の「千丁」で、約87センチの地殻変動を観測したと発表しました。


宇城市にある国立病院機構、熊本南病院。壁が大きく崩れ落ち、鉄筋もむき出しになっています。さらに天井からは水漏れも。120人あまりいた入院患者は、半日かけて熊本市内の別の病院などに移送されました。今後の再建の方針は未定だといいます。


どれほどの家屋が被害を受けたのかは、まだ明らかになっていません。


猛暑下の二重苦…水・ガソリンを求め長蛇の列

自宅に戻れない人たちが直面しているのは…


JNN取材団
「こちら、長い車の列。その先にあるのはガソリンスタンドです。ガソリンを求めて30台以上の車が長蛇の列をなしています」


給油を待つ人は…


「きのうの夜、もう暑かったんで車中泊してたらガソリンがなくなってきて。きょうの夜が心配、子供たちも3人いるんで」


長い列は、八代市のこちらの集会所でも。断水が続く中、給水所は被災した人たちの命綱ですが、水の量は「1人2リットルまで」という制限が。


給水に来た人
「きのう夜、自販機に買いに行っても全部売り切れてて。お茶とか水とか。もう何もない状態で」


最高気温が35℃に迫る暑さの中、屋外で過ごす人たちも…。避難所も停電しているため、エアコンがつかないのです。


「冷房が入らんけん。外ならば風がときどき来ますけん。(Q.体調はいかがですか)体調は気が張っておりますけんな」


熊本県によると、現在、420の避難所に8698人が避難しています。(29日午後7時現在)


負傷した傷口洗えず…街の大部分で停電・断水が継続

喜入友浩キャスター
「日が暮れて、2日目の夜を迎えました。ただあたりは真っ暗です。停電が続いてます」


1万人が暮らす氷川町。役場によると、“町の大部分で電気も水道も止まっている”といいます。


29日夜、停電から復旧した役場の駐車場には、自宅を離れ車中泊をしに来ている人たちが…


避難している人
「阪神大震災を経験していてとにかく地震が怖い。28日の地震からずっとドキドキ。ずっと脈拍が速い。不安」


81歳の松永勝さん。10年前の地震に続き今回も自宅が被災し、熊本市内に住む息子、福岡から手伝いにきた親戚とともに片付けに追われていました。


熊本市在住 息子・安夫さん(52)
「前回見たときよりひどかったんでびっくりしました」


電気・水道は今も使えず。松永さんは地震の時にイスごと倒れ、腕などをケガしましたが、まだ傷口を洗えていないといいます。


松永勝さん(81)
「転んでほ、ここも血が流れて血が固まってしまって。水はないし、拭いていないんです」


町内のほかの場所も…


喜入友浩キャスター
「屋根がこの位置になるまで家が崩れてしまっています。歩道も左から家屋や塀が、右からも塀が崩れていて、ふさがれているような状況です。木造家屋の多い地域ではこのような被害が出ています」


役場によると、少なくとも町内の家屋225棟が全半壊し597棟が一部損壊。5人が心肺停止の状態だということです。(29日午後8時時点)


かつての避難所も進入不可に 「エアコン使えず、一番望むのは電気」

地域の防災拠点に向かうと…


喜入友浩キャスター
「駐車場ではいたるところに亀裂、そして隆起している部分もあり、私の腰の高さまでめくれあがっている部分もあります。車が停められなくなっています」


防災拠点になっている道の駅。あちこちに伸びた亀裂が、建物の形をゆがめていました。


――割れる音が聞こえた?


道の駅「竜北」 大川聡志郎館長
「バキバキビキビキの最上級版ぐらいです」


この場所は10年前の熊本地震の際、車中泊をする車100台以上を受け入れましたが、今は防災拠点としての機能を果たせないと言います。


建物の中に入ることも危険な状態。飲み物やかろうじて残っていた氷を住民に配っていますが、暑さが容赦なく襲い掛かってきます。


――氷はどのぐらい前に?


「20分前ぐらいに(もらった)。冷たいけどもう溶けてしまった」


――望んでいるものは?


「電気が一番。時期的に」
「エアコンなしでは、この暑さですもんね」


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