
今年もやってきた「蚊」の季節。
刺されやすい人の特徴は?叩くときにコツはあるの?
ヤマザキ動物看護大学の長島孝行教授に、蚊の生態から見えてくる効果的な対策を聞きます。
【写真を見る】「蚊」は叩いた人のニオイを24時間記憶!?蚊が入りにくい“窓の開け方”は?今年は“当たり年” 多い&しつこい蚊の対策を研究者に聞く【ひるおび】
今年は蚊が多い?
蚊の生態に詳しい長島孝行教授によると、今年は蚊にとって“当たり年”。多いうえに期間が長いそうです。
今年は5月頃から気温が高く、蚊の成長が早まり短期間で次世代が誕生。さらに梅雨がしっかりあったため産卵場所が多く、蚊が大量発生する条件が揃っていたといいます。
また温暖化により10月半ばまで25℃位あるので、蚊は長い期間活動することができます。
蚊が活動的になる気温は25℃~33℃ですが、40℃近い酷暑でも、蚊は日陰に身を潜めていて、朝晩の比較的涼しい時間帯に活動をしています。
ヤマザキ動物看護大学 長島孝行教授:
休んでるだけなんですよね。皆さんが活動する朝や晩を待ってるんです。
蚊に刺されやすい人の特徴は
蚊は、約10メートル先から、呼吸で出る二酸化炭素で人を感知します。
その後接近し、約3mで色や匂いを認識します。
約40cmまで近づいたところで体温を感じて人に着地し血を吸います。
≪蚊に刺されやすい人≫
◆汗をかきやすい人、体温が高い人
◆サンダルを履いている人(足の匂いを蚊が好むから)
◆お酒を飲んでいる人(汗や二酸化炭素が増えて蚊に見つけられやすい)
恵俊彰:
匂いや色が分かるんですね。
長島孝行教授:
まずCO2の匂いが来て、(蚊の)テンションが上がります。
次はやっぱり自分の好きな匂いのところへ行くんです。
汗の匂いであるとか、常在菌の量・種類であるとか、どんな化粧品を使っているのかによっても若干違ってきます。
あと、ぼんやりと黒っぽいところへ行きます。
コメンテーター ふかわりょう:
寝てる時、耳元に来ませんか?
長島孝行教授:
羽音が、人間にはものすごく感じやすい音なんです。
300ヘルツから500ヘルツで、ほぼ人の声と同じです。だから遠くにいても近くにいるように感じてしまうんですよ。
虫よけスプレーの効果的な使い方
虫よけスプレーを使っているのに蚊に刺されてしまうこと、ありませんか?
長島教授によると、蚊は「塗りムラの隙間」を狙っているそうです。
肌に適量スプレーした後、手でムラなく塗り広げると効果的です。
また、虫除けスプレーは、空気に触れることで効果を発揮します。
日焼け止めと併用する場合、「日焼け止め」を先に塗って、後から「虫よけスプレー
」をします。
汗で濡れるなどして虫よけ効果が弱まってしまった場合には塗り直しが必要ですが、その際も“一番外側”を意識してください。
蚊が“入りやすい”網戸の開き方がある!?
いつのまにか家の中にいる「蚊」。
もしかしたら、網戸の使い方に原因があるかもしれません。
網戸を閉じて窓を開ける際に、「外側」の窓を半開きにしていませんか?
この開き方だと、網戸と窓の間に隙間ができて、蚊の通り道になってしまうのです。
窓を全開にするか、少しだけ開けたい場合は「室内側」の窓を開けることで、この隙間をなくすことができます。
ふかわりょう:
蚊って入る隙を狙ってますよね、虎視眈々と。
長島孝行教授:
二酸化炭素の匂いがすれば当然来ますから。留守のお宅には入らないと思います。
蚊を叩いて撃退するときのポイント
蚊を両手でパチンと叩くときにもコツがあります。
蚊は横の動きが鈍く縦の動きで逃げようとするので、左右ではなく、上下に挟みこむように叩くととらえやすいそうです。
さらに、逃げられてしまった時も、パチンパチンと叩き続けるのが有効です。
実は蚊は、生命危機の体験とその人の匂いを結びつけて覚えるそうです。
場合によっては24時間以上覚えているので、外しても叩き続けることで怖がらせ、抑制することができるということです。
コメンテーター 高橋みなみ:
頭いい!
ふかわりょう:
外しても無駄ではないというのはかなり有効な情報ですね。
白い壁に蚊がいるときに潰せないとか思うので、叩くだけでも。
ヤマザキ動物看護大学 長島孝行教授:
ちゃんと論文になってるんですよ。彼らは学習して、ヤバいと思ったら記憶します。
手で払うだけでも、危険な目に合わせればいいです。
もしかしたら殺さなくても済むかもしれないということですよね。
蚊にはハンディファンが有効?
また蚊は飛ぶ力が弱く、そよ風程度の風速2m以上で流されてしまいます。
そのため、ハンディファンを使っていると、風で蚊が寄ってきにくいそうです。
就寝時にも、扇風機を首振り機能で付けておけば蚊は近づけません。
扇風機の風で体が冷えすぎないようにご注意ください。
「爪で✖は意味ある?」街のギモン
長島教授に、街の人の蚊にまつわるギモンに答えてもらいました。
Q.「刺されたところに爪でバッテン✖ 意味あるの?」
A.痒みは取れません!雑菌が入って悪化する恐れもあるのでやめましょう。
Q.刺されにくくなる食べ物はありますか?
A.ありません。熱い、辛い食べ物は発汗しやすいので注意が必要です。
Q.家族の中で私だけよく刺されるのはなぜ?
A.もしかしたら飲酒の影響かも・・・
長島孝行教授:
あとはその人の特有の匂いというんですか、持っている匂いですよね。
別に悪い匂いじゃなくても来ます。
恵俊彰:
とにかく今の時期は朝・晩に注意ですね。
長島孝行教授:
そうですね。それから、(蚊は)管理できるので、ぜひ皆さんで増やさない工夫をしてもらいたいです。
恵俊彰:
(産卵場所となる)水が溜まるものを、できるだけ周りに置かないようにと気をつけていただければと思います。
(ひるおび 2026年7月22日放送より)
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<プロフィール>
長島孝行氏
ヤマザキ動物看護大学 動物人間関係学科 教授
著書に『蚊が脳梗塞を治す!昆虫能力の驚異』など
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