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【会見全文①】”1000万円要求の音声データ” の金銭授受疑惑 中尾正幸 副議長「もらっていないものはもらっていない」と会見で主張

国内
2026-07-19 12:57

正副議長ポストめぐる現金授受の疑惑

福岡県議会の正副議長ポストをめぐり現金の授受があったとされる疑惑。


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福岡県議会 元議長 吉松源昭 県議
「人の弱みにつけこんだカツアゲ、あるいはみかじめ料的な要求だった」


2020年から1年間、議長を務めた吉松氏。自民党県議団の幹部らから多額の現金を要求され総額2000万円を支払ったと証言しています。


この現金を渡したと証言した吉松県議が公開した「音声データ」が、波紋を広げています。


名指しされた中尾正幸副議長が開いた会見で何を語ったのか。
「AIで何とでもなるからね」「事実無根ということを繰り返すしかない」
中尾正幸副議長と記者とのやり取りを公開します。


※冒頭の中尾正幸副議長の発言と質疑
※7月14日に行われた2回目の記者会見
 


現金授受の疑惑に2回目の会見で語ったこととは

福岡県議会 中尾正幸副議長の冒頭説明
こんにちは。副議長の中尾正幸です。本日はよろしくお願いします。

私からよろしいでしょうか。
吉松さん(吉松源昭 元議長)の7月7日の記者会見では、私から要求されたとする1000万円を友人から借りて、議長就任祝賀会パーティーの後で政治団体『吉松源昭後援会』から返したと言われました。 


吉松さんが収支報告書を見て欲しいと言われましたので、私も見てみました。


県庁のホームページでは過去3年分しか掲載されていませんが、福岡県の公報には掲載されておりますので、その資料を皆さんのお手元にお配りしました。


議長就任パーティーがあったとされる2020年(1月1日〜12月31日)の報告書。2021年5月19日に選挙管理委員会に提出、公表は11月30日であります。


その報告書では、借入金2100万円余の掲載はありますが、1000万円の返済の記載はありません。


さらには、条例で定められた資産等報告書や資産等補充報告書にも貸付金・借入金の記載はありません。 皆さんあとで閲覧して頂ければと思います。
 


「私は間違いなく現金1000万円は見ていない」

福岡県議会 中尾正幸副議長の冒頭説明
この借用書で借りた現金1000万だと私は言われました。記者会見でですね。


そもそも1000万を友人から本当に借りたのか疑問があります。
まず1000万円を借りるのに母印です。印紙もありません。
本来なら実印と印鑑証明、特に印鑑証明だと日付も明確です。
まぁ不動産を担保にして抵当権を設定したりもしますよね。


先ほど申し上げましたように、収支報告書には1000万円の返済の記載もなく、資産報告書等にも貸付金・借入金の記載もないわけですから、この借用書は、私は疑わしいと思っています。 


音声データの会話の時に、その現金が目の前にあったとはとても考えにくいんです。
私は間違いなく現金1000万円は見ておりません。 
 


「音声データで声紋が私のものでも、お金を受け取った事実がない」

そしていま報道されている音声データですが、声紋分析結果については承知しております。


その声紋が私のものであっても、お金を受け取った事実がないので、繰り返しになりますが、会話も含めて信憑性に乏しいと思っています。


私は疑っています。


吉松さんの音声データも現在進められている外部有識者、第三者機関による鑑定をして頂き、調査の場において誠実な回答を致します。
そして事実の確認を行って頂きたいと思います。


以上です。
 


「AIで何とでもなるからね」と言われ…

【質疑応答】
記者

音声データについて、声紋分析結果で本人の声と一致しているという報道があった。改めて信憑性に乏しいとお話しをされている。あの音声データについては話をした記憶はないという認識か?
 


◆中尾正幸 副議長 
あくまでも声紋が一緒ということですね。7年前の会話ですので中身については会話については私は覚えていないと思っています。


そして私の7月6日の会見以降、「今時はAIで何とでもなるからね」といろんな方から言われましたので、その意見も踏まえるとやはり信憑性に乏しいと私は思っています。
この借用書と一緒です。
疑わしいと思っています。
 


記者
(音声データは)中尾副議長が別の場で話をしたものを継ぎ接ぎというか?


 ◆中尾正幸 副議長 
それは分かりません。承知していないところです。


「私を疑い隠し撮りするなら『1000万円』というキーワード言うのでは?」

記者
認識を伺いたい。声紋分析の結果自体に疑義があるのか。 


◆中尾正幸 副議長
いやいや声紋は一致しているのでしょう。
いろんな形で私の声を拾うことができますから。
そういうことであります。


記者
録音された声が自身のものであることは認めるのか。



◆中尾正幸 副議長
だからそれは「今時はどうにでもなる」と言われたので、ちょっと信憑性に乏しいかと私は思っています。 


記者
むしろAIで加工できる時代だからこそ声紋鑑定の結果が大事になると思う。
あの会話自体はご自身がした会話ではないと否定するのか。 


◆中尾正幸 副議長
まあ「荷物」や「大金」とか「管理」とかいう言葉について、私は信憑性に乏しいと思っています。


なぜなら私を疑ってボイスレコーダーで隠し撮りするぐらいなら、目の前に本当に1000万円があったら「1000万円」というキーワードを本人が言いませんか?
また相手に言わせようとしませんか。


証拠として残したいなら、なおさらそうではないでしょうか。
先ほども申し上げましたけれども、私は1000万円を見ていません。


前の日に隠し撮りするくらいなら、受け渡しの日こそ隠し撮りしませんか。
受け渡したと言われる日の音声データがないということは、受け渡しの事実がなかったということであります。 
 


中尾副議長「信憑性が乏しいと思っている」

記者
繰り返しになりますが、先日の取材では「音声データが声紋鑑定の結果で、自身の声と認められれば、会話の記憶はなくても自身の会話だったでしょうね」という説明だったが。
 
◆中尾正幸 副議長
それはそのときにした会話ではないかもしれないですよね。


記者
すみません。会話自体を否定されているということ?


◆中尾正幸 副議長
いやいやいやいえ信憑性について乏しいなと思っているので。
会話自体は、私と吉松さんは同期なので、いつどこでもやっていると思っているので。


記者
「信憑性」という言葉を何をもってお使いになっているかはっきりさせたい。
吉松さんは1000万円を渡したと主張している前日の会話と主張されている。
その前日に吉松さんに会ったかどうか?


◆中尾正幸 副議長
会話の中で「16日に松本会長に渡す」なんですよね。
その前の日にわざわざ現金を私が確認するなんていうことはちょっと考えにくいですよね。


記者
現金をその場で確認したかどうかは本質ではないと思う。
繰り返しになりますが、先日の取材では「会話自体は声紋鑑定で自身の声と認定されれば、自身の会話だったと認める」という説明だったと思う。
今日の説明だと、そのときから回答を修正したということか。


◆中尾正幸 副議長
そうですね。色んな人に聞いたら、ボイスレコーダー自体も、iPhoneだったと思うんですけど、その辺も改ざんできると私は聞いたので。
その辺りは差し込むことができるのかなと。


Q.存在しなかった会話を作っている? 副議長「私はそう思っています」

記者
認定としては、自身の声ではあるが、自身の声を使って意図的に編集して存在しなかった会話を作っていると?


◆中尾正幸 副議長
そういう可能性はありますよね。


記者
存在しなかった会話を作っている?


◆中尾正幸 副議長
私はそう思っています。 


記者
先ほどの知事会見で、知事が鑑定結果が出たということで、これまでの副議長の説明の整合性も含めて「県民の皆様、私も含め抱く疑念が一層深まったと言わざるを得ない」と発言していた。率直に知事発言の受け止めは。 


◆中尾正幸 副議長
意外です。


記者
どの辺りが?


◆中尾正幸 副議長
いや、いやいや意外じゃないですか。
はい。知事が言った言葉なんでしょ。知事が言った言葉なんですね。
ちょっと私は聞いておりませんでしたので残念です。 


「接待にお金が絡むということではないと」

記者
今回、声紋鑑定の結果が出てご本人の声ということが分かった。
知事の言葉だが「疑念が深まった」と。県民の皆さまも同じだと思う。
中尾さん自身が「無かった」ことを証拠で示すなり、さらなる説明責任が求められる状況になったかと思う。認識は? 


◆中尾正幸 副議長
本当にお金を受け取った事実がありませんので、事実無根ということを繰り返すしか無いと思います。


記者
音声にあるような「うちが議長を取りたい」「接待みたいなことをやる」というようなことは言った?


◆中尾正幸 副議長
そこは言ったかもしれませんね。そういう会話はあるかも分かりません。
接待にお金が絡むということではないと思いますけれども。


記者
接待をすることはある?


◆中尾正幸 副議長
まぁまぁいつも「蔵内会」、マスターズ、ゴルフをやっていますから。
そういう中での会話だったと思います。


記者
議長を取るために他会派に接待をこれまでしたことをお認めになる?


◆中尾正幸 副議長
接待というか懇親ですから。懇親、懇親の中の。


記者
ただの懇親だと接待という言葉は使わないと思います。


◆中尾正幸 副議長
いやいやそれは違います。私の認識と違います。残念です。


記者
どう違う?


◆中尾正幸 副議長
私は接待というのは、普段から先輩後輩がやっていることも接待だと思っていますし。
そこに疑念があるのは、ちょっとおかしいなと思いますけれども。


副議長「もらっていないものはもらっていない」

記者
「松本会長が手荷物を預かります」これはご自身の発言ですか?


◆中尾正幸 副議長
いやそんなことは言っていないと思います。


記者
「大金やけんね」という発言は? 


◆中尾正幸 副議長
これも言ってないと思います。


記者
当時の記憶はないのに「渡していない」ことだけは鮮明に覚えているというのは、もしかしたらご自身が完全に忘れているという可能性は?


◆中尾正幸 副議長 
1000万円という大金であれば覚えるでしょう。分かるでしょう。もらっていないものはもらっていないです。1000万円ですよ。


記者
本当に記憶がないのか、記憶はあるが事実と異なるのか?


◆中尾正幸 副議長 
会話に記憶はないです。もらった事実もないです。
見た事実もないです。


会話ですから。
7年前の会話のことを言われても、それは皆さん同じだと思うんですけど。
1000万円が目の前にあるのは大きな金額ですから。
そこは分かるんじゃないでしょうか。


「改ざんされているのかなと。私は可能性はあると思っている」

記者
1000万円を仮に置いておいて、「大金」「荷物」など明らかな金銭授受につながるような会話をした可能性はご自身として否定しないですか?


◆中尾正幸 副議長 
そこは「大金」と「荷物」と、そこは改ざんされているのかなと。私はそういう可能性はあるのかなと思っています。 


<会見続く>


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