2日、九州で線状降水帯が発生し、河川の氾濫や浸水被害が相次ぎました。さらに、日本の南の海上では、台風9号が発生。今シーズン、台風が多発する背景には「高い海水温」があり、今後、「スーパーエルニーニョ」が発生する可能性もあります。
2日未明に九州北部を襲った激しい雨。福岡県や大分県などあわせて5県で「線状降水帯」が発生しました。1時間で降った雨の量は、長崎県西海市で84.5ミリ、熊本県南小国町で73.5ミリを観測しました。
熊本県では、午前4時すぎに杖立川が氾濫。川の周辺にはごみが流れ着き、片付け作業に追われる人の姿がありました。川沿いにある旅館では、1階部分に水が入り込んできたそうです。
葉隠館 権藤芳春さん
「床上40センチぐらいです。床下の泥とか出せればいいんですけど、どこまで出せるかが問題。お盆までには再開したいなと思っています」
記者
「倒木があった現場です。木が道路を完全に塞いでいて、電線も巻き込んでしまっています」
被害は各地で相次ぎました。福岡県久留米市では、突風が発生し、小松菜を栽培する農業用ハウス十数棟が倒壊したり、ビニールが剥がれたりしました。
被害を受けた農家
「来て、唖然ですよね。言葉が出ない感じの状況でした。先週の大雨で水害を免れたのもあって、ほっとしたところ、急にこういう状況になったのでびっくりしています」
ただ、再び大雨への警戒が必要になるかもしれません。
2日午前、日本の南、マーシャル諸島周辺で台風9号が発生しました。7日には中心気圧925ヘクトパスカルの「非常に強い」勢力に発達し、その後、日本列島に影響を及ぼす可能性があります。
今年は、台風の発生がハイペースとなっています。6月までの半年間で発生した数は「8個」。気象庁の統計によれば、平年のこの時期は4.2個で、今年はおよそ2倍のペースとなっているのです。
一体、なぜなのか。
坂口愛美 気象予報士
「その要因の一つとして、エルニーニョ現象もあると考えられます。今年はさらに、エルニーニョ現象よりも海面水温が高くなるスーパーエルニーニョというのが今後、発生する可能性もあります」
前回、スーパーエルニーニョが発生したのは2015年。平年を上回る27個(平年25.1個)の台風が発生し、9月の記録的豪雨では、茨城県の鬼怒川で堤防が決壊するなど、大きな被害をもたらしました。
坂口愛美 気象予報士
「(今年は)エルニーニョ現象に加えて、インド洋から吹き込んでくる風も強くなっているので、この2つの風がぶつかることによって、フィリピンの東の海上で対流活動が活発になっていって、台風が発生、発達しやすいというような状況になっています。もし、日本列島に近づいてくる場合、相当発達した状態で近づいてくるおそれもある。早め早めの備えをお願いできれば」
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