中心部でクマの目撃情報が相次いでいた宇都宮市で、9日午後、クマ1頭が麻酔銃で捕獲されました。クマは捕獲されたものの、目撃情報が相次いでいることから、警察は別のクマがいる可能性も否定できないとしていて、宇都宮市は10日も市立の小中学校を休校すると発表。警戒を続けるとしています。
【写真を見る】住宅地を流れる小川でクマが泳ぐという異様な光景も
「遭遇していたかも」クマ徘徊で目撃情報相次ぐ
9日、宇都宮市の上空から、住宅の敷地に入り込んだクマの姿が捉えられました。
周辺には警察や猟友会が集まり、貯水槽のようなものの上で監視する人もいます。
記者
「市の職員でしょうか、いま盾を持って中の方へ入っていきます」
場所はJR宇都宮駅から約2キロ離れた住宅街。周辺は物々しい雰囲気に包まれています。
4日間、宇都宮市内を徘徊し続けたクマ。9日も朝から、目撃情報が相次ぎました。
午前4時半ごろ、自動車修理店の防犯カメラの映像にクマが写っていました。そして午後1時前、約1キロ南にある駐車場に姿を現します。この近くでは、クマとみられる大きな足跡が見つかりました。
自動車修理工場の従業員
「クマがここを走るとは思わないし、ちょうど休憩だったので、従業員が事務所に入った5分後にクマが走って。ここで遭遇してたかもしれない」
「クマがいました!」取材班も目撃で住宅街が一時騒然
同じころ、私たちはこの周辺を取材していました。
渡部峻キャスター
「いま川のあたりで、何か撮影していますね」
「クマがいました、クマです!いま柵を登っています!今クマが柵を登って逆側に行きました」
住宅地を流れる小川でクマが泳いでいるという異様な光景。複数の住民が目撃していました。
街のアナウンス
「クマが出没しています。近くの方は自宅の中へ避難をお願いします」
警戒が呼びかけられるなか、クマは小川を悠々と泳ぎ、フェンスを乗り越え、住宅の敷地に入りました。
この住宅に住む男性は…
クマが敷地に入った住宅の男性
「ここ(フェンス)を上ってきた」
「(Q.結構高さがある)結構高いです」
「(Q.その跡はある)踏まれた跡だと思う、この草が」
「(Q.折れている)そうですね」
「(Q.クマがこの街に現れたことは)山の方だったら出るとわかっているが、市内にこんなに出るとは思わなかった」
「難しい任務だった」クマとの距離“5メートル”…確保の一部始終
記者
「つい先ほどクマが目撃された住宅街です。多くの警察官たちが詰めかけています」
市によりますと、9日午後2時ごろ、住宅の敷地に侵入したクマが確認されました。さすまたを手にした警察官に、麻酔銃の準備でしょうか、注射器のようなものを持つ人の姿も。
そして、麻酔銃の使用許可がおり、午後2時半ごろに1発目、20分後に2発目を発射。いずれも命中せず、午後3時半ごろに3発目が撃たれました。
麻酔の効果が出始めたのでしょうか、命中から数分後、クマの動きが鈍り始めます。クマの近くに集まる警察官やハンター。するとクマが倒れました。
住宅の敷地外に引きずり出されても動く気配はありません。
その後、トラックが到着し、クマは運ばれていきました。
体重約100キロのオスの成獣だとみられています。
麻酔銃を撃ったのは地元の動物園の職員。クマとの距離は約5メートルでしたが、難しい任務だったといいます。
麻酔銃を使った宇都宮動物園 職員
「草木があってその奥にクマがいて、的が狭くて勘で当てるしかなかった。そしたら全然勘が外れていた」
命中したのは、3発目でした。
麻酔銃を使った宇都宮動物園 職員
「2発外したから最後の1発で当てた。お尻を狙いたかったが、(クマが)僕の方をみていたので、もう(狙いは)胸しかない」
実際に使われた投薬器を見ると、先端が注射針のようになっています。
獣医師
「これは最後にクマに当てたものなので、薬は全てきれいに入った」
近隣住民ら安堵も“別の個体”への警戒続く
喜入友浩キャスター
「クマは最終的には、あちらの住宅の庭のあたりに居座っていたということです」
クマが捕獲された住宅の隣に住む男性。テレビ中継で事態を見守っていました。
クマ捕獲の住宅 隣人
「猟友会が麻酔銃を持っていて、そっち側を通った。怖かった」
地元住民からは…
宇都宮市民
「あぁ捕まったと安心した」
近隣住民
「無事確保されて良かった」
ただ、不安は完全にはぬぐい切れないようです。
近隣住民
「先ほど捕獲されたクマは大きめのクマだった。一番最初に発見されたクマはもうちょっと小さめなクマだった。他にもまだクマがいるのではと心配はある」
市は、別のクマが出没する可能性が否定できないとして、今後3日間程度、警察や猟友会とともに警戒を続けるとしています。また10日も、すべての市立小中学校の臨時休校を決めています。
・「コバエが、料理に一瞬だけ止まってしまった!」その料理、衛生的に大丈夫?専門家に聞いた
・“ポカリ”と“アクエリ” 実は飲むべき時が違った! “何となく”で選んでいませんか?効果的な飲み分けを解説【Nスタ解説】
・55歳母親を暴行死させた37歳男は“ヤングケアラー”だった 10歳から家事に追われた男と母親の「狂気の関係」
