お互いの国を行き来するシャトル外交を続ける日韓の両首脳。イラン情勢をめぐる混乱が続く中、エネルギー分野などでの連携強化を確認しました。
【写真を見る】今年1月にの会談の際に、ドラムセッションを行う高市総理と李大統領
李大統領の“故郷”で高市総理を歓迎 首脳会談で“仲良し”アピール
19日夜、韓国伝統の花火や伝統歌謡で歓迎を受けた高市総理。
韓国南東部に位置する安東市は、李在明大統領の故郷です。
韓国側は、高市総理を「国賓に準ずる」最高級の待遇で出迎えました。歓迎行事に先駆け行われた晩餐会では、地元の鶏料理などがふるまわれたそうです。
また、高市総理は李在明大統領に鯖江のめがねフレームを贈呈。一緒に写真を撮るなど、仲むつまじい様子を披露しました。
19日の午後2時半すぎに始まった日韓首脳会談。
韓国 李在明大統領
「前回、奈良で総理と私は韓日関係の新たな60年を切り開く力強い第一歩を踏み出しました。その会談で約束した通り、両国関係は未来に向けて一日も休まず、息切れするほど前進しています」
今年1月に行われた会談の際には、高市総理が地元‧奈良の法隆寺を案内。また、一緒にドラムセッションを行うなど親交を深めました。
エネルギー安全保障強化の共同文書発表 高市総理「次回は日本で」
その会談から約4か月。この間、大きく状況が変わったのがイラン情勢です。
ホルムズ海峡の封鎖により、韓国でも石油製品の“供給不安”が広がり、現地メディアは「スナック菓子やラーメンの包装資材も調達が困難になっている」と報じています。
2時間にわたり行われた19日の会談では、エネルギー分野での連携強化が主要なテーマに。会談後の共同会見では…
高市総理
「中東情勢も踏まえたインド太平洋、地域情勢について率直な意見交換を行いました。その中で、ホルムズ海峡の自由で安全な航行の確保を含む事態の沈静化のため、それぞれ引き続き努力していくことで一致しました」
日韓両政府は、エネルギー安全保障を強化するための共同文書を発表。互いに石油製品やLNG(液化天然ガス)を融通しあうなど、具体的な協力に向けて「政策対話」を立ち上げることで一致しました。
また、今後も「シャトル外交」を継続していくことも確認しました。
高市総理
「次回は日本にお越しいただくことになります。温泉にしようかな?どこにしようかな?とっても楽しみに、美しい場所にお連れしたいなと考えさせていただきます」
日韓の“友好ムード”は中国対抗の“戦略”か
小川彩佳キャスター:
高市総理は就任以降、短期間で日韓首脳会談を繰り返し行っています。
19日の共同記者会見の最後には、高市総理は「諸外国との関係で悩みがあれば、しょっちゅう電話をし合おうと約束した」と明らかにしています。友好ムードを全面に押し出しています。
地域エコノミスト 藻谷浩介さん:
反日の印象があった李大統領と、嫌韓の層にも支持されていたと思われる高市総理。その支持者はどう思うのか気になります。
国際情勢上、国力がアジアでNo.2とNo.3の日本と韓国が喧嘩をしてもメリットはありません。地政学上やゲーム理論上、No.1の中国に対抗するためには手を結ぶ戦略しかありません。
韓国と対立すべきという意見を汲むと、日本にとって不利な情勢を生み出すため、総理が友好ムードを作り出すのは当然だと思います。
小川キャスター:
両国は戦略的に手を携えているということですね。
地域エコノミスト 藻谷さん:
国際関係は戦略的に考えるべきです。感情的に考えては絶対にいけない。私は常に保守と称して、国益に反することを言うのはやめてほしいと思っています。
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<プロフィール>
藻谷浩介さん
地域エコノミスト 共著「東京脱出論」
(株)日本総研主席研究員
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