まだ4月ですが、クマの出没が相次ぐ異例の事態となっています。警察官に続き、自衛隊員もクマに襲われました。
住宅の庭先をうろうろしたり、住宅街を堂々と歩き回ったりするクマ。まだ4月にもかかわらず、クマの出没が相次ぐ異例の事態となっています。
秋田県では、その目撃件数が今月だけで260件と過去最多に。ヒトが襲われる被害も出ています。
「クマに左の手首をかまれた」
陸上自衛隊からあった通報。おととい、福島県の演習場でクマに襲われたのは30代の男性隊員でした。腕や手首をかまれましたが、命に別状はないということです。隊員は林野火災の消火活動の後に襲われたといいます。
さらに、岩手県紫波町では、行方不明者の捜索にあたっていた警察官1人が重傷を負いました。また、そこからわずか数十メートル離れた場所では、女性の遺体を発見。警察は「クマに襲われた可能性が高い」との見方を示しています。
環境省によると、4月にツキノワグマに襲われて死亡する事例は、ここ10年起きていないといいます。
こうした事態を踏まえ、岩手県はおととい、「出没に関する警報」を発表。警報が4月に出されたのは初めてのこと。青森県や秋田県などでも過去最も早く警報が出されています。
なぜ、冬眠明けのクマがこれほど早い時期に人里に現れるのでしょうか。
岩手大学 山内貴義 准教授
「人間由来のエサを食べて学習してしまったクマがかなりの頭数いると言われていて、(そういった)個体は人間に対してかなり慣れている」
クマが冬眠する巣穴がだんだんと人里に近い場所に迫っている可能性もあると指摘します。
では、クマの巣穴にはどんな特徴があるのでしょうか。こちらは岩手県猟友会のハンターが撮影した映像です。地上数メートルの高さにある木の空洞をのぞくと、そこにはクマの姿が。
岩手大学 山内貴義 准教授
「基本的に(クマは)山奥の古い木の中に開いた穴、岩と岩の隙間。穴を掘って冬眠するのではなく、自然にある空間を使って冬眠する。入口が狭くて、中は広いところに(クマは)好んで入ります。(隙間が)30センチくらいあれば入っちゃうかもしれない」
巣穴の中にはクマの爪痕も。
さらに、こちらは過去に親子グマが冬を越したとみられる巣穴。
岩手大学 山内貴義 准教授
「GWくらいに出るといわれている。母親が子どもを守ろうと攻撃的になる。そのような個体を見かけた際は近づかないようにする」
ゴールデンウィークで出かける機会が増える時期。これまで以上にクマへの警戒が必要です。
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