E START

E START トップページ > 国内 > ニュース > 感染力“インフルの10倍”「はしか」全国で急増 ワクチン接種の効果は【ひるおび】

感染力“インフルの10倍”「はしか」全国で急増 ワクチン接種の効果は【ひるおび】

国内
2026-04-21 16:52

重症化すると40度近い高熱や、広い範囲に発疹が出たりする「はしか」。
感染者数は4月21日時点で、去年1年間の数を上回る299人となりました。
東京では、今年初の学年閉鎖も起きています。
感染拡大の原因と予防法について、感染症の専門医、寺嶋毅氏に聞きます。


【写真を見る】感染力“インフルの10倍”「はしか」全国で急増 ワクチン接種の効果は【ひるおび】


小学校で学年閉鎖 若い世代に多い理由はー

新宿区内にある小学校で、「はしか」の感染拡大の恐れがあるとして、4月20日から24日にかけて学年閉鎖が行われていることがわかりました。
東京都によると、「はしか」を理由とした学年閉鎖が報告されるのは、今年初めてのことだということです。


都内では特に30代までの若い世代で「はしか」の感染が増加しており、今年に入ってからの感染者数は4月16日時点の速報値で132人と、すでに過去10年で最多だった2019年の124人を上回っています。


年齢別のはしかの報告数(2026年第1~14週)を見ても、15歳~19歳が22%、20~19歳が28%、30~39歳が22%と、合わせて70パーセント以上を占めています。
なぜ10代から30代の感染者が多いのでしょうか。


国際医療福祉大学 市川総合病院呼吸器内科部長 寺嶋毅医師:
いくつか要因があると思いますが、一つは「免疫」の問題です。
20歳以降は、まだワクチン接種が1回の世代があったので、時間が経って免疫が下がってきているということ。
それから、2回接種しても2回目から時間が経って少し弱くなっている人の割合が増えているということ。
インバウンドや海外との行き来も増えていますし、学校など集団で生活している時間が長いということもあると思います。


主な症状とリスク

≪はしかの主な症状≫
▼38度以上の発熱
▼咳・鼻水などの気道症状
▼口腔内の頬粘膜にできる白い斑点や全身の発疹
▼結膜炎(目の充血、めやに、涙)
※通常7日~10日間程度で症状は徐々に回復する


≪合併症のリスク≫
▼肺炎・脳炎・中耳炎など
▼重症の肺炎では、呼吸困難により集中治療室で入院になることも
▼1000人に1人~2人の頻度で生じる急性脳炎では生命に危険が及び、後遺症が残る場合も


妊娠中は重症化のリスクが高まります。
妊娠中は、はしかのワクチン接種はできません。
かかった場合、重症化だけでなく、流産や早産につながる可能性もあります。


恵俊彰:
インフルエンザのような“特効薬”はあるんですか?


国際医療福祉大学 市川総合病院呼吸器内科部長 寺嶋毅医師:
ありませんので、脱水症状あるいは呼吸のサポートなど、対処療法ということになります。
ワクチンで予防していくことが一番重要です。


ワクチン接種のギモン

厚労省によると、はしかのワクチン接種は、生まれた年代によって回数が異なります。
・2000年4月1日より前に生まれた人➡1回もしくは接種していない
・2000年4月2日以降に生まれた人➡2回接種


自分が何回接種したか不明な人は、母子手帳で確認できます。
また、抗体検査を受け抗体量を調べることで、接種が必要かどうか確認することもできます。


恵俊彰:
我々の世代、もう1960年代の人たちは、はしかに感染すれば「もうこれでならないね」みたいな理解をしてたんですけど、1度かかったらもうかからないですか?


国際医療福祉大学 市川総合病院呼吸器内科部長 寺嶋毅医師:
はしかの場合はそう考えていいと思います。


コメンテーター 水谷隼:
ワクチンを打っても、効果は少しずつ切れてくるんでしょうか?


寺嶋毅医師:
ワクチンを打った方がいいのは間違いないんですが、人によって打った後の抗体量には幅があります。
また、10年15年経つと、効果が少し弱くなってきている人の割合がだんだん増えてきます。


恵俊彰:
抗体が低い人に関しては、抗体が増えるまで打った方がいいんですか?


寺嶋毅医師:
まず2回接種したかの確認が大事です。
例えば、旅行などではしかが蔓延している国に行く時には、1度血液検査で確認して、少し低めであればもう1回接種という選択肢もあると思います。


“インフルの10倍”高い感染力

はしかは感染力が非常に強く、インフルエンザの約10倍と言われています。


インフルエンザの場合は飛沫感染で、感染者1人➡1人から2人に感染します。
一方はしかは、感染者1人➡12人~18人に感染します。
空気感染なので、空気中にウイルスが漂うことにより、近くの人だけでなく遠くにいる人もその空気を吸い込むことで感染してしまうのです。
寺嶋氏によると、はしかのウイルスは非常に小さいので、マスクをしていても感染するといいます。


また、はしかは感染から発症まで7日から21日と潜伏期間が非常に長く、
発症の1日前から解熱後3日を経過するまでは感染力があると言われています。
症状がなくても他者に感染する期間もあるということです。


国際医療福祉大学 市川総合病院呼吸器内科部長 寺嶋毅医師:
典型的な発疹が出れば分かりやすいんですけれども、最初はいわゆる風邪のような症状だけの時期がありますから、そういう時にも周囲に広げる危険性があります。


恵俊彰:
もしもかかった時にはどう対処すればいいですか?


寺嶋毅医師:
はしかの感染者と接触してしまった場合、もしワクチンのことが不安であれば医療機関を受診して、場合によっては72時間以内に急いでワクチンを接種すると予防効果が期待できます。
はしかに感染した場合、特効薬はないのでやはり水分をしっかり摂ったり安静にしたりして、周囲にうつさないようにその期間が過ぎるまで療養することが大切です。


(ひるおび 2026年4月21日放送より)
==========
<プロフィール>
寺嶋 毅氏
国際医療福祉大学 市川総合病院呼吸器内科部長として
感染症予防対策を指揮する責任者 日本感染症学会専門医


満員電車で5cm近づくだけでも盗まれる?クレカ不正被害額が過去最多 手元にあっても盗まれる手口と対策【Nスタ解説】
歯ブラシには細菌がいっぱい!使い方次第では“便器ブラシ”状態に… 細菌の増殖やインフル感染リスクも高めるNG行為とは
世界初!海底「レアアース泥」回収 内閣府チームリーダーに聞く!採鉱大作戦と“国産化”への道筋【ひるおび】


情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

ページの先頭へ