全国で家庭ごみの有料化が進んでいて、東京23区でも一斉導入が検討されています。来月から有料化する自治体では、駆け込みでごみの量が急増。「人間の社会というのはごみとの格闘」なんていう声も聞かれています。
【写真で見る】東京23区「約10年後」一斉に有料化を導入する案も
「有料化する前に捨てたい」 “家庭ごみの有料化”を目前に駆け込み
福島県・会津若松市。燃えるごみの日のきょう、収集所には普段の約3倍のごみが山積みになっていました。その訳は...
ごみ捨てに来た人
「やっぱりお金がかかるから、これから4月から」
「有料化する前に捨てたい」
市が4月から、「家庭ごみの有料化」に踏み切るのです。
これまで、全国平均の1.2倍のごみを出してきた会津若松市。同じ規模の自治体としては、全国ワースト4位となったこともあり、ごみ削減の切り札として、専用の有料ごみ袋を導入したのです。
ごみ捨てに来た人
「(ごみ袋が)10枚で800円だから 1枚80円?高いですよ」
「でもしょうがないですよ、有料化は。焼却してくださるんだから」
有料化まであと1週間。
会津若松市一箕地区長会 宮城 卓二会長
「有料化の追い込みだな。ごみの駆け込み寺。人間の社会っていうのは、ごみとの格闘だから」
東京23区でもごみ有料化案 八王子市では20年以上前に導入
有料化は、すでに全国約7割の自治体で行われています。この流れは広がりを見せ、現在は無料の東京23区でも「有料化」について検討が進められています。背景にあるのは、「最終処分場」の問題。
現在、23区が使用できる最終処分場は2つありますが、あと50年ほどで満杯に。東京湾に新たな埋立処分場をつくるスペースも残っていないといいます。この状況を受け、約10年後の2037年度以降、23区が一斉に有料化を導入する案が出ています。
東京23区長で構成する区長会のトップ、新宿区の吉住健一区長は…
東京23区・区長会 吉住健一会長
「新たな負担を求めるということについて、選挙を控えている議員さんたちも、特に住民福祉を強く訴えている政党からすると、無料じゃないとダメだっていう話になりますし。乱暴な手順でやると進められることも、進められなくなりますので、そこは慎重にやっていきたい」
住民からの反発を招きかねない「有料化」。効果は本当にあるのでしょうか。20年以上前から有料化を実施している、八王子市で聞いてみると...
――有料化で意識変わった?
40代
「変わります。お金を出して買う指定のごみ袋を、少なく済ませたいので」
40代
「ものを買いすぎないことは注意しています」
住民が口をそろえるのが「意識の変化」。八王子市の専用ごみ袋は、40リットル10枚入りで750円。5リットルのミニ袋は90円です。なにも考えずに使うには、出費がかさみそうです。
――有料化したら意識は変わる?
男性
「変わりますよ、女房が変わる絶対に」
――奥さんに何か言われる?
男性
「昔は言われたよ。これは分けろとか」
八王子市は、有料化で、ごみの排出量を約4割も削減したということです。
「ごみ有料化」どう考える? 本質は「いかにごみを減らすか」
藤森祥平キャスター:
全国で見ると、約7割の自治体がゴミの有料化をしています。
小説家 真山 仁さん:
なのに東京23区が、(ごみ有料化)10年先というのは、気の長い話ですね。
藤森キャスター:
本質は、「ごみをいかに減らすか」ということですよね。
小説家 真山さん:
そうだと思います。東京23区は、「日本のシンボル的な街だ」という自負があると思います。一方で、地方には「なぜ東京だけ無料なの?」というような、“東京だけ得してる感”があると思います。
そういう意味では、東京の行政サイドは「自分たちはもっと模範を示さなきゃいけない」という考えがあると思います。
単に、「増えているから減らそう」というよりは、「首都としての共助をちゃんと持ちましょう」というメッセージの方が強いのかなと思います。しかし、有料化が10年後というのは「呑気だな」と感じます。
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