
沖縄県名護市辺野古の沖合で船が転覆し、女子高校生ら2人が死亡した事故。波浪注意報が発表されるなか、出航したその判断について、高校が会見で説明しました。
記者
「沖縄県・辺野古漁港にきています。事故にあった不屈と平和丸を国交省の職員らが調査しています」
操舵室が大破した船。きょう午前、国交省の運輸安全委員会が転覆した船の状態などを調べました。
事故があったのは、アメリカ軍普天間基地の移設工事が進む沖縄県名護市辺野古の沖合です。
きのう午前10時すぎ、2隻の船「平和丸」と「不屈」が転覆。どちらも基地移設に反対する抗議船ですが、当時、船には、修学旅行中の平和学習のため訪れていた京都府の同志社国際高校の生徒18人を含む21人が乗船していました。
全員が海に投げ出され、同志社国際高校に通う17歳の女子生徒と「不屈」の船長・金井創さん(71)の2人が死亡したほか、14人が骨折などのけがをしました。
船は2隻とも定員を超過しておらず、救命胴衣を着用していたとみられています。
昨夜、会見を開いた船の運航団体は…
ヘリ基地反対協議会 浦島悦子 共同代表
「船長も大丈夫だということで出航の判断をしたと思うが、突然、高波がきて、最初の船(不屈)が転覆して、それを助けようとして、次の船(平和丸)も高波に襲われて転覆したと聞いております」
事故当時、現場の海域ではおよそ4メートルの風が吹いていて、波浪注意報も発表されていました。
海上保安本部は事故原因について調査中としていますが、転覆した場所がリーフに近く、波が大きくなりやすい状況にあり、船が大きな波にあおられて転覆したとみて調べています。
同志社国際中学校・高等学校 西田喜久夫 校長
「ご本人様の未来ある部分をこのような形で亡くされましたことに関して、悲しみの中、安らかにお眠りくださいと、哀悼の意を表したいと思います」
事故を受けて、同志社国際高校はきょう、会見を開きました。当時、波浪注意報が出ているなか、出航したことについて…
同志社国際中学校・高等学校 西田喜久夫 校長
「まず、朝の時点で、教頭は波浪注意報が出ていることは確認していたようです。そのうえで、最終的に乗るか乗らないか、出航するかどうかに関しては、現地で引率していた担当教員と金井船長のほうで相談して決めることになっていました。(Q.安全担保の根拠は?)金井船長とのお話の中でということだと思います。(Q.〔金井船長が〕安全だと言ったから安全だと判断した?)そうでございます。実際にこういう形で事故が起こっていることなので、何らかの安全配慮義務の抜け道というか、抜けているところがあったのではないか」
今後、第三者委員会を立ち上げ、今回の事故について検証するとともに、管理体制の見直しなどを行うということです。
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