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“高市旋風”自民が歴史的大勝 「消費税ゼロ」「非核三原則」どうなる?“白紙委任状態”政策の行方は【Nスタ解説】

国内
2026-02-09 21:29

きのう行われた衆議院選挙で、自民党が単独で全体の3分の2を上回る議席を獲得し、歴史的勝利。


【写真で見る】「消費税ゼロ」最大の焦点は党内の「合意づくり」


一方、100以上の議席を失った中道。共同代表2人が辞意を表明しました。


自民党の歴史的大勝 高市総理の「国論二分する政策」とは

井上貴博キャスター:
自民党の歴史的大勝となった衆議院選挙。自民党単独で定数の3分の2となる「310」を上回り、「316議席」となり、与党では「352議席」となっています。

高市総理は「『国論を二分するような政策』に果敢に取り組んでいく」としてきましたが、具体的な政策については言及がありませんでした。

「国論を二分するような政策」として参考になりそうなのが、自民・維新の連立政権合意書の内容です。


【「自民・維新」連立政権合意書】(2025年10月)
・2年間の食料品 消費税ゼロを検討
・安全保障政策の転換
・スパイ防止法 国旗損壊罪の制定
・憲法改正条文案 国会提出目指す など


消費税減税 最大の焦点は「自民党の合意づくり」

井上キャスター:
生活に近い「消費税減税」はどうなるのでしょうか。


高市総理は1月19日、解散会見で「飲食料品については2年間に限り、消費税の対象としない。私の悲願」だと発言。強い思いを持っていることが分かります。

また、8日の選挙後には「できるだけ早く結論を出したいと思っております」としました。

消費税減税をやりたくても、国民会議になると各党の考え方が違うので、まとめるのは至難の業だろうなと感じます。


TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
「消費税」の問題の最大の焦点は自民党内の合意づくりです。


自民党の議席数がこれだけ多いので、結束してまとまればかなりのことが出来ますが、党内で「2年間の食料品の消費税ゼロ」でまとまる可能性は低いと思います。

減税をするためには財源が必要になりますから、公共事業や農業分野を削るという話になっていくと思います。しかし、自民党の数が増えたことでそれぞれに属する議員も増えていて、「私たちの領分を侵されては困る」という意見が出て、党内はまとまらないでしょう。

竹下総理が消費税を導入した際には、竹下派という大きな勢力でまとめましたが、高市総理にはそのようなチームがありません。仮に、旧安倍派がまとまって高市応援団を作ったとしても、そう簡単にまとまることはできないと思います。


5、6月までは“減税”の議論できず…そのまま来年の予算審議へ?

出水麻衣キャスター:
今回、自民党が大勝しましたが、有権者は物価高対策に期待して投票したかと思います。

高市総理自ら国民会議に入って、強い推進力で進めていくということは考えづらいのですか。


TBSスペシャルコメンテーター 星さん:
これまでずっと予算審議が“たなざらし”になっていましたから、5月、6月までは予算審議と関連法案の審議を続けなくてはいけません。

その後に減税の議論を始めると結局秋口になり、秋口になれば来年の予算や防衛増税の話題が出てきますので、消費税を引き下げるどころではない状況になると考えられます。

その段階で高市総理がリーダーシップを発揮しても、周りのチームが推進しないと議論は進まないと思います。


「持たず、作らず、持ち込ませず」非核三原則の見直しも?

井上キャスター:
「安全保障」について、連立政権合意書には、安全保障戦略3文書(国家安全保障戦略、国家防衛戦略、防衛力整備計画)を前倒しで改定すると書かれています。

非核三原則の見直しについては、高市総理は見直す可能性を否定していません。

高市総理大臣(1月26日 党首討論)
「作業中ですので、私1人が予断を持ってお答えすることはできない」

高市総理大臣(2月8日 民放番組)
「これから国家安全保障戦略をつくる。最終的にどういう表現を使うか分からない」

TBSスペシャルコメンテーター 星さん:
非核三原則は国是という「国の方針」なので、3文書にいれる・いれないというものではありません。

まずは、総理大臣として非核三原則を変えるのか、変えないのかという基本姿勢を示すべきだと思います。

非核三原則には「持たず」「作らず」「持ち込ませず」とあるが、「持ち込ませず」という部分をどう考えるのか。

アメリカの核を日本に持ち込んで中国に対する抑止力にすることへの是非があり、高市総理の中には、そこに半歩くらい踏み出したいという気持ちがあると思います。これは、明らかに非核三原則の見直しとなってくると思います。


「郵政解散」「政権交代」過去の“圧勝選挙”からみるその後

井上キャスター:
今回の衆院選では、小泉純一郎政権(2005年当時)の郵政解散、民主党(2009年当時)の政権交代を上回る議席を獲得したわけですが、これを受けて国がどう変わっていくのかが、非常に重要だと思います。

TBSスペシャルコメンテーター 星さん:
この2つは小選挙区制の中で、非常に強い風が吹いて議席が大きく変わった選挙です。

小泉政権では、自民党が圧勝しましたが「郵政民営化」だけをやって、そのまま退場してしまいました。実際にはその後、小泉政権下で非正規雇用者が増え、格差が広がる現象が残ってしまいました。

鳩山政権では、普天間基地を「最低でも県外」と約束しましたが、実現できませんでした。

両方とも熱狂から失望に変わった例なので、今回の高市総理への“熱狂”も失望に変わる可能性があります。そのときに高市総理や自民党、そして有権者の判断が問われてきます。

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<プロフィール>
星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島県出身 政治記者歴30年


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