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高市総理「進退をかける」発言 自民党支持率への“不安の裏返し”か?政治とカネの決着は【Nスタ解説】

国内
2026-01-20 21:34

高市総理は19日、通常国会冒頭で衆議院を解散し、2月8日に総選挙の投開票をおこなうと表明しましたが、このタイミングでの解散の狙いは何なのか。「進退をかける」この発言から見えてくるものとは?


【写真で見る】「内閣」支持率と「自民党」支持率(JNN世論調査)


高市総理の会見 力強さの一方で“不安”見え隠れ?

高柳光希キャスター:
19日の会見での高市総理の発言を振り返ります。


<このタイミングで解散する理由について>
「高市早苗が内閣総理大臣でよいのかどうか。いま主権者たる国民の皆様に決めていただく、それしかない」


<選挙について>
「与党で過半数を目指します。その結果については、私自身も内閣総理大臣としての進退をかけるということでございます」


会社経営者・投資家 池澤摩耶さん:
非常に力強いと思いましたが、「進退をかける」と発言する一方で、「自民党で単独過半数」ではなく「与党で過半数」としている部分に、少し不安があるようにも感じました。


井上貴博キャスター:
言葉は強くて分かりやすかったと思いますが、あまり具体例がないと感じました。


TBS報道局政治部 中島哲平 官邸キャップ:
高市総理は普段から強い、はっきりした物の言い方で支持を集めてきた側面があります。私も会見で総理の話を聞いて、なかなか説得力があるなと感じました。

ただ、会見後にもう一度聞き直すと、具体的なことにあまり言及していませんでしたので、自己演出の上手さはあると思いました。


支持率に自信 「総理にふさわしい党首」に勝算か?

高柳キャスター:
中島官邸キャップが注目したのは次の発言です。


高市総理
「(与党で)過半数の議席を賜れましたら高市総理。そうでなければ、野田総理か、斉藤総理か、別の方か」


「与党vs野党」ではないような発言から、支持率が高い高市総理をカモフラージュのように使っているのではないか。また、自民党の支持率に対する不安の裏返しなのではないかという見方もあるということです。


TBS報道局政治部 中島官邸キャップ:
議院内閣制なので、本来であれば与党と野党のどちらを選ぶのかというのが選挙です。


しかし、今回はまるで大統領選のように「誰が総理にふさわしいのか」と、争点を少し変えて問うているわけです。あくまで高市総理の支持率が高いという自信もあり「誰を総理に」ということであれば勝てるだろうということでしょう。

逆に、自民党の支持率がそれほど高くなく、旧統一教会の問題や裏金問題もあるなか、与野党対決というより「どの党の党首を選ぶか」という選挙戦に持ち込みたいという考えが透けて見えます。


党内へのメッセージも?高市総理の“悲願”の政策

高柳キャスター:
中島官邸キャップは、高市総理の「国論を二分するような大胆な政策にも、批判を恐れることなく果敢に挑戦していきたい」という発言にも注目しているということです。


“国論二分の政策”には、▼「経済財政政策」の大転換、▼「安全保障政策」の抜本強化、▼国内外の情報収集や分析など「インテリジェンス機能」の強化などが挙げられます。

これを成し遂げるためには、政権の安定が必要で、国民の信任を得たいという趣旨の発言です。


TBS報道局政治部 中島官邸キャップ:
高市総理としては、臨時国会や審議で、少数与党としてかなり苦労した経験があります。そういう意味で、今後、通常国会を行っていくなかで、経済でいえば「積極財政」を打ち出したいということだと思います。


ただ、中道改革連合は「積極財政では円安が加速し、さらに物価高に拍車がかかる」としています。

株のようなお金を持っている人はどんどん豊かになる一方、それ以外の一般庶民は物価高で生活が苦しくなっていくような格差を生んでいいのか。まさに国論を二分するような状況になっているので、選挙に勝てば、高市総理としては積極財政をどんどん進めていけます。


一方、党内に対するメッセージでもあると思います。

消費税の減税を「悲願」と言っていたように、高市総理としては本当にやりたい思いがあります。ただ、党内では消費税の減税には慎重論が根強いため、今回、高市総理が勝てば、「自民党ではなく高市総理の人気で勝った」と、党内の反発を抑える狙いもあるのではないかと思います。


「事実上決着をしている」 “裏金議員”の処遇は?

高柳キャスター:
政治とカネの問題で連立を離脱した公明党の斉藤代表からは「政治とカネの問題について、今回一切言及がなかったというのはおかしい」という発言がありました。

裏金問題に関して、今回の選挙ではどうなるのでしょうか。


自民党の古屋圭司選対委員長は、“選対委員長としての個人的な考えとして”と前置きをした上で、以下のように発言しました。


自民党 古屋圭司 選対委員長(19日18時半すぎ)
「これは前回の選挙において、それぞれ関与した議員は非公認になるとか、あるいは比例復活を認めないと、これで国民の皆さんからしっかり審判を受けています。私はこれで一つの結論が出たということだと思います。もうこの問題はこれで、事実上決着をしていると。そういうふうに私は見て、選対委員長として公認候補の決定をしています」


井上キャスター:
党として高市総理も(裏金議員を)公認する考えだということでしょうか。


TBS報道局政治部 中島官邸キャップ:
基本的に選対委員長と高市総理が、ある程度は相談したうえでの発言だと思います。


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<プロフィール>
中島哲平
TBS報道局政治部 官邸キャップ
与党キャップ・防衛省や外務省担当など歴任

池澤摩耶さん
会社経営者・投資家
元外資系投資銀行のトレーダー 2児の母
著書に「子どもを人生ゲームの勝者にする最強マネー教育」など


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