
石破総理 突然の辞任表明
「この度私は、自由民主党総裁の職を辞することと致しました。国民の皆様方には、このような形で職を辞することになったことを、大変申し訳なく思っております。」
【写真を見る】石破総理 突然の辞任表明“ポスト石破”は誰に? JNN世論調査「次の総理」1位は同率で小泉氏と高市氏【ひるおび】
9月7日午後6時から急きょ会見を開き、辞任を表明した石破総理。
辞任のタイミングについてー
「米国関税措置に関する交渉に一つの区切りがついた今こそが、そのしかるべきタイミングであるとこのように考え、後進に道を譲る決断を致しました」
辞任の理由についてー
「臨時総裁選要求の意思確認に進んでは、党内に決定的な分断を生みかねないと考えた。それは決して自分の本意ではございません。」
と述べています。
恵俊彰:
もし(“総裁選前倒し”実施を求める署名提出が)今日行われていたら、これは事実上のリコールということになるでしょうから、やはり分断ということになったんですかね。
岩田夏弥TBS政治部長:
それがもう明確になりますよね。しかもカメラの前に続々と皆さんいらっしゃるわけですよ。例えばぶら下がり取材に答えて「今署名を出してきました」みたいなことが、いろいろな議員に相次いでいくわけですよね。事実上石破総理にやめてほしい、リコールだというのを突きつけるわけですから、そんなことになったら本当に自民党はバラバラになってしまうという危機感が、最後あったということですね。
土日におこなわれたJNN世論調査では・・・
9月6日・7日に実施されたJNN世論調査での「内閣支持率」は、不支持59.4%(-1.1)、支持37.7%(+0.9)となりました。
岩田夏弥TBS政治部長:
まさにこの土日に行っていた調査なんですけれども、傾向としては石破内閣の支持率は徐々に上がっていたんですよね。その辺り石破総理も世論は自分の味方だという考えはあったんでしょうけど、ただやっぱりこのまま臨時総裁選を求める署名に今日なっていたら、出した人・出さない人で決定的な分断になってしまうわけですよね。それをギリギリ回避するというところで、石破総理の決断があったということです。
恵俊彰:
この「辞任」という判断は予想していましたか?
岩田夏弥TBS政治部長:
金曜の夜あたりから、そういった可能性は自民党関係者の中や、総理に近いところから出始めていました。ただ元々石破総理はやめるつもりは全くないというのが変わらない考えでしたので、本当にそうなるかはギリギリまでわからなかったですね。
「衆院を解散して国民に信を問うべき」半数以上
9月6日・7日に実施されたJNN世論調査では、参院選の敗北を受けて石破総理が「辞任する必要はない」と答えた人は49%にのぼることがわかりました。一方、「辞任すべき」は41%でした。
また、臨時総裁選が行われることになった場合の石破総理の対応について、「出るべき」と答えた人は25%。「出るべきではない」が16%、一番多かったのは「衆院を解散して国民に信を問うべき」が52%という結果となっています。
恵俊彰:
これはびっくりする結果だと思うんですよね。「自民党の都合で税金使って選挙をおこなっていいのか」みたいな声すらあった中、実際は「やっていいんじゃないの」って声も50%超えてるわけですよ。
岩田夏弥TBS政治部長:
この調査は6日・7日の調査ですので、調査期間の最後で石破総理が辞任の表明をしているんですよ。答えていただいた方の中には、一部石破総理が辞めることをわかった上で答えている方もいるので、そういった意味でもちょっと珍しい調査にはなっています。
ただこれだけの方が「解散」というのは、1か月以上混乱が続いて、特に自民党内の状況でいろいろな政策が進まないですよね。物価高対策などを何とかして欲しいと参議院選挙に行ったのに何も進まない。だったら衆議院を解散してすっきりしてほしいという思いが見えてくるような気がします。
コメンテーター 山之内すず:
最近ニュースを見ていても、自民党内でごたついてるなって。国民のための政策がなかなか進まないという印象はあったので、早く私達のためのことをちゃんと考えてくれているという姿勢を見せていただきたいなと思いますね。
“ポスト石破”次の総理にふさわしいのは?
石破総理が「次期総裁選に立候補しない」という考えを表明している中、JNNの世論調査では、「次の総理に誰がふさわしいか」についても聞いています。
1位 小泉進次郎氏 19.3%
1位 高市早苗氏 19.3%
3位 石破茂氏 8.6%
4位 玉木雄一郎氏 5.8%
5位 河野太郎氏 4.9%
6位 野田佳彦氏 3.2%
7位 林芳正氏 2.2%
8位 上川陽子氏 1.8%
9位 小林鷹之氏 0.9%
9位 茂木敏充氏 0.9%
11位 加藤勝信氏 0.6%
12位 藤田文武氏 0.1%
その他の政治家 20.3%
1位は同率で小泉農林水産大臣と高市前経済安保担当大臣となっています。
岩田夏弥TBS政治部長:
今度の総裁選のポイントとなるのは、一つは自民党内をしっかりまとめられるリーダーを選ばなければいけないということ。
それから国会では少数与党が続くわけですから、他の野党とも協力をする関係を作っていける人でないといけない。
自民党から見れば次の総選挙ですよね。やっぱり過半数を回復したい。そうなるとやっぱり選挙にとにかく強い人、そういったところがポイントになってくると思います。
恵俊彰:
その後、新しい「総理」が決まった後は、衆議院解散などはあり得るんですか?
岩田夏弥TBS政治部長:
状況次第ですけれども、考えによっては、新しい内閣ができたからその内閣について国民にまず信を問うということは選択肢としてはありますよね。
つまり党の総裁戦ですから党だけで選んでいますが、国民から選ばれた総理だという形を印象づけるためにも選挙することはあります。
ただ今の状況で解散をしたところで、どの党が勝つのかわかりませんし、その前の段階として次の総理に自民党総裁がなるかどうかもまだ分からないですよね。
【JNN世論調査】
調査:9月6日・7日
方法:RDD方式(固定・携帯)
対象:全国18歳以上
有効回答:1030人
(ひるおび 2025年9月8日放送より)
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