秋篠宮家の長男・悠仁さまが6日に19歳の誕生日を迎え、成年式に臨まれます。成年式が行われるのは、父・秋篠宮さま以来、実に40年ぶりとなります。
悠仁さま 6日に成年式 秋篠宮さま以来40年ぶり
山内あゆキャスター:
いよいよ6日に悠仁さまの成年式が執り行われます。成年式は元服がもとになっていて、男性皇族が成年を迎えたことを示す儀式ということです。
TBS報道局社会部 宮内庁キャップ 岩永優樹 記者:
1909年に元服をもとにして、男性皇族限定の儀式について定めた「皇室成年式令」が制定されましたが、戦後まもなく廃止になり、現在は慣例として男性皇族限定で儀式が行われている状況です。
山内キャスター:
皇室に詳しい名古屋大学の河西秀哉准教授によると、「将来天皇になる可能性も含めて国民に『お披露目』すること」を一つの目的にしているといいます。
男性皇族の成年式は悠仁さまのお父さまである、秋篠宮さま以来40年ぶりとなります。
【近年の成年皇族】
・1980年:徳仁(天皇)
・1985年:文仁(秋篠宮)
・1989年:清子(黒田清子)
・2001年:彬子
・2003年:瑶子
・2006年:承子
・2008年:典子(千家典子)
・2010年:絢子(守谷絢子)
・2011年:眞子(小室眞子)
・2014年:佳子
・2021年:愛子
・2024年:悠仁(民法改正により18歳)
TBS報道局社会部 岩永記者:
この40年の間に成年式の段取りを知っている職員は既に退職し、資料も残っていないといったことから、手探りの状況だということです。
ただ“40年前に参加された方”という意味でいうと、お父さまの秋篠宮さまはまさに当事者ですので、お父さまから悠仁さまに対して「こういうことがあった」というお話はされているようです。
成年皇族になると何が変わる?
山内キャスター:
成年式の一連の行事です。
【成年式の流れ】
・午前8時45分:冠を賜うの儀
・午前10時:加冠の儀
・午前11時半:宮中三殿で拝礼
・午後2時:朝見の儀
・上皇ご夫妻へ挨拶など
・午後6時半:お祝い行事(帝国ホテル)
TBS報道局社会部 岩永記者:
『冠を賜うの儀』は贈られた冠をいただくという儀式です。
次に行われる『加冠の儀』は、未成年用の被り物を身につけていらっしゃるのですが、これを青年用の冠にかぶりかえるという中心的な儀式となります。
ちなみに『冠婚葬祭』という言葉がありますが、“冠”は「めでたい」という意味で、この儀式の“冠”が由来とされている話もあるようです。
山内キャスター:
儀式はその後も続いていくのですか?
TBS報道局社会部 岩永記者:
7日から三重の伊勢神宮に行かれるなど、広い意味でいうと次の週までずっと関連行事が続いていきます。
山内キャスター:
成年を迎えた皇族は、公務や宮中行事などに参加することになります。
また、佳子さまが『日本工芸会総裁』を務めていらっしゃいますが、そのような様々な協会の総裁職への就任も可能になります。
さらにお金なんですが、成年を迎えるまで悠仁さまは年間305万円が生活費として支給されていました。
成年以降は915万円ということですが、使い道はどうなりますか?
TBS報道局社会部 岩永記者:
使い道としては私たちと同じく服を買ったり、貯金をしたり、皇族方お一人お一人が自由に使えるものです。
ただ意外なところでいうと、今回の儀式は秋篠宮家が主催する行事ということで、装束を新しくする費用は公務から支給されたものではなく、この生活費から出しているということです。
日比麻音子キャスター:
40年ぶりということで、様々な行事を新たな気持ちで準備なさっているということですね。
戦後初めて未成年の皇族がいない事態に
TBS報道局社会部 岩永記者:
ただ課題もあります。悠仁さまが成年になられたことによって、戦後初めて未成年の皇族がいなくなったという事態になりました。
皇位継承順位は1位が秋篠宮さま、2位が悠仁さまで3位が上皇さまの弟の常陸宮さまとなっています。
悠仁さまが飛び抜けて若いですよね。今後の皇室を担っていく若い存在だということがいえそうです。
日比キャスター:
悠仁さまが成年を迎えられたことで、取材の機会や公務が増えるなど変化はありますか。
TBS報道局社会部 岩永記者:
悠仁さまが未成年のころは、お声を聞く機会があまりありませんでした。
一番直近でも半年ほど前の筑波大学の入学式で少しお声を聞けたというくらいでしたので、現場の記者としてはこれから悠仁さまの人となりに接することができるなと、すごく楽しみなところであります。
6日の成年式でお声を聞くタイミングがあるかもしれません。
南波雅俊キャスター:
宮内庁は若い人との距離を近づけたいとYouTubeチャンネルの発信など様々な取り組みをしています。悠仁さまと同世代の人たちからの好意的な目や親しみを感じるのですが、取材するなかで実感はありますか?
TBS報道局社会部 岩永記者:
私はそのような実感を持っているのですが、インスタグラムの若い層へのリーチは少し伸び悩んでいて、その点が課題となっているようです。
そんななか、宮内庁のインスタグラムは2週間前くらいに、新たに秋篠宮ご一家など、ほかの皇族の活動についても投稿を始めました。それが良い化学反応を生んだり、起爆剤になったりするのではないかという声も聞こえています。
山内キャスター:
それにしても悠仁さまは大きくなられました。
TBS報道局社会部 岩永記者:
ずいぶん身長も伸びて、おそらく180センチ近くあるのではないでしょうか。
========
<プロフィール>
岩永優樹
TBS報道局社会部 宮内庁キャップ
あすからの成年式関連を現場取材
・“ポカリ”と“アクエリ” 実は飲むべき時が違った! “何となく”で選んでいませんか?効果的な飲み分けを解説【Nスタ解説】
・「50ccって便利だったので残念」ガソリン原付バイク2か月後に新車の生産終了へ 販売店から切実な声「売り上げに直結する重要な問題」
・女性に言ってはいけない『たちつてと』子育てママ就業率9割の時代「ママの笑顔は家族の笑顔」パパスキルUP講座 新潟市