
北海道・知床半島の羅臼岳でクマに襲われた男性とみられる遺体がきょう午後、山中で見つかりました。発見現場の近くではクマ3頭も駆除されました。
羅臼岳の現場が、にわかに慌ただしくなりました。
記者
「担架に乗せられた人でしょうか、いま道警のヘリに吊り上げられています」
午後3時前、道警のヘリが担架を吊り上げます。きのうから行方不明になっていたクマに襲われた20代の男性の遺体とみられます。斜里町内の病院に運ばれ、死亡が確認されました。2005年に知床が世界遺産登録された後、クマによる登山者の人身事故は初めてです。
知床半島の中央に位置する羅臼岳は、斜里町と羅臼町にまたがる日本百名山の一つです。標高1661メートル。来月には雪が降り始める厳しい自然でも知られています。
事故は、きのう午前11時ごろ、羅臼岳の斜里町側で起きました。友人の男性と2人で登山をしていた20代の男性がクマに襲われ、登山道脇の茂みに引きずり込まれました。
警察や猟友会は、きょう午前5時半から警察犬やドローンも使って捜索を再開。午前9時半にはクマに襲われた場所から数十メートル離れた山中で、男性の名前入りのカードが入った財布や催涙スプレー、腕時計、キャップなどが見つかりました。さらに、紺色のシャツは血がついていて破れ、付近には引きずられたような跡があったということです。
そして、午後1時ごろ…
記者
「いまハンターが下りてきて、撤収を始めるのでしょうか」
破れたズボンや靴、リュックなどが見つかった辺りで、ハンターが親子のクマ3頭を見つけ、駆除しました。その近くから男性とみられる損傷の激しい遺体が見つかったのです。警察などは遺体の身元確認を進める一方、駆除されたクマが男性を襲ったクマかも調べる方針です。
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