近づいてきている台風9号。1日夜から2日朝にかけて、関東に最も接近する見通しです。花火大会が中止のおそれもあり、週末の台風に翻弄される人たちもいるようです。(8月1日午後5時20分頃放送)
【写真を見る】8月1日・2日の全国の雨・風予想シミュレーション
台風9号 今夜から関東接近 雷にも注意が必要
日比麻音子キャスター:
週末、台風の影響が各地で懸念されています。
2日、茨城県で「古河花火大会2025」が開催予定となっていますが、古河市観光物産課の遠藤聡さんによると、「強風が残らないか心配。風速10m以上の風が10分以上続くと難しい」ということで、2日午前に開催を判断するそうです。
関東に迫る台風9号の影響、また、40℃超えの暑さは今後も続いていくのでしょうか?
まず、台風9号について見ていきます。
森田正光 気象予報士:
現在15mの強風域は、千葉県や神奈川県、東京の一部に入っていますが、この後、北東方向に進んでいきますので、強風域からはおそらく外れると思います。
2日夕方は強い風が吹いているという状態ではありませんが、もう一つ、雷が心配です。台風も雷も2日の朝にならないと判断しかねるという状況だと思います。
1日午後6時から、台風の中心は北東方向に向かっていて、風は10mくらい吹くところがありますが、次第に風の影響自体は弱まっていくと思います。2日午前8時の段階で、やや強いくらいです。
その後、おそらく晴れの区域に入ってきますが、山沿いの地域などには雨雲が湧きます。大気が不安定になり夕立が起きます。
雷が一番起こりやすいのは、栃木県や群馬県の平野部という予想となっています。
「古河花火大会2025」に関しては、よく見て判断することになるかと思いますが、個人的には、雷だけが心配ですが、なんとか開催できるのではないかと思っています。
日比キャスター:
2日午前中に開催判断するとなると、どういったところがポイントになってきますか?
森田正光 気象予報士:
おそらく風は弱まっていると思います。ただ、ゲリラ雷雨が起こりそうな状況なので、開催判断する難しさはあると思います。
日比キャスター:
慎重な判断が必要になってきそうですね。
続いて、暑さに関しても見ていきます。7月30日に兵庫・丹波で41.2℃、31日は岡山・高梁で40.4℃を観測しました。8月1日には三重・桑名で40.4℃を観測しました。すでに各地で猛暑です。
森田正光 気象予報士:
台風9号が抜けた後、また同じような暑さになりそうで、40℃を超えるところもあると思います。
連日の猛暑で日用品にも影響が…
日比キャスター:
この暑さですが、人だけではなく日用品にも影響が出ています。ボールペンが暑さで曲がってしまっていたり、お寺のろうそくもグニャッと曲がってしまっています。
さらには、窓ガラスも熱によって割れてしまうという現象が発生しています。特にワイヤー入りのガラスが熱の影響を受けやすいということです。
窓ガラス修理店「ガラパゴス」の高木実代表によると、「エアコンが効いた室内と灼熱の屋外の温度差でガラスが割れてしまう。交換依頼が増加している」といいます。
対策としては、「すだれ」などを使って直射日光をさけるといいそうです。逆に、窓用の断熱フィルムを使うと、熱がガラスにこもってしまう可能性があり、避けた方がいいということです。
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<プロフィール>
気象予報士 森田正光さん
1950年名古屋市生まれ
1969年に(財)日本気象協会に入り、1978年ごろからテレビで天気解説
趣味は将棋、散歩、島バナナ研究
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