JNNの参院選・中盤情勢調査で、自公が参議院の過半数を割り込む可能性が出ています。自民が議席を守ってきた鹿児島では、改選数1に4人が立候補。「保守王国」に、かつてない異変が起きています。
尾辻朋実 候補(44)無・新
「父の『虫の目』になるという言葉を私の胸に抱き、鹿児島中を走り抜けた。今の日本はどうか。今こそ、政治を変えなければならない」
無所属・新人の尾辻朋実さん。父親は36年間、自民党の参議院議員を務めてきた尾辻秀久前参議院議長です。後継を目指したものの、自民党の公認候補は叶いませんでした。
尾辻朋実 候補(44)無・新
「私は本当に悲しく思う。自民党こそ地域経済を、地方を生きる私たちを見てくれていた政党だったはずなのに」
その尾辻さんに支援を持ちかけたのが、もともとは敵対する立憲民主党です。
立憲民主党 野田佳彦 代表
「鹿児島から、九州から、自民党を倒すドミノ倒しを起こして全国に広げていきたい」
一方、自民党の公認を得たのは、元職の園田修光さん。秀久さんとは自民党県連で長年、活動してきた仲でした。自民党現職の娘と争う異例の展開に…。
園田修光 候補(68)自民・元
「けさ、森山幹事長から電話をもらった。絶対に勝たないといかんぞ。総力をあげて俺もやるからという話だった」
「尾辻秀久の娘」をアピールし、保守票の切り崩しを狙う尾辻さん。自民党にとって鹿児島は森山裕幹事長の“おひざ元”で、70年近く議席を守ってきただけに、党幹部も相次ぎ応援に入ります。
自民党 石破茂 総裁
「国会議員にも大勢の仲間がいる。官僚にも、財界にも。園田候補の力を生かさないでどうする」
自民党 森山裕 幹事長
「どこの政党が日本の政権与党として役割を果たしていけるのか。そのことが大変大事。何としても園田候補に力を貸してください」
保守分裂の戦いに存在感を見せているのが、“台風の目”といわれる参政党。立候補したのは、新人で救急医の牧野俊一さんです。
牧野俊一 候補(39)参政・新
「組織の力を借りず、企業の力を借りず、一人一人が立ち上がってつくった参政党。国の政治の流れを変える可能性がある」
政治団体「NHK党」からは、新人の山本貴平さんが立候補しました。
山本貴平 候補(50)諸・新
「移民流入、悪質な外国人に対して強く、政府に対しても、行政に対しても働きかけていく」
「保守王国」鹿児島の異変。1議席をめぐる激しい戦いが続いています。
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