SNSの情報が結果に大きな影響を及ぼしたと言われる、去年の兵庫県知事選。参院選で、その兵庫選挙区に13人が立候補しています。候補者たちの「SNSとの向き合い方」を取材しました。
瀬戸内海の離島で第一声をあげた前の明石市長で無所属の泉房穂さん(61)。JNNの中盤情勢分析では、ほかの候補を引き離しています。SNSについては事務所にあるラジオスタジオからライブ配信を行うなど積極的に活用。
無所属・新 泉房穂氏
「不得手なんですけど、SNSとかはすごく可能性・魅力を感じている。ただ過渡期なので、発信している情報や得られる情報が合っているか間違っているか、悪意も含めていろいろありますから」
自民党・現職の加田裕之さん(55)。公示日には石破総理が真っ先に応援に駆け付けました。政策を訴えるツールとしてSNSの比重が高まっていると分析していますが、最も重視しているのは「現場でのふれあい」だと強調します。
自民党・現 加田裕之氏
「(SNSに)いろいろ政策を書いても、『いいね』の数がほとんどないみたいな時も。ツール(SNS)が目的になってしまったら意味ないですから」
公明党・現職の高橋光男さん(48)。SNSについては「切り抜き動画」などがネガティブな意味合いで利用されるリスクがあると警戒感を示しつつも、有権者に親しみを持ってもらおうと発信を続けています。
公明党・現 高橋光男氏
「なるべく短くインパクトのある内容で発信する。なかなか街頭演説とかだけでは、全ての人間性・人柄は伝わらないと思うので」
台風の目となっている参政党からは、新人の藤原誠也さん(37)。
参政党の支持者
「これは“推し活”です」
「大人の意味のある“推し活”です」
急速に支持を拡大している参政党。演説会場には配信や撮影のための機材がずらり。手ごたえを感じています。
参政党・新 藤原誠也氏
「新しい政党なので、『参政党を育てよう』みたいな意識が国民の皆さんの中に出てきているのかな」
国民民主党・新人の多田ひとみさん(45)。演説終わりには玉木代表や有権者と写真撮影し、SNSでの拡散をにらみます。一方で、兵庫県知事選の際、ネット上で飛び交った誹謗中傷に「心を痛めた」と言い、SNSを対話の場にしたいと訴えます。
国民民主党・新 多田ひとみ氏
「対決より解決・対話をキーワードにしている。誹謗中傷で論破していく政治を変えていきたい」
日本維新の会・新人の吉平敏孝さん(44)。若者への訴求を目指し、演説ではSNSでの拡散を呼びかけています。自身のSNS運用では、動画の「長さ」にこだわりが。
日本維新の会・新 吉平敏孝氏
「若い方は30秒を超えるとなかなか見てくれなくなると言われているで、30秒の中でしっかりと政策を訴えていく。より皆さまが何を知りたいかも考えたうえで発信していくことは大事」
また、2馬力選挙などで物議を醸したNHK党の元職・立花孝志さん(57)も立候補しています。
NHK党・元 立花孝志氏
「僕の中での中立というか、ちゃんと真偽を確認した上で発信していこうと」
そのほか、兵庫選挙区には、れいわ新選組・新人の米村明美さん(65)、共産党・新人の金田峰生さん(59)、社民党・新人の来住文男さん(65)、諸派・新人の高橋秀彰さん(42)、諸派・新人の浦木健吾さん(42)、チームみらい・新人の前田実咲さん(33)が立候補しています。
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