事実上の“政権選択の選挙”と指摘される今回の参院選ですが、私たちの暮らしにはどう影響してくるのでしょうか。与野党の幹部に聞いていきます。1回目のきょうは、背水の陣で臨む、政権与党・自民党です。
自民党 石破茂 総裁(きのう)
「自民党は、本当に日本のために、次の時代のために、必要なことを誠心誠意訴えてまいります」
今回の参議院選挙で過半数を失えば、衆参両院で“少数与党”に転落し、退陣に追い込まれる可能性もある石破総理。
自民党こそ、将来のことを考える「責任政党」だと訴えていますが、実際に有権者は何を重視して投票するのでしょうか。
「やはり各党の物価高の対策に対しての対策が一番興味を持って考えてます」
「食料品がすごく高い。すごい乱高下、キャベツとかも。そこをどう安定させていくかが個人的には気になっている」
物価高への早急な対応を求める声が根強いものの、こんな意見も。
「みんなの生活のことを考えて、本当に庶民の目、立場に立って考えてもらいたい」
自民党は今回、選挙公約に物価高対策として、国民1人あたり2万円などの現金給付を掲げ、石破総理も年内実施を明言しましたが、有権者の心にはあまり響いていないとの見方もでています。
自民 小野寺五典 政調会長
「本当に(投開票の)直前まで有権者の意識が動くか読めません。ただできることは、ひたすら多くの皆さんに考えを訴え続ける」
党の公約作成の責任者・小野寺政調会長も、こうした情勢に危機感をあらわにします。
自民 小野寺五典 政調会長
「守るべきなのは国民生活であります。もう一度、豊かで強い日本にしていく。これが大きな意味で私達が目指す方向です」
現金給付については、今後の選挙戦のなかで効果や必要性を訴えていくと強調しました。そのうえで…
自民 小野寺五典 政調会長
「わたしども、給付が今回の選挙の争点ではなくて、やはり経済対策、これが基本だと思う」
一方、ほかの政党にはない自民党の強みについては、こう主張しました。
自民 小野寺五典 政調会長
「外交安全保障、特に今回のトランプ関税対策。こういうことをしっかり議論をし、国益を守って、粘り強く戦えるのは、私は自民党だけ」
物価高対策に、アメリカとの関税交渉と、“内憂外患”ともいえる状況の自民党。
記者
「有権者が政権を引き続き自民党に託すかどうかは、国民生活に寄り添う姿勢と政策の丁寧な説明が鍵を握っています」
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