2日、各地でゲリラ雷雨が発生し、栃木や福島など7府県で「記録的短時間大雨情報」が発表されました。3日も各地で雷を伴った激しい雨が降りそうで、土砂災害への警戒が必要です。(「news23」7月2日の放送より)
2日、各地でゲリラ雷雨が発生し、栃木や福島など7府県で「記録的短時間大雨情報」が発表されました。3日も各地で雷を伴った激しい雨が降りそうで、土砂災害への警戒が必要です。
「耳をふさいでいても聞こえる」 凄まじい雷雨に停電も
2日の夜7時半ごろ、栃木県小山市では…
渡部峻キャスター
「うわっ、いま強い光が確認できました。かなりはっきりとした稲光です」
この約30分後には…
渡部キャスター
「アスファルトに雨粒が打ちつけられています。かなり激しいです。雨の音も大きくなっています」
2日も大気が非常に不安定な状態となり、東日本を中心に、局地的な雨雲が発達。
山形県上山市では横殴りの雷雨に。上山市付近では午後3時半までの1時間雨量が約100ミリとなり、気象庁は山形県に「記録的短時間大雨情報」を発表しました。
山形新幹線は福島駅から新庄駅間の上下線で一時運転を見合わせ、約1700人に影響が出たということです。
記者
「午後1時半すぎの福島市内です。突然バケツをひっくり返したような雨が降り出しました。建物の中にも入ってきそうな、そのぐらいの勢いです」
午後2時ごろの福島市の上空の映像では晴れ間が見えますが、画面右側にカメラを振ると、街は厚い雨雲に覆われていました。
大雨の影響か、福島市の飲食店では雨漏りが発生。
撮影者
「応急処置みたいな感じで、お皿を集めるバケットで雨を溜めるような感じでした。今までこんな雨風はないです。竜巻が来たかと思いました」
福島市内では落雷が原因とみられる停電も。
撮影者
「ゴロゴロ、バリバリバリみたいな、そんな感じのすごい音でした。大きい音が苦手なので耳をふさいでいたのですが、ふさいでいても聞こえるくらい凄まじい音でした。
ご飯を炊いていたのですが、炊いているときにとまってしまったので、これは料理できないねと」
気象庁は午後2時すぎ、群馬県で1時間に約120ミリの雨が降ったとして「記録的短時間大雨情報」を発表。
その後、相次いで山形県、栃木県、福島県、宮城県にも発表し、さらに夜になって京都府と兵庫県にも発表しました。
3日も各地で雷を伴った激しい雨が降りそうで、土砂災害などに警戒が必要です。
パリ市民「冷凍庫に入りたい」 温暖化で偏西風に変化?
一方、大雨の原因となっているこの暑さ。
2日、大分県日田市では最高気温が37度まで上がり、高知県四万十市では37.3度と、体温超えの気温となりました。
街の人(高知県四万十市)
「サウナみたいですね」
宮崎県えびの市では37.6度を観測。7月の観測史上、最も暑くなりました。
記録的な暑さは世界各地でも。
記者
「パリ市内の午後2時ごろですが、手元の温度計は44.4度になっています」
パリ市民
「冷蔵庫…いや、冷凍庫に入りたい気分」
1日、パリを含む地域には「命が危険にさらされる」として、最高レベルの「熱波警報」が5年ぶりに発表され、全国約2200の学校が休校になりました。
また、観光名所のエッフェル塔も最上階が閉鎖に。
フィンランドからの観光客
「残念ですが、この暑さでは仕方ないですね。なぜ登れないのか理解できます」
スペイン南部で6月28日に46度を観測し、イタリアのローマでは連日、最高気温が40度近くになっています。
ヨーロッパ各地に置かれている給水スポットでは、人間も犬もカモメも水分補給。
ヨーロッパ、そして日本で、なぜここまで気温が上がっているのか。要因となっているのは「偏西風の動き」です。
気象予報士 與猶茉穂さん
「(偏西風は)通常でも蛇行しているが、2025年は平年よりも蛇行が強い。日本付近とヨーロッパ付近は高気圧、暖かい空気に覆われて異常な高温になっている状況。地球温暖化の影響も大きくあると考えられる」
日本では3日も、西日本を中心に猛暑日となりそうで、熱中症に警戒が必要です。
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