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12年に1度の「巳年選挙」都議選と参院選が重なる これまでも政治の大きな転機に 今回の「巳年選挙」も日本の政治を変えるきっかけとなるのか…【サンデーモーニング】

国内
2025-06-22 19:20

22日は東京都議会議員選挙の投票日です。一方で、7月に行われるのが参議院議員選挙。
2つの選挙が同時に行われる年は、政治にとって大きな意味を持つとされます。なぜなのでしょうか。


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12年に1回“巳年選挙”とは

梅雨時とは思えない異例の猛暑。にもかかわらず、参拝者絶えないのが、都内の「蛇窪神社」


白蛇が祀られ、 世のご利益があるとされます。


参拝者
「今年は巳年なので特にいいですよって案内があったので」


2025年は巳年。4年ごとの都議選と、3年ごとに半数が改選される参院選が重なる、12年に1度の「巳年選挙」の年です。


参拝者
「12年に1回じゃないですか。景気が良くなれば」
「大きなところでは物価高。国民の一つの役目として行きます」


実はこれまでの「巳年選挙」は政治の大きな転機となってきました。
毎日新聞の与良正男さんは…


毎日新聞客員編集委員 与良正男さん
「参院選というのは3年に1回は必ずやらなければいけない。時期を選べない。加えて、都議選というのは無党派と呼ばれる支持政党がない人たちも膨大な数いる。その人たちが選挙の鍵を握る。都議会選挙の結果 いったんできた流れはなかなか変わらない。それが実は大きい」


政治の転機?“巳年選挙”とは

小渕恵三 官房長官
「新しい元号は平成であります」


昭和から、平成の幕が開けた1989年の「巳年選挙」。前年に発覚したリクルート事件で、政官財の癒着が明るみに。国民の政府不信が高まる中、4月の消費税導入もあって、与党自民党への逆風が強まっていました。


宇野宗祐 総理大臣(当時)
「公の場でお答えすることは差し控えたい」


6月には、就任直後の宇野総理の女性スキャンダルが国会でも取り上げられます。こうした中迎えた都知事選。社会党は土井たか子委員長のもと、女性候補を数多く擁立。“おたかさん人気”もあって、社会党は議席を3倍近くに増やします。


土井たか子委員長(当時)
「ウーマンパワーが前からあったが いよいよ火がついて動き始めた。政治は変わっていっている


その言葉通り、直後の参院選でも大躍進を遂げ、 「マドンナ旋風」と呼ばれました。


土井委員長(当時)
山は動いてきた。だんだん山は動いている」


そして…


自民党 橋本龍太郎幹事長(当時)
「ちくしょう、またひらいたか」


歴史的大敗を喫した自民党は、結党以来初めて参議院で 過半数を割り、長期にわたる「ねじれ国会」が始まります。


その後、過半数を得るための連立工作が盛んに行われ、非自民8党派による細川連立政権が誕生。戦後長く続いた自民党と社会党による55年体制が終わりを迎えたのです。


そして2001年の「巳年選挙」には…


自民党 小泉純一郎衆院議員(当時)
「この自民党の派閥論理こそぶっ壊さなきゃならない」


4月に小泉政権が誕生。歯切れの良い刺激的な言葉で国民を魅了し、高い人気を獲得。都議会選でも小泉フィーバーを起し、 自民党が圧勝


参院選でもその勢いをかって改選議席を上回る勝利を収め、 「小泉改革」を強力に後押しする形となります。さらに…


小泉総理大臣(当時)
「この郵政民営化、必要ないのか。国民に聞いてみたい」


その勢いは「郵政民営化」を旗印に掲げた衆院選へつながります。党内の反対議員らを「抵抗勢力」と位置づけ、選挙をドラマチックに盛り上げる「小泉劇場」のもと、またも選挙に圧勝。


争点をひとつに絞る「ワン・イシュー選挙」とも称された手法は、その後の日本の政治に大きな影響を及ぼしました。


2013年「アベノミクス」全面的に押し出し圧勝

さらに、12年前の「巳年選挙」では…


安倍晋三総理大臣(当時)
「皆さん、あの重く暗い空気は、一変したじゃありませんか!」


12年前、2013年の「巳年選挙」


安倍総理大臣(当時)
“準国政選挙”として臨み、勝ち抜いていきたい」


前年に民主党から政権を奪還した安倍政権が迎えた初の注目選挙が都議会議員選挙。自民党は擁立した候補者全員が当選する完全勝利を果たします。


安倍総理大臣(当時)
「ふらつくわけにはいかない。この道しかない。負けるわけにはいかないんです!」


続く参院選でも「アベノミクス」を全面的に押し出し圧勝。 長く続いた衆参のねじれが解消し、その後の「安倍一強」と呼ばれる憲政史上最長となる政権の礎を築いたのです。
振り返れば、政治に大きな転機をもたらしてきた「巳年選挙」


与良さんは今年の注目点を…


与良正男さん
「89年の参院選がそうであったように、参院で過半数取れないから連立に至る。要するに参院選が政権選択選挙になってしまっている。諸外国の場合は極右政党って言ってますが、そういう勢力が、ヨーロッパのように日本でも伸びていくのか、ネット選挙がさらにエスカレートしていくのか。今後12年間の長いスパンの政治の方向性を、決める選挙になるかもしれない」


脱皮を重ね、生命力を象徴する干支とされる蛇。今回の巳年選挙も、日本の政治を変えるきっかけとなるのでしょうか。


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