きょうまで4日間の日程で行われた今年の「全国学力テスト」。オンライン形式で動画を用いるなどした問題が初めて出され、その出題例が公開となりました。
「全国学力テスト」はきょうまでの4日間、小学6年生と中学3年生あわせて200万人を対象に実施されました。
今年の特徴は「中学校理科」のテストで初めて、オンライン形式が導入されたこと。先ほど、動画を用いるなどした問題の一部が公開されました。
これは、ドライアイスの中でマグネシウムが燃焼する実験動画。動画を見たうえで画面上の選択肢を移動させ、実験で起きた化学変化について正しく答えるというものです。
オンライン形式のメリットとして文部科学省は、動画や音声などを使った様々な問題を出せることに加え、1人ずつ違う問題を出せることを挙げています。
これまでは、すべての受験者に同じ問題を出していましたが、オンライン形式なら一人一人の解答状況に応じて問題の種類や難易度を変えて出題できるため、「少ない問題数で高精度に理解度などを測定できる」としています。
一方で、課題となっているのが通信環境の確保です。文科省の調査では、全国の公立の小・中・高校のうち、国が推奨している安定した通信速度を満たしているのはわずか2割ほど。
文科省 相原康人 学力調査室長
「(課題は)各学校、そして教室のネットワーク環境。様々な機能などをフルに使っていくことを考えると、そのあたりの環境がしっかり整うことも必要になってくる」
文科省は2027年度から、「全国学力テスト」の全教科でオンライン形式に移行する方針を示しています。
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