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神奈川県大和市にある保育園の園長が園児を逆さ吊りにするなどの暴行や暴言を行っていたとされる問題です。こども家庭庁を所管する三原じゅん子大臣が、けさの会見で「誠に遺憾で市は適切に対応を」と述べました。
三原じゅん子 こども政策担当大臣
「このような事案はあってはならないこと。これは誠に遺憾」
けさ、会見で語気を強めた三原じゅん子こども政策担当大臣。矛先が向けられたのは、きのうJNNが報じた問題です。
神奈川・大和市にある0歳児から2歳児までが通う認可の保育園で、当時の女性園長が去年11月に自主退職するまで、複数の園児に対し逆さ吊りや足で蹴るなどの暴行や暴言を行っていた疑いがあることがわかったのです。
保育園の関係者
「足を引っ掛けて転ばせて、その子が泣いて立ち上がると、また足を引っかけて転ばせて。(逆さ吊りは)その子が泣いていても構わず、長い時は何十秒かやっていた」
関係者への取材によると、園長は園児を逆さ吊りにしたあと、泣く園児の上に座り、笑いながらスマートフォンを操作していたといいます。
ところが、市は園からこうした報告を受けながら立ち入り調査をせず、虐待に当たるかどうかの判断もしていませんでした。
こうした市の対応に三原大臣は。
三原じゅん子 こども政策担当大臣
「必要な場合には特別指導監査を実施する。躊躇することなく対応するよう、改めて(昨年末)周知をしている。これらを踏まえて、大和市において適切に対応していただきたい」
その上で、市がきのうになって初めて事案を公表したことについて、「不適切」との認識を示しました。
三原じゅん子 こども政策担当大臣
「保護者説明やこの事案の公表が今まで行われていなかった。大和市に対して指摘をしなければならない」
去年11月。園が市に提出した報告書には再発防止対策として、こう書かれています。
「保護者に対し、今回の問題について報告し、信頼回復に向けた取り組みを周知する」
ところが、園はこれまで一切、保護者に説明を行っていません。
園児の保護者
「園長(当時)が辞めたのも急だった。理由もなく、理由も聞かされずという感じだった」
しかし、市がJNNの取材後、園に対し保護者説明会を行うよう要請したことがわかりました。園は保護者説明会を近く行う予定で調整しているということです。
市は「今後、事案の内容に応じ、公表のあり方を検討していく」としています。
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