
女子1500mと5000mで東京世界陸上(9月)の代表切符を手にした田中希実(25、New Balance)に、『東京2025世界陸上』スペシャルキャスターの高橋尚子さんが独占インタビュー。
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7月4日~6日に国立競技場で行われた陸上・日本選手権では2種目で文句なしの圧勝劇も、世界を知る田中は意外な言葉を口にし、複数種目挑戦のきっかけとなった“超人”の存在など、自身が追い求める走りに向けて意気込みを語った。
高橋尚子さん:2種目での代表おめでとうございます。
田中希実選手:ありがとうございます。
今回の日本選手権では5000mで4連覇、1500mで6連覇を達成した田中。貫禄の走りをみせたが、決して満足できるような内容ではなかったという。
田中選手:
調子がいいのに、何か“表現できない”部分があって、何となくその会心の走りにはいかないところかなとは思います。
高橋さん:何ができたら会心の走りっていうふうに納得できますか。
田中選手:
自分でも予想できなかったくらいのタイムが出たときが会心の走りかなっていうふうに思ってて、でも今までそういう『自分でも思ってなかったようなタイムが出る』っていうことを結構経験できてきてしまっている分、その成功体験っていうのはすごくあって、そうじゃないと成功じゃないっていうふうに思ってしまう。自分自身が目指しているところもどんどん上がってるっていうのもありますし、世界のレベルも本当に上がってるので、この2ヶ月とにかく努力したいなと思います。
東京五輪では1500m(準決勝)で日本新記録(3分59秒19)を叩き出し、同種目日本人初のファイナル進出を果たした田中は、決勝でも3分台の会心の走りで8位入賞。その後も高いレベルで世界と戦い続ける中、こだわってきたのが複数種目での挑戦。そのきっかけとして“ある超人”の存在があった。
田中選手:
ドーハ(19年世界陸上)のときにハッサン選手が複数種目でのチャレンジっていうのを多分初めて始めた頃だったと思うので、それを私も初めての世界陸上で見せてもらって。
S.ハッサン(32、オランダ)は19年ドーハ大会で1500mと10000mの異例の2種目挑戦で金メダルを獲得。3年前の世界陸上(22年オレゴン大会)では5000m決勝でハッサンと同じレースを走った田中。その強さを肌で感じることができた。
当時、レース後のインタビューで田中は「彼女はいろんなことを挑戦することをやっぱり楽しめるからこそ強いし、私は彼女のように挑戦することを楽しみたいと思いますし、ハッサン選手のような周りの選手に挑戦することを過程を見せられたり、優しくて、強い選手になりたいっていうふうに思います」と目に涙を溜めながら話していた。
高橋さん:ハッサンの走りが、もしかしてその後のチャレンジにも繋がった感じですか?
田中選手:取り組みは何かハッサン選手に寄って行ったみたいなところがあって、刺激を受けたことが今すごく花開いている感じっていうのはします。
高橋さん:今度はもしかするとね、そういった挑戦が他の子供たちの刺激になるかもしれないですね。
田中選手:そうなったら嬉しいですね。
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