エンタメ
2026-09-12 23:20
9月12日、桑田佳祐の全国アリーナツアー『桑田佳祐 夏祭りツアー 2026 supported by カンロ』夏編の千秋楽が、宮城・セキスイハイムスーパーアリーナで開催された。約3年半ぶりとなる本ツアーは、開催を見送った熊本公演を除く全国9会場20公演を駆け抜け、東日本大震災後初のライブを行った"約束の地"東北でフィナーレを迎えた。その熱狂と祈りに満ちた一夜のオフィシャルライブレポートが届いた。
【ライブ写真】『桑田佳祐 夏祭りツアー 2026 supported by カンロ』宮城公演の模様
■オフィシャルライブレポート
2026年9月12日。超満員の観客で熱気にあふれる宮城・セキスイハイムスーパーアリーナで、桑田佳祐の全国アリーナツアー『桑田佳祐 夏祭りツアー2026』夏編の千秋楽公演が開催された。“NEW 70’S”として打ち出した今年の活動の目玉でもある本ツアー。全国のファンが待望したステージとあって、開演前から会場は、熱気と高揚感に満ちていた。9人のサポートミュージシャンがステージに上ると、満を持して登場した桑田佳祐がはち切れんばかりの大歓声で迎えられ幕を開けた。
演奏曲は、最新曲や代表曲をはじめとする今回レポートする5曲を中心に、見どころ満載のセットリストで構成された。ライブ序盤、高らかなブラスセクションのイントロとともに「南谷ミュージック・シティー」がスタート。6月にリリースされた最新シングル「人誑し / ひとたらし」の収録曲であり、洗練されたファンクポップス。長年にわたりサザンオールスターズおよび桑田佳祐のステージを支え続ける舞台監督・南谷成功氏の名をタイトルに冠した大人の遊び心あふれる一曲だ。青と赤の魅惑的なライティング等のダイナミックな演出の中、桑田はあふれ出る大人の色気を漂わせながら熱唱。コーラス陣との絶妙な掛け合いを見せ、頼もしい裏方への深いリスペクトも感じさせる圧倒的なグルーヴで会場を一気に引き込んだ。
「怖いものはなんですか?」という問いかけに、桑田が「饅頭こわい」とお茶目に答えるMCをきっかけに披露されたのは「AKANE On My Mind~饅頭こわい」。テレビアニメ『あかね噺』のエンディング主題歌として大きな話題を呼び、作品の世界観と桑田ならではの粋な落語情緒が見事に融合したナンバーだ。ステージ背面のビジョンにはアニメエンディングのイラストが映し出され、爽やかなキーボードの音色に乗せて情感豊かに歌い上げる。アニメでは、物語の余韻を優しく包み込む一曲だが、ライブアレンジは観客も総立ちで飛び跳ねるほどエネルギーに満ちあふれていた。ライブ序盤のハイライトの一つだ。
ライブ中盤に披露されたのは、「明日へのマーチ」。話は遡ること2011年。3月11日に東日本大震災が起き、東北をはじめ日本全国の人びとが悲嘆に暮れる中、桑田佳祐はチーム・アミューズ!!名義でチャリティソング「Let's try again」をリリース。自身も前年に病を患い、活動を休止するなど困難に直面していたが、同年9月11日に今回の会場と同じ、セキスイハイムスーパーアリーナで、「音楽で、東北の皆様が少しでも辛いことを忘れられる時間を作れたら」という思いのもと「宮城ライブ 〜明日へのマーチ!!」を開催。震災が発生して以降、一番最初に同会場でライブを実施したアーティストとなり、自身も同ライブから病気後初のライブ復帰を果たした。そのライブのタイトルでもあり、東北と桑田佳祐の絆の象徴でもあるのが「明日へのマーチ」なのである。この楽曲が誕生して以来、様々な災害が起こるたびに桑田は人々の心に寄り添い続けてきた。今年の夏、各地で頻発した震災や自然災害に被災した方々への哀悼の念、そして明日へ向かう人々へのエールを込め、桑田が力強くそして軽やかに歌い上げる。バックスクリーンに映し出されるのは、復興へと歩み続ける日本各地の被災地の風景。そこには、2011年に桑田自身が祈りと希望を込めて会場に植樹した桜の姿もあった。夏編・千秋楽の地である宮城で歌われたからこそ、そのメッセージはより一層特別な響きを帯びる。
世の中の平安や人々の平和を祈る、壮大なスケールを持つ珠玉のバラード「SMILE~晴れ渡る空のように~」へ。曲が始まると、観客一人ひとりが腕に装着したシンクロライトが一斉に輝き、場内はまるで一面に広がる青空のような、晴れやかで幻想的な光景に包まれた。誰もが音に身を委ねて横に揺れ、間奏では一転、力強く拳を突き上げる。コロナ禍の不安な日々にそっと寄り添い、多くの人々の心を照らしたこの一曲が、災害が相次ぐ今の時代に生きる人びとの背中を押すように響き、会場全体がひとつの大きな「希望」に包み込まれる瞬間となった。
ライブが進むほどにステージは熱を増していく。終盤にはエバトダンシングチームを引き連れ、桑田自らも足を高く振り上げてステップを踏むなど、古希とは思えないパワフルな動きで会場を沸かせる一幕も。そして迎えたクライマックス。ステージ上に現れたのは、最新曲のタイトル「人誑し / ひとたらし」。桑田が古希を迎えて打ち出した“NEW70’S”を象徴する本作は、自身初のアニメ完全書き下ろし楽曲として「AKANE On My Mind~饅頭こわい」とともに『あかね噺』の主題歌を彩り、大きな話題を呼んだ一曲だ。イントロが曲の始まりを知らせると、客席からはこの日一番のクラップが鳴り響く。縦横無尽に走る照明と疾走感あふれる演出の中、桑田がエネルギッシュに歌い、圧巻のシャウトを轟(とどろ)かせる。70代という新たな章を迎えてもなお進化を止めないその音楽への情熱が、超満員の観客を最後まで魅了し続けた。
「夏祭り」の熱気を帯びた全国アリーナツアーは、残すところは年末の追加公演、そして開催見送りとなった熊本公演のみとなった。愛知・大阪・神奈川の3都市7公演が追加され、2026年7月から年末にかけて全国12箇所27公演を駆け抜けることになる。なお、開催見送りとなった熊本公演については、熊本及び会場の状況を鑑みながら振替公演の開催を模索している。さらに、あす9月13日には、宮城県・亘理町で「東北未来芸術花火2026 〜明日へのマーチ 桑田佳祐SP〜」が開催される。東日本大震災から15年。ことあるごとに東北の地と向き合い続けてきた桑田の音楽に合わせて、世界最高峰の花火が東北の夜空に打ち上がる。
桑田佳祐の“夏祭り”は、高揚感そのままに、冬のメモリアルなフィナーレへ向けて、さらなる熱狂とともに続いていく。
■出演者
桑田佳祐(Vo&Gt)
斎藤誠(Gt)、山内薫(Ba)、河村カースケ智康(Dr)、片山敦夫(Pf&Key)、曽我淳一(Key)、TIGER(Cho)、小田原 ODY 友洋(Cho)、山本拓夫(Sax)、西村浩二(Tp)、エバトダンシングチーム
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■オフィシャルライブレポート
2026年9月12日。超満員の観客で熱気にあふれる宮城・セキスイハイムスーパーアリーナで、桑田佳祐の全国アリーナツアー『桑田佳祐 夏祭りツアー2026』夏編の千秋楽公演が開催された。“NEW 70’S”として打ち出した今年の活動の目玉でもある本ツアー。全国のファンが待望したステージとあって、開演前から会場は、熱気と高揚感に満ちていた。9人のサポートミュージシャンがステージに上ると、満を持して登場した桑田佳祐がはち切れんばかりの大歓声で迎えられ幕を開けた。
演奏曲は、最新曲や代表曲をはじめとする今回レポートする5曲を中心に、見どころ満載のセットリストで構成された。ライブ序盤、高らかなブラスセクションのイントロとともに「南谷ミュージック・シティー」がスタート。6月にリリースされた最新シングル「人誑し / ひとたらし」の収録曲であり、洗練されたファンクポップス。長年にわたりサザンオールスターズおよび桑田佳祐のステージを支え続ける舞台監督・南谷成功氏の名をタイトルに冠した大人の遊び心あふれる一曲だ。青と赤の魅惑的なライティング等のダイナミックな演出の中、桑田はあふれ出る大人の色気を漂わせながら熱唱。コーラス陣との絶妙な掛け合いを見せ、頼もしい裏方への深いリスペクトも感じさせる圧倒的なグルーヴで会場を一気に引き込んだ。
「怖いものはなんですか?」という問いかけに、桑田が「饅頭こわい」とお茶目に答えるMCをきっかけに披露されたのは「AKANE On My Mind~饅頭こわい」。テレビアニメ『あかね噺』のエンディング主題歌として大きな話題を呼び、作品の世界観と桑田ならではの粋な落語情緒が見事に融合したナンバーだ。ステージ背面のビジョンにはアニメエンディングのイラストが映し出され、爽やかなキーボードの音色に乗せて情感豊かに歌い上げる。アニメでは、物語の余韻を優しく包み込む一曲だが、ライブアレンジは観客も総立ちで飛び跳ねるほどエネルギーに満ちあふれていた。ライブ序盤のハイライトの一つだ。
ライブ中盤に披露されたのは、「明日へのマーチ」。話は遡ること2011年。3月11日に東日本大震災が起き、東北をはじめ日本全国の人びとが悲嘆に暮れる中、桑田佳祐はチーム・アミューズ!!名義でチャリティソング「Let's try again」をリリース。自身も前年に病を患い、活動を休止するなど困難に直面していたが、同年9月11日に今回の会場と同じ、セキスイハイムスーパーアリーナで、「音楽で、東北の皆様が少しでも辛いことを忘れられる時間を作れたら」という思いのもと「宮城ライブ 〜明日へのマーチ!!」を開催。震災が発生して以降、一番最初に同会場でライブを実施したアーティストとなり、自身も同ライブから病気後初のライブ復帰を果たした。そのライブのタイトルでもあり、東北と桑田佳祐の絆の象徴でもあるのが「明日へのマーチ」なのである。この楽曲が誕生して以来、様々な災害が起こるたびに桑田は人々の心に寄り添い続けてきた。今年の夏、各地で頻発した震災や自然災害に被災した方々への哀悼の念、そして明日へ向かう人々へのエールを込め、桑田が力強くそして軽やかに歌い上げる。バックスクリーンに映し出されるのは、復興へと歩み続ける日本各地の被災地の風景。そこには、2011年に桑田自身が祈りと希望を込めて会場に植樹した桜の姿もあった。夏編・千秋楽の地である宮城で歌われたからこそ、そのメッセージはより一層特別な響きを帯びる。
世の中の平安や人々の平和を祈る、壮大なスケールを持つ珠玉のバラード「SMILE~晴れ渡る空のように~」へ。曲が始まると、観客一人ひとりが腕に装着したシンクロライトが一斉に輝き、場内はまるで一面に広がる青空のような、晴れやかで幻想的な光景に包まれた。誰もが音に身を委ねて横に揺れ、間奏では一転、力強く拳を突き上げる。コロナ禍の不安な日々にそっと寄り添い、多くの人々の心を照らしたこの一曲が、災害が相次ぐ今の時代に生きる人びとの背中を押すように響き、会場全体がひとつの大きな「希望」に包み込まれる瞬間となった。
ライブが進むほどにステージは熱を増していく。終盤にはエバトダンシングチームを引き連れ、桑田自らも足を高く振り上げてステップを踏むなど、古希とは思えないパワフルな動きで会場を沸かせる一幕も。そして迎えたクライマックス。ステージ上に現れたのは、最新曲のタイトル「人誑し / ひとたらし」。桑田が古希を迎えて打ち出した“NEW70’S”を象徴する本作は、自身初のアニメ完全書き下ろし楽曲として「AKANE On My Mind~饅頭こわい」とともに『あかね噺』の主題歌を彩り、大きな話題を呼んだ一曲だ。イントロが曲の始まりを知らせると、客席からはこの日一番のクラップが鳴り響く。縦横無尽に走る照明と疾走感あふれる演出の中、桑田がエネルギッシュに歌い、圧巻のシャウトを轟(とどろ)かせる。70代という新たな章を迎えてもなお進化を止めないその音楽への情熱が、超満員の観客を最後まで魅了し続けた。
「夏祭り」の熱気を帯びた全国アリーナツアーは、残すところは年末の追加公演、そして開催見送りとなった熊本公演のみとなった。愛知・大阪・神奈川の3都市7公演が追加され、2026年7月から年末にかけて全国12箇所27公演を駆け抜けることになる。なお、開催見送りとなった熊本公演については、熊本及び会場の状況を鑑みながら振替公演の開催を模索している。さらに、あす9月13日には、宮城県・亘理町で「東北未来芸術花火2026 〜明日へのマーチ 桑田佳祐SP〜」が開催される。東日本大震災から15年。ことあるごとに東北の地と向き合い続けてきた桑田の音楽に合わせて、世界最高峰の花火が東北の夜空に打ち上がる。
桑田佳祐の“夏祭り”は、高揚感そのままに、冬のメモリアルなフィナーレへ向けて、さらなる熱狂とともに続いていく。
■出演者
桑田佳祐(Vo&Gt)
斎藤誠(Gt)、山内薫(Ba)、河村カースケ智康(Dr)、片山敦夫(Pf&Key)、曽我淳一(Key)、TIGER(Cho)、小田原 ODY 友洋(Cho)、山本拓夫(Sax)、西村浩二(Tp)、エバトダンシングチーム
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