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【八代目 尾上菊五郎】人間国宝に囲まれ〝まわりは高い山ばかり〟父・七代目の背中追い大役に挑む 緊張をほぐすのは息子との会話

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2026-09-11 08:08

歌舞伎俳優の八代目 尾上菊五郎さんが10月歌舞伎座「錦秋十月大歌舞伎」取材会を開催しました。


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菊五郎さんは第一部では歌舞伎三大名作の一つ『義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)』の『川連法眼館(かわつらほうげんやかた:通称「四の切」)』にて佐藤忠信実は源九郎狐を勤め、第二部では時代物の大作『近江源氏先陣館 盛綱陣屋(おうみげんじせんじんやかた もりつなじんや)』で主人公・佐々木盛綱を片岡仁左衛門さんとのダブルキャストで勤めます。

 




「盛綱陣屋」は、戦場で心ならずも敵同士となった佐々木盛綱・高綱兄弟の悲劇を軸に、戦乱の悲情さ、兄弟の葛藤、親子の情愛が描かれる物語。令和4年国立劇場で初役を勤めて以来、2度目となる八代目 菊五郎さんの佐々木盛綱になります。

 




菊五郎さんは7月に八代目 尾上菊五郎襲名興行を無事終えたことの報告とお礼を述べ、〝この10月公演歌舞伎の時代物の大役「義経千本桜」の狐忠信と「盛綱陣屋」の盛綱の大役を賜り、“菊五郎”となりまして古典をより一層、真摯に向き合い丁寧に勤めていきたいと思っていたところの大役二役を賜り、本当にありがたい思いでいっぱいです〟と挨拶しました。

 




続けて〝私に勤まるのだろうかと、緊張感や恐れもございますけれども、その緊張感を役の心情に力を変えて10月公演精一杯努めたいと思います〟と意気込みを語りました。

やりがいについて〝「四の切」は「千本桜」でも締めを飾る演目。狐の軽やかな動きや“狐言葉”という独特なしゃべり方もありますが、それ以上に役の心情、“親鼓”への想いというのが、やる度に難しくも深めていきたいところ〟と語りました。

そして〝「盛綱陣屋」は国立劇場で勤めさせていただきましたが、岳父(二代目 中村吉右衛門)の台本、そして初代さんの書抜きをもとに、岳父のお弟子さんの話を聞きながら勤めさせていただきました〟と初役時を振り返りました。

また、〝戦場という極限状態の中で(北条)時政に忠義を尽くす立場でありながら、家名を守らなければならない思いと、弟、それから甥、自分の子、母それぞれの想いに気持ちが引き裂かれながら首実験で何を決断するのかが、演じていてとても難しく思いました〟と大役への難しさを語りました。

 




「義経-」「盛綱-」共に兄弟の葛藤を描く物語については〝互いに互いを思う姿は、分断や人よりは自分を大事に思ってしまう現代において、古典とは思えないリアリティのあるお芝居で、その古典の型を大切にしながら今のお客様に、どうこの物語を届けるかを考えて舞台に上がりたいと思います〟と見どころを語りました。

偉大な父・七代目 菊五郎さんと岳父・二代目吉右衛門さんに学んだことについて聞かれると〝父も岳父も教え方は違うけども双方ともに思えるのは、いかに型を脱ぎ捨てて、その役の心情になりきれるかという事が共通してると常に感じています〟と明かしました。

 




さらに今回は人間国宝の片岡仁左衛門さんとのダブルキャストということで〝初代さん、岳父ともう高い山のようにそびえ立って、Aプロには仁左衛門のおじさまが高い山のようにそびえ立っている。どこを見ても高い山だらけ。その高い山におじけづく気持ちもありますが、とにかく一歩一歩登っていきたい〟と引き締めていました。

最後に、無事に襲名興行も終え“菊五郎さん”と呼ばれることに慣れたかと問われると、〝いやぁ~「八代目」というのは少し慣れたんですけども「菊五郎」というのはまだ慣れなくて(笑)。なにか父の事のように思ってしまったり呼んでいただくと緊張感が走るんです〟と苦笑いを浮かべました。

また指導についても七代目からは〝背中で学べと、直接「こうだよ」とはあんまり言ってくれず「お前は俺のそばで見てるんだから…」と無言で言われているようで〟と緊張しきりな様子。

〝父から学んだ「忠信」精一杯演じて何かおっしゃっていただけるか?いつものように無言なのか当日を楽しみにしています〟と気を引き締めていました。

続けて、“本心はもっと話しかけてもらいたいか”と聞かれると、〝どうでしょうね(笑)その代わりに私が菊之助にいっぱいしゃべり掛けちゃいます〟と息子に話しかけることでプレッシャーからの解放をしていることを明かし笑わせました。

【担当:芸能情報ステーション】


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