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2026-08-24 16:38
2027年1月30、31日に、英国ロンドン・サドラーズウェルズ劇場で『ロンドン歌舞伎舞踊公演』の開催が決定した。英国での松竹製作の歌舞伎公演は、2010年の『松竹大歌舞伎 ロンドン公演』以来、約17年ぶりの開催となる。24日には、日本外国特派員協会で出演する歌舞伎俳優の市川染五郎(21)、尾上辰之助(20)が記者会見を開いた。
【写真】袴姿で凛々しい表情を浮かべる市川染五郎
コンテンポラリー・ダンスの聖地として世界的に知られるサドラーズウェルズ劇場は、かつて英国で初めて歌舞伎公演が行われたゆかりの深い劇場で、本公演が通算8度目の上演となる。近年「歌舞伎」に対する世界的な関心がさらなる高まりを見せる中、歌舞伎の美意識が凝縮された「舞踊」の魅力を、舞台芸術の本場・ロンドンへ届ける。
冒頭のあいさつで染五郎は「この度、サドラーズウェルズ劇場歌で歌舞伎公演を行わせていただくことになりました。また同世代の辰之助くんと共に歌舞伎の力を海外の方に発信できる機会をいただけたことを本当にうれしく思っております。今回、私自身といたしましても初めての海外公演でございます。とてもありがたく、また海外公演というのはどこか憧れでもありましたので、とてもうれしく思っています」と話す。海外公演の意義について「日本独自の文化、また美意識、様式美というものが詰まったのが、歌舞伎でございます。400年以上前に生まれまして、そこからいろいろな時代を生き抜いて、その時代、その時代の人々の移りゆく文化、感覚価値観、そういうものを吸収しながら、現在に至るのが歌舞伎だと思っております」としながら「日本の演劇ということにおいてだけではなく、日本人そのものの今まで何百年積み重ねてきたものを象徴するのが歌舞伎だと思いますし、その時代、その時代を映してきた鏡のようなものだと思っております。その日本の独自の美しさ、それを海外の方に知っていただくというのはとても重要なことだと思います。また、まずは日本の方に歌舞伎を知っていただきたいという思いがございますので、今回こうやって国外に発信させていただく機会をいただけたということで、国外に発信して終わりではなく、また外に何か少しでも結果を残すことができたらうれしいなと思っております」と力を込めた。
辰之助は「今、映画『国宝』の効果や数々の新作歌舞伎、またその新作歌舞伎などのネット配信により、国内外に歌舞伎というものがとても知られている、いわゆるブームになっている。そんな中で、まだ実際に歌舞伎を見たことがない国内外のお客様ももちろん大勢いらっしゃると思いますので、まずは実際に見ていただきたい。やはり歌舞伎という芸術は実際に生で感じていただける雰囲気であったり、そういった空気感っていうものが魅力となっておりますので、そこを感じていただきたい。それを実現していただけるこの海外公演というのはとてもありがたい機会ですし、この機会でいろんな方々にこの歌舞伎を生で感じていただきたいです」と笑顔。「この流れをブームだけで終わらせることなく、我々がつないでいき、また次世代に歌舞伎をつないでいく。代々つながれていくものだと思いますので、そういった芸術というものをぜひ今回このサドラーズウェルズ劇場にお越しの皆様に知っていただきたいです」と呼びかけた。
海外の記者から「国際的に成功したいという野望はありますか?」という質問が。染五郎は「決して悪い意味ではなく、そこをゴールですとか、目標に据えているかと言われますと必ずしもそうではない」としながらも「やはりまず役者を知っていただいて、そこから歌舞伎に入っていただくというのも大事だなというふうに思っています。歌舞伎以外も、いろいろ挑戦させていただいている。それも、まず自分を知っていただいて歌舞伎に足を運んでいただく、その入り口になればなという思いからさまざまな挑戦をさせていただいております。何がきっかけになるかやっぱりわかりませんので、そういう意味で国内外に限らず役者として求めていただけるのであれば、いろいろな場で挑戦したいなと思っておいます」とした。辰之助は「役者も大勢いて、本当に人それぞれですから目指すゴールはそれぞれ違うと思います。例えば、海外にコンスタントに伺って、歌舞伎を広める活動をしていらっしゃる役者さんもいらっしゃいます。ですので、海外で成功することがゴールであるということは一概には言えないんですけれども、彼が言った通り求められれば、どこにでも行きお芝居をする。まずは求められる役者になること」と同調しながらも「役者は一生修行の身だと思っていますので、ある意味そういったゴールというものを定めずに修行をしていきたいと思います」と力強く語っていた。
■演目
1:藤娘
松の大木に膝の花が絡み咲き乱れるころ、塗笠をかぶり藤の枝を携え現れた、美しくも愛らしい娘。藤の精である娘は、浮気な男心のつれなさを近江八景にちなんだ“くどき”で艶やかに踊ってみせる。さらに「藤の木に酒を注ぐと美しい花が咲く」という言い伝えにちなみ、かわいらしさと女性の色気が織り混ざった華麗な舞で恋の切なさを語る。やがて日も暮れゆき、名残を惜しみながらいつしかその姿を消していく。愛しい男性への恋心を、華やかな衣裳と艶やかな踊りで表現する日本舞踊の代表的な演目となる。
2:雪の石橋
唐の国の清涼山。文殊菩薩が棲む霊山には神秘的な力で自然にできた石橋がある。その橋のもとへ現れた獅子の精は、雪が降りしきるなか、活な獅子の狂いを見せ、舞い遊ぶ。能の「石橋」をもとにした舞で、特に後半で獅子の精が魅せる勇壮な毛振りは圧巻。百獣の王である獅子と牡丹の組み合わせは、平安や繁栄を祝う意味合いがあり、おめでたい演目として人気の舞踊となる。
3:男女道明寺
道成寺の鐘供養のために奉納の舞を舞う美しい白拍子花子と桜子。しかし、二人が舞ううちに、桜子が、実は左近という男の狂言師であることがあらわになり、女であると騙した償いに、強力たちはひとさし舞うよう所望する。花子と、男の姿に戻った左近は、満開の桜のなか華やかな踊りを披露する。
紀州道成寺に伝わる安珍・清姫の「道成寺伝説」の後日談を題材にした「道成寺物」と呼ばれる作品は数多く、本作はそのなかでも代表作となった『京鹿子娘道成寺』をもとに、女方と立役の二人で踊る趣向が特色。二人の息のあった魅力あふれる舞踊が楽しめる。
【集合ショット】スーツ姿で…笑顔で手をふる松本幸四郎&市川染五郎&駒木根葵汰
【写真】眉なしの個性的なファッションで登場した市川染五郎
【写真】ティファニーを身に着け…美少年オーラあふれる松本幸四郎の息子・市川染五郎
【写真】渋かっこいい!松本幸四郎&市川染五郎親子や柄本明らが勢ぞろい
【写真】父親譲りの美しさ…松本幸四郎&市川染五郎の親子ショット
【写真】袴姿で凛々しい表情を浮かべる市川染五郎
コンテンポラリー・ダンスの聖地として世界的に知られるサドラーズウェルズ劇場は、かつて英国で初めて歌舞伎公演が行われたゆかりの深い劇場で、本公演が通算8度目の上演となる。近年「歌舞伎」に対する世界的な関心がさらなる高まりを見せる中、歌舞伎の美意識が凝縮された「舞踊」の魅力を、舞台芸術の本場・ロンドンへ届ける。
冒頭のあいさつで染五郎は「この度、サドラーズウェルズ劇場歌で歌舞伎公演を行わせていただくことになりました。また同世代の辰之助くんと共に歌舞伎の力を海外の方に発信できる機会をいただけたことを本当にうれしく思っております。今回、私自身といたしましても初めての海外公演でございます。とてもありがたく、また海外公演というのはどこか憧れでもありましたので、とてもうれしく思っています」と話す。海外公演の意義について「日本独自の文化、また美意識、様式美というものが詰まったのが、歌舞伎でございます。400年以上前に生まれまして、そこからいろいろな時代を生き抜いて、その時代、その時代の人々の移りゆく文化、感覚価値観、そういうものを吸収しながら、現在に至るのが歌舞伎だと思っております」としながら「日本の演劇ということにおいてだけではなく、日本人そのものの今まで何百年積み重ねてきたものを象徴するのが歌舞伎だと思いますし、その時代、その時代を映してきた鏡のようなものだと思っております。その日本の独自の美しさ、それを海外の方に知っていただくというのはとても重要なことだと思います。また、まずは日本の方に歌舞伎を知っていただきたいという思いがございますので、今回こうやって国外に発信させていただく機会をいただけたということで、国外に発信して終わりではなく、また外に何か少しでも結果を残すことができたらうれしいなと思っております」と力を込めた。
辰之助は「今、映画『国宝』の効果や数々の新作歌舞伎、またその新作歌舞伎などのネット配信により、国内外に歌舞伎というものがとても知られている、いわゆるブームになっている。そんな中で、まだ実際に歌舞伎を見たことがない国内外のお客様ももちろん大勢いらっしゃると思いますので、まずは実際に見ていただきたい。やはり歌舞伎という芸術は実際に生で感じていただける雰囲気であったり、そういった空気感っていうものが魅力となっておりますので、そこを感じていただきたい。それを実現していただけるこの海外公演というのはとてもありがたい機会ですし、この機会でいろんな方々にこの歌舞伎を生で感じていただきたいです」と笑顔。「この流れをブームだけで終わらせることなく、我々がつないでいき、また次世代に歌舞伎をつないでいく。代々つながれていくものだと思いますので、そういった芸術というものをぜひ今回このサドラーズウェルズ劇場にお越しの皆様に知っていただきたいです」と呼びかけた。
海外の記者から「国際的に成功したいという野望はありますか?」という質問が。染五郎は「決して悪い意味ではなく、そこをゴールですとか、目標に据えているかと言われますと必ずしもそうではない」としながらも「やはりまず役者を知っていただいて、そこから歌舞伎に入っていただくというのも大事だなというふうに思っています。歌舞伎以外も、いろいろ挑戦させていただいている。それも、まず自分を知っていただいて歌舞伎に足を運んでいただく、その入り口になればなという思いからさまざまな挑戦をさせていただいております。何がきっかけになるかやっぱりわかりませんので、そういう意味で国内外に限らず役者として求めていただけるのであれば、いろいろな場で挑戦したいなと思っておいます」とした。辰之助は「役者も大勢いて、本当に人それぞれですから目指すゴールはそれぞれ違うと思います。例えば、海外にコンスタントに伺って、歌舞伎を広める活動をしていらっしゃる役者さんもいらっしゃいます。ですので、海外で成功することがゴールであるということは一概には言えないんですけれども、彼が言った通り求められれば、どこにでも行きお芝居をする。まずは求められる役者になること」と同調しながらも「役者は一生修行の身だと思っていますので、ある意味そういったゴールというものを定めずに修行をしていきたいと思います」と力強く語っていた。
■演目
1:藤娘
松の大木に膝の花が絡み咲き乱れるころ、塗笠をかぶり藤の枝を携え現れた、美しくも愛らしい娘。藤の精である娘は、浮気な男心のつれなさを近江八景にちなんだ“くどき”で艶やかに踊ってみせる。さらに「藤の木に酒を注ぐと美しい花が咲く」という言い伝えにちなみ、かわいらしさと女性の色気が織り混ざった華麗な舞で恋の切なさを語る。やがて日も暮れゆき、名残を惜しみながらいつしかその姿を消していく。愛しい男性への恋心を、華やかな衣裳と艶やかな踊りで表現する日本舞踊の代表的な演目となる。
2:雪の石橋
唐の国の清涼山。文殊菩薩が棲む霊山には神秘的な力で自然にできた石橋がある。その橋のもとへ現れた獅子の精は、雪が降りしきるなか、活な獅子の狂いを見せ、舞い遊ぶ。能の「石橋」をもとにした舞で、特に後半で獅子の精が魅せる勇壮な毛振りは圧巻。百獣の王である獅子と牡丹の組み合わせは、平安や繁栄を祝う意味合いがあり、おめでたい演目として人気の舞踊となる。
3:男女道明寺
道成寺の鐘供養のために奉納の舞を舞う美しい白拍子花子と桜子。しかし、二人が舞ううちに、桜子が、実は左近という男の狂言師であることがあらわになり、女であると騙した償いに、強力たちはひとさし舞うよう所望する。花子と、男の姿に戻った左近は、満開の桜のなか華やかな踊りを披露する。
紀州道成寺に伝わる安珍・清姫の「道成寺伝説」の後日談を題材にした「道成寺物」と呼ばれる作品は数多く、本作はそのなかでも代表作となった『京鹿子娘道成寺』をもとに、女方と立役の二人で踊る趣向が特色。二人の息のあった魅力あふれる舞踊が楽しめる。
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